【BFC40】チャンドラー、ライト級Tファイナル進出
<ライト級トーナメント準決勝/5分3R>
マイケル・チャンドラー(米国)
Def.3-0:29-28、29-28、29-28
ロイド・ウッダード(米国)
11連勝中のウッダード、対して6連勝中のチャンドラーの対戦。オーソドックスの構えから左ジャブ、右ストレートを伸ばし組みついたチャンドラーが、大腰のようにチャンドラーを叩きつける。ハーフガードのウッダードのボディにパンチを落すチャンドラーに、ウッダードは潜りで揺さぶり、後方に立ち上がる。
直後にタイアップの状態から後方にテイクダウンを奪ったチャンドラーが、再びトップを奪取する。オーバーフックとクローズドガードで固めようとするウッダードにパス狙いからバック、立ち上がったところで再びテイクダウンを狙うチャンドラー。ウッダードは距離を取るが、再びケージに押し込まれる。
シングルレッグの態勢から、踵を引いてここでもトップを取ったチャンドラー、ウッダードのガードワークが頑強で、ここから先に攻めることはできず、またも立ち上がられる。立ち上がっては倒されるという展開を続けるチャンドラー。1Rは良いところなく終了したが、チャンドラーはレスリングで粘る姿勢ではなく、ポイントは確実に失ったものの、どちらが消耗したかは分からない初回だった。
2R、チャンドラーはローキックで自らバランスを崩す。時折スイッチしながら前に出るチャンドラー、テイクダウンに失敗しケージに背中を預け中腰になったところで、顔面にニーを受ける。それでも前に出て、ダブルレッグでテイクダウンに成功したチャンドラー。ウッダードは腰をコントロールされて、思うように動くことができない。エビを繰り返し、柔術立ちでスタンドに戻ったウッダードは、打撃を入れたいところだが、逆にパンチを受けてからダブルレッグでスラムを許す。
しかし、ウッダードはガードからキムラアームロックを仕掛け、これをパスで越えようとしたチャンドラーをスイープの要領でひっくり返し、初めてトップを奪う。立ち上がったチャンドラーから、ウッダードはバックを奪い両足をフック、リアネイキドチョークを仕掛ける。完全に腰が伸び、何とかチョークは逃れたチャンドラーが向きを変えて上を向くも、ウッダードにパウンドを受けながら、2R終了の時を迎えた。
最終回、疲れを感じさせながらもロングレンジの右アッパーを打ち込み、さらに右フックを振るっていくチャンドラー。右を打ち込み組みつくも、やはりスタミナをロスしているのか、ウッダードが態勢を入れかえて距離を取る。
直後にダブルレッグでドライブ、テイクダウンを奪ったのはチャンドラーだ。疲れが見ても、ガスアウトにはならないのがレスリング出身MMAファイターの特徴か。立ち上がったウッダードを豪快にダブルレッグで叩きつけ、トップをキープしていく。鉄槌を落とすぐらいで大きな動きは見せないチャンドラーだが、ウッダードも削られたか、立ち上がることができない。
右のエルボーを落し、ハーフから鉄槌攻撃を見せるチャンドラーにレフェリーがブレイクを命じる。左ハイを担がれ、テイクダウンされたチャンドラーは、後方に一回転して立ち上がると、がぶりからバックを狙うも、レスリングならチャンドラーが一枚上手。バックを許さないばかりか、すぐに向き合いダブルレッグへ。背中をマットにつけたチャンドラーに肩固めを狙うが、これはチャンドラーが体を捩じり防ぐ。
残り10秒、最後の力を使い果たすように右のパウンドを落としたチャンドラー、ジャッジ3者とも29-28をつけ、決勝進出を決めた。