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【BFC40】ヒエロン、ネームバリュー票でファイナルへ?!

2011.04.10

<ウェルター級トーナメント準決勝/5分3R>
ジェイ・ヒエロン(米国)
Def.判定3-0:29-28、29-28、29-28
ブレント・ウィードマン(米国)

開始早々、両者の拳が行き交うなか、頭を下げて放たれたウィードマンの左がヒエロンのテンプルを捉え、ダウンを奪う。続けてウィードマンは、ヒエロンのブリッジを利用してマウントを奪う。背中を向けて逃げようとしたヒエロンにチョークを仕掛けるが、ここは前方に落とされる。

シングルレッグを狙ったウィードマンにヒエロンのダースチョークが襲い掛かる。ヒエロンは1分近く絞め続けたが、ルーズになるや、自らクラッチを解きバックへ回りこんでいく。バックを取られるよりも、ガードを選択したウィードマンにネッククランクから、ギロチンを仕掛けたヒエロン。体を一瞬起こしてから、ウィードマンがガードを取り直して首を抜いていく。


ガードから起き上がろうとして、その度に首を絞められるウィードマンは致し方ないように背中をキャンバスにつけると、ヒエロンのパウンドを顔面へ。これを避け、立ち上がったウィードマン。ヒエロンはヒザを蹴り上げ、ラウンド終了直前は余裕の表情で距離を取った。

2R、空手の掛け蹴りのようなキックを見せたウィードマンは、遠い距離からも右を伸ばす。ウィードマンが前に出てくるとワンツーを打ち込むヒエロン、下がりながらの打撃が効果的だ。対してウィードマンはローを蹴り込み、プレッシャーを与える。そのプレッシャーに負けず、ヒエロンは右を打ち込んでいく。

右目をカットしているヒエロンのダブルレッグは、勢いがなく1Rに絞め続けた影響か、スピードに欠けるように。疲れたのはウィードマンも同じだ。まるでムエタイのゆっくりと歩を前に進めるが、蹴りにはキレが感じられない。と、ヒエロンはスーパーマンパンチを放つ。残り1分、スイッチを織り交ぜて距離をとるヒエロン、足を開いてゆっくりと追いかけるウィードマン。結局、2R終盤は両者の打撃が交錯することなく、試合は最終ラウンドへ。

3R、ステップバックをしながらウィードマンの前進にパンチを合わせたいヒエロンは、ステップバックの最中にバランスを崩すが、ウィードマンの蹴り足を掴みテイクダウン狙いへ。今度はウィードマンがギロチンで応えるも、ヒエロンは横に一回転してエスケープ、そのまま立ち上がる。

前に出るウィードマン、下がりながらカウンター狙いのヒエロンという展開が2分間近く続くと、ウィードマンのパンチがヒエロンを捉える。攻撃を受けると、反撃に移るヒエロンがショートのフックを纏め打ちする。

ローを効かせたウィードマンだが、ヒエロンは下がりながらもショートレンジでパンチを放っていく。と、足払いの要領でテイクダウンを奪ったのはウィードマンだ。すぐに背中を預けたヒエロンは、右手を両腕で掴みパウンドやチョークから身を守る。自らガードを取り直したヒエロンだが、ウィードマンはパスからマウントへ。

しかし、左足で肩を跨いでしまったために、ヒエロンが起き上がりながら右足を担いでリバーサルに成功。そのままヒエロンがトップをキープして、予想以上に厳しくなった試合を終えた。

結果、2&3Rは劣勢に見えたヒエロンだが、ジャッジ3者とも29-28で彼を指示。ファイナル進出を決めたが、観客からはブーイングが飛んでいた。

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