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【RFC】大晦日、ジョン・ムンホンROAD FC代表が引退した大山峻護に記念のベルトを贈呈

Jung Moonhong & Oyama【写真】DEEP DREAMの舞台裏で、大山にRFCミドル級のベルトが贈られていた(C)YOI KOMIYAMA

2月1日(日・現地時間)に2015年度、最初のイベント=RFC21を開催するRoad FCから、昨年12月6日のPancrase263で現役を退いた大山峻護にチャンピオンベルトが贈呈されていたことが分かった。

大山は2011年12月のRFC05=ミドル級王座決定トーナメントに出場し、初戦のデニス・カーン戦で勝利すると、翌12年2月にRFC06にてワンナイト・トーナメントの準決勝、準決勝を勝ち抜き、初代RFCミドル級王者に輝いた。

同王座は同年11月のプサン大会で、イ・ウンスに敗れ手渡すこととなったが、試合後に、新王者の控え室を訪れ、御礼の言葉を伝えたシーンが現地メディアに紹介されるや、武道家精神が高いと王座を失ってなお、尊敬される存在となっていた。そんな大山に昨年、大晦日のDEEP DREAM IMPACTの観戦に訪れていたRFCジョン・ムンホン代表はバックステージで「オオヤマがチャンピオンになってくれて良かった」という言葉とともにチャンピオンベルトが手渡した。

ベルトの贈呈に関し、ジョン代表及び大山は以下のコメントを寄せている。

ジョン・ムンホン代表
「チャンピオンベルトは私、RFCにとってはお金を出せば作れるモノですが、大山選手にとってはプライスレス、お金に換算できないほど思い入れのあるモノと考え、引退記念として贈呈させてもらいました。これからROADFC初代チャンピオンとして、素晴らしい第二の人生を歩んでもらえれば光栄です」

大山峻護
「先日、RFCのジョン代表から引退の記念としてチャンピオンベルトを贈呈して頂きました。ジョン代表の温かい心意気に本当に感動しました。初代チャンピオンを決めるトーナメントでは絶対に優勝して人生を変えるんだと覚悟をもって挑みました。そしてRFCで活躍をする事で、僕が日韓格闘技界の架け橋になるんだと心に決めていました。それだけ思い入れのあるベルトだったのでジョン代表から贈呈をして頂いた時は涙が出そうになるくらい嬉しかったです。

このベルトは日韓格闘技界の友好の標として大切にしたいと思います。RFCという素晴らしい団体が更に発展していきますように、そして日本と韓国の格闘技界の友好の絆が更に深くなっていけますように心から願っております。最後に僕を温かく迎え、応援してくれた韓国のファンに、改めて心から感謝の気持ちを送りたいと思います」

韓国における対日感情の悪化という情報が多くの日本のメディアで報じられる期間でも、RFCの試合会場で日本人選手は常に温かく迎えられてきた。それは大山のような先人の振舞いが大きく関係している。ケージのなかでは熱く激しく、ケージの外では温かく──大山が築いた礎の上で今後も日韓MMA交流が盛んになることを期待したい。

■RFC21対戦カード

<RFCフェザー級選手権試合/5分3R&延長1R>
[王者]チェ・ムギョム(韓国)
[挑戦者]ソ・ドゥウォン(韓国)

<RFCフライ級選手権試合/5分3R&延長1R>
[王者]チョ・ナムジン(韓国)
[挑戦者]ソン・ミンジョン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
ヴァグネル・カンポ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
キム・チャンヒョン(韓国)
佐々木信治(日本)

<女子アトム級/5分2R>
パク・ジヘ(韓国)
入江美憂(日本)

<フェザー級/5分2R>
タイロン・ヘンダーソン(米国)
ホン・ヨンギ(韓国)

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