Overlooked【PFL Africa2025#04】エスペランサがガスアウト&4Rに迎えず。ンチャラがウェルター級を制す
スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。今回は12月20日(土・現地時間)にアフリカ大陸西岸ギニア湾沿いにあるベナンの首都コトヌーのソフィテル・ドームで開催されたPFL Africa2025#04より、PFLアフリカ・ウェルター級トーナメント決勝=ヤブナ・ンチャラ×シド・ボリス・エスペランサ(アンゴラ)の一戦の模様をお届けしたい。
14勝2敗1分のンチャラはブラジルのジル・ヒベイロ・チーム所属で、クリチバを拠点にしている。対するエスペランサはUAEWベテランで、母国アンゴラの元宗主国ポルトガルのリスボンで練習をしている11勝2敗のファイターだ。
<PFLアフリカ・ウェルター級T決勝/5分5R>
ヤブナ・ンチャラ(ギニア・ビサウ)
Def.3R5分00秒by TKO
シド・ボリス・エスペランサ(アンゴラ)
オーソからスイッチしたンチャラが、オーソに戻しカーフを蹴る。エスペランサは組みつくと、ボディロック&小外刈りでテイクダウン。ハーフからバタフライガードを取ったンチャラに対し、エスペランサは足を捌いてパウンドを落とす。ンチャラは足を掛けていくが、エスペランサが思い切り鉄槌を打っていく。エスペランサはハーフで抑え、エルボーからパンチを入れる。蹴り上げを捌いたエスペランサは、足関節に立ち上がると飛び込んでパウンドを落とし、パスを決める。
クルスフィクスで殴るエスペランサが、一方的に攻め続ける。エスペランサはマウントに移行しつつ、足を戻されても鉄槌を連打する。立ち上がって連打を打ち込むエスペランサに対し、ンチャラは足関節を狙って殴られるという展開でラウンド終了を迎えた。
2R、最初からサウスポーに構えたンチャラが左ミドルを蹴る。エスペランサ、ンチャラともに動きがスローになったなかエスペランサが右を振るって、右アウトローを蹴る。右ハイをかわしたンチャラがインロー、サイドキックでヒザ関節を狙う。
ミドルを蹴られたエスペランサがキャッチしてシングルレッグも、ンチャラが切る。スピニングバックキックのタイミングで、組んでバックに回ったエスペランサがテイクダウンを奪いバックを取る。
エスペランサはサイドバックで殴り、ンチャラはケージを背にして立ち上がろうとする。手首を取って、それを許さないエスペランサが初回ほどの支配はなかったが、この回も取った。
3R、左オーバーハンドが流れるンチャラに対し、エスペランサが右フックからローを蹴る。このローで足が取られたンチャラはカーフをキャッチされそうになったが、離れる。パンチの交換から距離を取ったエスペランサがダブルレッグからクリンチへ。ケージを背負ったンチャラはウィザーから回って離れる。カーフを蹴ったンチャラはインローを蹴られる前蹴りで腹を効かされたエスペランサは、ダブルレッグに出るが頭部にエルボーを痛打される。
頭を上げてエスペランサは、完全にガスアウト状態でヒザに手を置く場面も。ここで逆にンチャラが組んで、ケージに押し込んで削っていく。ついにはダブルレッグでテイクダウンを決めたンチャラが、パウンドを連打する。完全にガスアウトのエスペランサはクローズドでラウンド終了を迎えた。
4R開始の声に応えず、椅子に座ったままのエスペランサはTKO負けとなり、ンチャラが逆転勝ちでウェルター級トーナメントを制した。
「ファイトが続けば、自分の試合になると思って戦っていた。ビッグリーグで戦うことを示せたと思う」とンチャラは話した。















