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【UFN75】ジュカォン負傷、ユライア・ホールが代役出場。日本勢初陣の粕谷優介とは??

Yusuke Kasuya【写真】3月13日、PXCでフランク・カマチョ戦の大逆転勝利後、愛妻のお手製お守りを手に喜びを爆発させた粕谷 (C)MMAPLANET

9月12日(土)、Grandslam。13日(日)、VTJ7thと和製ケージファイティング・イベント、そして27日(日)UFC JAPANと初秋のケージ大会のカードが続々と発表されている。Grandslam、そしてVTJ07に続き、UFC Fight Night75「Nelson vs Banrnett」=UFC JAPAN 2015の対戦カードをおさらいしたい。

9月27日(日)、さいたま市中央区さいたまスーパーアリーナで2012年より5年連続開催となったUFC日本大会。ROAD TO UFC JAPANフェザー級トーナメントの決勝戦以外、ほぼカードが出揃ったようだったが、今日になってジュカォン・カルネイロの負傷欠場、ユライア・ホールの代役出場が正式アナウンスされた。

TUFシーズン17内で見せたスピニングバックキックによるKO勝ちで大きなインパクトを残したホール。大本命と目されるようになったが、決勝でケルヴィン・ガステラムにまさかの判定負け、続くジョン・ハワード戦でも敗れ、最高峰の戦いの厳しさを視聴者に伝えることとなった。それでも、その後の5試合で4勝1敗と上昇気流に乗り通算戦績で勝ち越すようになった。

タイガーシュルマン時代に培った打撃、レイン移籍後にテイクダウンの防御力をあげ、MMAで得意の蹴りをユースフルにしてきたホールだが、マーク・ムニョスの引退によりレインが解散。今はエクストリーム・クートゥアーに所属している。一発で倒す蹴りの持ち主だけに、ゲガール・ムサシとしては、より危険度の上がった対戦相手とさいたまで戦うことになったといえるだろう。

堀口恭司はステップを多用して打撃戦を仕掛けるチコ・カムス、3連敗は許されない水垣偉弥は長身ジョージ・ループと戦うことも決まっているが、要注目は菊野克紀の対戦相手ディエゴ・ブランダォンだ。TUF14優勝、決勝の相手デニス・ベルムデス、シーズン中はスティーブン・サイラー&ブライアン・キャラウェイらを全てフィニッシュしている。

暫定世界フェザー級王者、あのコナー・マクレガーやダスティン・ポイエーには敗れてはいるが、豪快なフック攻撃やガードから極め、さらにバックポジションの奪取能力にも秀でているブランダォン。菊野はフック系のパンチに如何に突きを合わせることができるか。またテイクダウンディフェンス及びスクランブルでバックを譲らない力などが試されることとなり、今後オクタゴンで生き残る、そして勝ちあがるための試金石となる大切な試合だ。

今大会でUFCデビューが決まったのは粕谷優介。ROAD TO UFCに出演した大尊伸光をトォーホールドで破り2011年修斗新人王に。続いてLegend FCというアジアの戦場を求めるも初戦のロブ・ヒル戦でキャリア唯一の黒星を喫してしまう。その後はジャクエス・マースターズ戦ダミエン・ブラウン戦と2連勝でLegend FCが活動停止に。一度は古巣の修斗のリングに上がり、今年の3月にPXCで日本人キラー=フランク・カマチョにKO負け直前に追い込まれながら、RNCで逆転勝ちしチャンスを掴んだ。

キャリア9勝1敗2分、勝ちも負けも全てKOか一本のフィニッシャーは、25歳ながら二児の純愛パパ。「職業はサラリーマン、格闘技よりも家族が大切」と言い切り、本業を持ちながら自らのジムCROWNを今年の3月にオープンしている。そして、8月第一週、第2子の誕生間際にズッファより正式オファーは受け、世界最高峰へ進むこと決断した。以前はUFCで戦うならフェザー級が妥当と話していた粕谷だが、ニック・ハイン戦では得意の左ミドルを効かせ、しっかりフィニッシュして次のステップへ進みたい。

■ UFN75対戦決定カード

<ヘビー級/5分5R>
ロイ・ネルソン(米国)
ジョシュ・バーネット(米国)

<ミドル級/5分3R>
ユライア・ホール(米国)
ゲガール・ムサシ(オランダ)

<フライ級/5分3R>
チコ・カムス(米国)
堀口恭司(日本)

<バンタム級/5分3R>
ジョージ・ループ(米国)
水垣偉弥(日本)

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
ストラッサー起一(日本)

<バンタム級/5分3R>
マット・ホバー(米国)
山本KID徳郁(日本)

<ROAD TO UFC JAPANフェザー級T決勝/5分3R>
TBA
TBA

<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)
菊野克紀(日本)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ニック・ハイン(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
ケイジャン・ジョンソン(カナダ)
小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ロジャー・ザパタ(米国)
安西信昌(日本)

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