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【ONE173】徹底してTD&バックコントロールの澤田に、動きを止められた平田は手も足も出ず完敗

【写真】(C)ONE

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
Def.3-0
平田樹(日本)

左インローを蹴ったサウスポーの澤田が、左の蹴りを続ける。平田は右に回るが、左ミドルからダブルレッグでテイクダウンを奪われると、スクランブルでバックを譲る。スタンドで前方に落ちた澤田だが、アームロックで支点を創りバックを取り返す。後方からのパンチでレフェリーから後頭部を殴らないよう注意を受けた澤田は、両足をフックして勢いのあるパンチを落とす。

足のフックが緩むと、平田は上体を起こしてワキをすくってバックへ。すぐにバックを取り返した澤田はケージを蹴ってグラウンドに持ち込むも、乗りすぎで平田が立ち上がる。試合がスタンドに戻ると、平田のダブルレッグを潰した澤田ががぶってバックに回る。残り1分、平田も動きを止めないがポジションを挽回するには至らず、最後は両足をフックされてラウンド終了を迎えた。

2R、左を伸ばしダブルレッグからテイクダウンを決めた澤田がバックに回る。立ち上がった平田はキムラでリバーサルを狙うが、腕を抜いた澤田のバックコントロールが続く。サイドバックでヒザを顔面に入れる澤田はクレイドル。強烈なバックコントロールからスラムを見せた澤田は、ワンフックへ。平田は前転も、バックを取られた状態が続く。背中の伸ばされた平田は腰を上げる。

澤田は潰して再び背中を伸ばす。エルボー、左を連打した澤田がマウントへ。平田は背中を向けて防戦一方に。半身で殴られ、一度としてポジションを挽回できなかった平田は殴られながらラウンド終了を迎えた。

最終回、質量が完全に違う両者。平田は簡単にテイクダウンを許すが、平田のパンチが後頭部に入ったとイエローが提示される。試合はスタンドで再開へ。インターバルを置いた平田はリスタート後、下がって右を振るう。澤田はシングルレッグで倒すと、荒いヒザ蹴りからバックへ。後方から左ハイを狙った澤田は、蹴り足をキャッチされて背中に乗っていく。

足を放した平田はに対し、澤田は払い腰を潰してバックキープ。キムラにもシングル、即バックに回って後方に倒れ込みながらバックキープを続ける。亀の平田に対し、澤田がヒザを顔に入れる。前方に落ちそうになっても、自ら着地してバランス&バックをキープする澤田の一方的なペースで試合が進む。サイドバックでヒザを入れた澤田に対し平田が腰を上げる。と、クレイドル→がぶりで頭を上げさせることを許さなかった澤田が、15分間コントロールを続け3-0の判定勝ちを収めた。文字通り平田は手も足も出ない完敗だった。


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