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【Road FC&RIZIN40】×アルチュレタ戦。キム・スーチョル「大山倍達の存在は心のなかにいつもありました」

【写真】これまでキム・スーチョルから大山倍達総裁の名前が出たことはなかった。それだけ日本での大舞台に期するモノがあるということか(C)MMAPLANET

26日(水)、東京都港区の六本木ヒルズアリーナで大晦日12月31日(土)に開催されるRIZIN40の会見が行われ、RIZIN×Bellatorの対抗戦にチームRIZINの一員として韓国から出場するキム・スーチョルも来日を果たした。

Bellator元世界バンタム級王者フアン・アルチュレタとのマッチアップが決まったスーチョルは会見で──「前回の試合で勝ったら、妻がNintendo Switchを買ってくれると言っていたのに買ってくれませんでした。今回の試合で勝って必ずNintendo Switchを買ってもらいたいと思います」という発言で、トレンド入りを果たした。

そんな会見後にキム・スーチョルをインタビュー。この時期に陽が落ちてからの屋外の会見は、ステージ上で堀口恭司の様子を見るまでもなく凍えるような寒さで、記者席でも身を震わせる者が続出していた。にも関わらず「自分が生まれ育ったウォンジュ、カンウォンド(江原道)は韓国でも一番寒い地域で冬にはマイナス20度くらいになるので、全く平気です」とスーチョルは文字通り涼しい顔を見せていた。

結婚し、父親になる覚悟もできたことに加え、今回は単独の来日でジョン・ムンホン館長という頭の上がらない存在がいないこともあり──ゴング格闘技#322のインタビュー記事ページを見て、「キム・スーチョル解剖をして、扇久保選手をヘルプしていたのですね(笑)」と言ったかと思うと、その中で使用されていたマルロン・サンドロ戦の写真の自身の姿に「この頃が、一番髪の毛がなかったです」と呟くほど、スーチョルはリラックスしてインタビューを受けていた。


9月の扇久保博正戦で強さを見せつけたスーチョルだが、本人曰く「0点。扇久保選手のペースの試合で、勉強になるばかりで。負けていた試合です。体格の違いがあるから、勝てただけです」と反省一色。

そんなスーチョルにRIZIN代表として元Bellator世界バンタム級王者と戦うことに関して尋ねると、これまでに彼の口から聞いたことがない1人の伝説の格闘家の名前が聞かれた。

キム・スーチョル
「自分が格闘技を始めたのは、ジョン・ムンホン館長(※Road FC創始者及び、チーム・フォース代表)の影響が強いです。でも、そこから自分の人生をさらに遡ると中学の頃から、一つの想いがあり格闘技を始めました。大山倍達という韓国から日本に渡り大きな夢を達成した人の影響が大きかったです。自分もいつか、大山倍達のようになるんだという気持ちで続けてきました。だから、MMAを続けていくなかで日本の大きな舞台で戦う日がやってくると思ってきました。

大山倍達の存在は自分の心のなかにいつもありました。正直、韓国ではタブー視されている感じがするのですが、日本で戦っていくなかでいつか大山倍達という名を口にしたいと思っていました。ずっと尊敬してきましたし、言ってみると自分のなかで神のような存在です。ジョン・ムンホン代表と並んで尊敬しています。

力道山? 本当に凄い人物だと思っています。そういう先人達が持っていたDNAは、自分のなかに息づいています」

※文中にあった扇久保戦の振り返りと、父親としての自覚、そして本題であるフアン・アルチュレタ戦についてキム・スーチョルが語ったインタビューは、11月22日(火)発売のGONG格闘技#323に掲載されます。

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