【UAEW65】元ONEマクラーレンと対戦、藤田大和「タイトルマッチよりも価値のある戦い」
【写真】計量での藤田。キャリア初、800グラム・オーバーでファイトマネーの25パーセントをマクラーレンに譲渡してキャッチ戦として実施されることに (C)UAEW
15日(土・現地時間)、アラブ首長国連邦はアブダビ首長国のADNECマリーナ・ホールで開催されるUAE Warriors65。藤田大和がONEから移籍を果たしたリース・マクラーレンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura
2023年8月からUAEWに参戦し、フライ級王座決定戦での黒星以外はすべて勝利、現在3連勝中の藤田。今大会ではONEフライ&バンタム級のトップ戦線で活躍し、和田竜光や若松佑弥とも激闘を繰り広げたマクラーレンとの注目の一戦が決まった。
これまでUAEWで戦ってきた無名の強豪選手とは違い、誰もがその実力を認めているマクラーレンとの対戦。現地入りした藤田に話を訊くと「この試合はタイトルマッチ以上に価値がある」と静かに闘志を燃やしていた。
打撃でも意識して大きく変えた部分がある
――アブダビ入り後のインタビュー。ありがとうございます。今回リース・マクラーレンと試合が決まりました。我々にとってもサプライズだったのですが、具体的にはいつ頃にオファーがあったのですか。
「話をもらったのは10月5日くらいだったので、約1カ月前ですね。発表はギリギリになったんですけど、それはUAEWあるあるです(笑)」
――マクラーレンは長らくONEで活躍していた選手で、なかなか対戦するイメージはなかったと思います。藤田選手もマクラーレンの名前を聞いた時は驚きましたか。
「実は正直マクラーレンのことをあまり知らなくて、対戦相手の候補として名前が上がった時に『なんか見たことがある選手だな…』みたいな感じでしたね(笑)。だから周りにマクラーレンとやることを話した時のリアクションで、そういう相手とやることになったんだと思いました」
――対戦相手としてマクラーレンにはどのような印象を持っていますか。
「そこまで試合は見てないですけど、いい試合をする、激闘系のイメージですね。ただ自分としてはいつも通りの感じです」
――この試合に向けて、どのような準備を?
「もともと得意なギロチンもそうですし、打撃でも意識して大きく変えた部分があるので、そこを楽しみにしています」
――言える範囲で構いませんが、なぜ打撃を大きく変えようと思ったのですか。
「山﨑(剛)さんがジムで新しい打撃の練習を取り入れてくれて、ここ最近はその練習でやってきたことが上手くハマった感じがあるんです。今回はそれを試合で試してみようかなと思っています」
――新しいトレーナーや指導者が来たわけではなく、練習メニューや練習内容の部分が変わったイメージですか。
「そうですね。だから今回の試合のために取り入れたわけではなく、ずっと練習でやってきたことが自分の中でフィットした感じです。あまり喋りすぎると詳細を言ってしまいそうなので(笑)、このくらいにしておきます」
――細かい部分は抜きにして、打撃のスタイルが変わったことで自分のMMAにおけるファイトスタイルも変わったと感じますか。
「すごく戦いやすくなりましたし、マクラーレン戦を見れば自分の変化が分かってもらえると思います」
――マクラーレン対策というよりも、あくまで自分のパフォーマンスに集中しているようですね。
「今回はさっきも話したように、打撃でも新しいことを取り入れてやっていますし、いつも通りに戦いつつ、新しい動きを自分のスタイルに上手く混ぜていきたいですね」
――マクラーレン相手に何を試合で見せたいですか。
「いつも通りの感じで、ギロチンやバックチョークなど極めをしっかり狙いつつ、あとは打撃でも新しく取り入れた部分もしっかり見せたいと思うんで、そこを楽しみにしてもらいたいです」
――UAEWでは無名で強い選手と戦ってきたことが多かったと思いますが、マクラーレンはONEでの活躍もあり、日本のファンの間でも知名度がある選手です。その部分で心境の違いはありますか。
「試合に向けての心境はいつも通りですね。変にマクラーレン選手の試合映像を必要以上に見すぎることもなく、大きく捉えず、意識しすぎないようにしています」
――藤田選手に勝って王者となったイアゴ・ヒベイロを破って、ムヒディン・アブバカルがUAEWフライ級の挑戦に立ちました。マクラーレンに勝って、王座挑戦のデモンストレーションとしたいところです。
「僕はマクラーレン戦はタイトルマッチよりも価値のある戦いだと思っていますし、ずっとONEのトップで戦ってきた選手が次の舞台としてUAEWを選んで、そういう相手と試合を組んでもらえたことは本当に嬉しいですし、モチベーションも上がって燃えています」
――マクラーレン戦に勝利すればUAEWで4連勝となります。やはり藤田選手としてはUFCにつながるような試合をしていきたいですか。
「自分が一番目指しているものはUFCで戦っていくことなので、UFCに向けて自分をアピールしていきたいです」
――今まで以上に注目が集まる一戦です。最後に日本のファンに向けてメッセージをいただけますか。
「今回もしっかりフィニッシュして、インパクトある勝利を掴んでくるので、日本からも応援よろしくお願いします!」
■視聴方法(予定)
11月15日(土・日本時間)
午後11時00分~ UFC Fight Pass
■UAEW65対戦カード
<UAEW女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
ラニー・シウバ(ブラジル)
ミシェリ・オリヴェイラ(ブラジル)
<75キロ契約/5分3R>
ブルーノ・マシャード(ブラジル)
ブレンティン・マンフォード(豪州)
<86キロ契約/5分3R>
アブドゥルラクマン・アリマゴメドフ(ロシア)
アンヴァルベク・ダニヤルベコフ(アゼルバイジャン)
<フライ級/5分3R>
藤田大和(日本)
リース・マクラーレン(豪州)
<バンタム級/5分3R>
ミヒミジリ・オスマルニ(アゼルバイジャン)
バクトヴァル・ユニソフ(タジキスタン)
<ウェルター級/5分3R>
シェクバン・アルカソフ(ロシア)
バシル・サラリエフ(トルクメニスタン)
<ウェルター級/5分3R>
シャミドハン・マゴメドフ(ロシア)
マルコス・サンタナ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
アフメッド・ファレス(エジプト)
ヴァルテル・コリアンドロ(イタリア)
<73キロ契約/5分3R>
ダブラトベク・コジエフ(ウズベキスタン)
アブドゥラ・アル・ボウシリ(クウェート)
<87キロ契約/5分3R>
シャラプジン・ジヤウジノフ(ロシア)
カレッド・ラーラム(スウェーデン)
<バンタム級/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
パヴェル・アンドルスカ(モルドバ)
<59キロ契約/5分3R>
フィルカドベク・ヤクボク(ウズベキスタン)
ルエル・パニャレス(フィリピン)
<95キロ契約/5分3R>
ヌツァルハン・マゴメドフ(ロシア)
ショフボス・オルティコフ(ウズベキスタン)
<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・ブラドフ(ロシア)
ファリドゥン・ショクナザロフ(タジキスタン)





















