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【ONE FN37】若松佑弥の2026年に関係してくる?? ホルミルザエフ×ウィリー・ファン・ローエンに注目

【写真】139.2ポンドと計量失敗で、ミソをつけてしまったホルミルザエフ……だが、ハイドレーション計量は失敗がもうつきものぐらいでいた方が良いだろう (C)ONE

9 日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムでONE FN37「Kryklia vs Agdeve」が行われる。
Text by Manabu Takashima

総力戦といえるONE173=日本大会を翌週に控え、通常運転のFight NightではMMAは4試合が組まれている。そのうち3試合がフライ級。つまりはONE173でストロー級王者ジョシュア・パシオの飛び級挑戦を受ける若松佑弥の今後に関係してくる試合が組まれているということだ。


なかでも注目は、アバスベク・ホルミルザエフ×ウィリー・ファン・ローエンの一戦となろう。ホルミルザエフは7月に和田竜光との激闘を制し、判定勝ちを収めている。和田との試合は125ポンドのストロー級だったが、今回は135ポンドのフライ級戦に出場する。

ホルミルザエフがフライ級で戦うのは、去年の12月のONE FFでのヴァルミール・ガジエフ戦以来、11カ月振りだ。ONEではONE FFも含め7勝1敗の成績を残しているが、7勝のうち2勝がフライ級、2勝が128ポンドのキャッチ戦、残り3勝がストロー級で唯一の黒星はフライ級だった。

ONEを拠点にする以前に母国ウズベキスタンのUMMAAでは北米階級でバンタム級のみ、カザフスタンのAlash Pride時代にはバンタム級で3試合、フライ級で2試合を戦っていたホルミルザエフはONE階級でいえばストロー、フライに関わらず結果を残せていることになる。

対するウィリー・ファン・ローエンは、ONE初参戦。南アフリカのEFC Worldwideでキャリアを積み、7勝0敗のレコードを持つ。今年の5月にはLFAやACBベテランのクレベウソン・ソウザを37秒でKOし、EFC WWフライ級王座に就いたファン・ローエンは8月に初防衛戦にも成功している。

打撃で圧を掛け、前蹴りで突き放すと相手の踏み込みが大きくなったところでカウンターを打ち込む。さらには打撃を意識させて、テイクダウンからグラウンドも支配できるのが、ファン・ローレンの強みだ。ただし、それらの攻撃が和田のオタツロックを耐え、打撃を散らしてテイクダウン、さらにバック奪取したホルミルザエフに通じるのか。ファン・ローエンの過去の対戦相手の実力が未知数なだけに、攻撃力よりも防御&耐久力がこの勝負の鍵を握りそうだ。

ホルミルザエフもしくはファン・ローエン、この試合の勝者と4月&10月にフライ級で連勝しているサンジャル・ザキロフが、若松の2026年に関わってくることは間違いない。それだけにメガショー前のファイトナイトも見逃せない注目だ。


■放送予定
11月9日(土・日本時間)
午前10時45分~U-NEXT

■ONE FN37対戦カード

<ONEキックボクシング世界ヘビー級王座決定戦/3分5R>
ロマン・クリークリャ(ウクライナ)
サメット・アグデヴ(トルコ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ニコ・カリロ(英国)
ルーク・リッシ(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ランボーレック・チョー・アッジャラブーン(タイ)
アブドゥラ・ダヤカエフ(ロシア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
エルベク・アリショフ(アゼルバイジャン)
カルロ・ブーミナアン(フィリピン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ブラック・パンサー(タイ)
ジョハン・エストゥピニャン(コロンビア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
アバスベク・ホルミルザエフ(ウズベキスタン)
ウィリー・ファン・ローエン(南アフリカ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
マウロ・マストロマリーニ(アルゼンチン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ナックロップ・フェアテックス(タイ)
内藤大樹(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ギルバート・ナカタニ(米国)
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)

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