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【RIZIN Y.E.S.P.Festival】Fight&Life#112より。扇久保博正インタビュー「何を考えているのか、分からない」

【写真】インタビュー中、常に充実の笑みを浮かべていた扇久保 (C)MMAPLANET

明日23日(火)に発売されるFight&Life#112に、31日(水)に埼玉県さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN 師走の超強者祭り」で元谷友貴を相手に、RIZIN WORLD GP2025フライ級トーナメント決勝=RIZINフライ級王座決定戦を戦う扇久保博正インタビューが掲載されている。
Text by Manabu Takashima

ここでは同インタビューから元谷戦について扇久保が語った箇所を抜粋してお届けしたい。

「最初から決勝は元谷選手が来るだろうな」と思っていたという扇久保の元谷評は「無で戦える人、試合中に吹っ切れる人」というモノだった。


10月19日に行われた第2回おぎちゃんフリーファイトのベストバウト賞を獲得した松本徳磨選手と佐々木徠選手(C) TOMOKI KANUKA

――ともあれ大晦日でのフライ級T決勝進出を決めて、おぎちゃんフリーファイトがあったわけですね。

「準決勝の前から開催は決定していたので、『何としても勝って、久慈に行かないと。凱旋しないとダメだ』という気持ちでしたね。結果、勝って訪れることができて、とても良い時間を過ごすことできました。来年は久慈でプロの試合も組みたい。そのためにも大晦日に、ベルトをしっかりと獲るんだという気持ちになれました」

――気持ち良く凱旋できる要因となった準決勝。ガジャマトフ戦の完勝で扇久保博正株はストップ髙になったかと。

「そうですね、久しぶりに褒められたというか(笑)」

――試合前に話していた「恐怖に打ち克つ」という命題は果たせたと考えて良いですか。

「ハイ。自分にまた一つ、自信を持つことができるようになりました。メンタルが崩れることは、もうないと思います。まぁ肩固めを極めたかったですけどね」

――決勝の相手は元谷友貴選手です。

「正直なところ、最初から決勝は元谷選手が来るだろうなって思っていました」

――それは準決勝で、元谷選手が神龍誠選手と戦うことが分かってからも、ですか。

「ハイ。2人とも戦っているので。そこで感じた強さから……元谷選手が競り勝つと思っていました」

――元谷選手とガジャマトフ。生物としてはガジャマトフの方が強いかと思います。ただし、MMAファイターとしてガジャマトフの方が何をしてくるのかが分かるというか。

「確かにガジャマトフは、攻略法が見つけやすかったです。そういう意味でも元谷選手は、トーナメント出場選手のなかでも一番戦いづらい相手だと思います」

――試合前に公言できる範囲で、どのような点を注意していますか。

「攻撃を受けてからが、強い。なので、あまり調子に乗らせないように戦わないといけないですね。元谷選手は無で戦える人、試合中に吹っ切れる人だと思います。だからパンチを当てることができるし、被弾した後に反撃ができる。綺麗な打撃ではないですが、勝負に行けるというか。そういう選手で、捉えどころがない。何を考えているのか、分からない選手です」

――動きが読めないということですね。対して、扇久保選手は自分の戦いに対して考えすぎるという面があるのでしょうか。

「今は吹っ切れました。やるべきことをやる。練習してきたことを出すだけです」

――捉えどころのない元谷選手に対して、吹っ切れた扇久保選手がやらないといけない戦いとは。

「それはいつも通りに戦うことです。そのなかで……たくさんの対策を練っています。それを試合でしっかりとやることです。僕のやることは向うも『これが来る』とは思っているはずです」

――反応も分かってきて、その為にどう動くか。読み合いですね。

「お互いが分かっている。だからこそ、どう予想外のことを出せるのか。あんまり言えないけど、もう準備はできています。当然、元谷選手もATTに行っていることも含め、僕のことを研究してくるだろうし。こっちもしっかりと、彼のことを研究しています」

扇久保と鹿糠智樹の数奇の出会いから、生まれ故郷=岩手県久慈市におけるアマチュアMMA大会=おぎちゃんフリーファイトの開催と、大晦日後について扇久保がMMAファイター人生の第一章と、やり残したことを話したインタビューが掲載されたFight&Life#112は明日より発売です。

■視聴方法(予定)
12月31日(水)
午前11時~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

■RIZIN Y.E.S.P.Festival対戦カード

<RIZINフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)
[挑戦者] 朝倉未来(日本)

<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者] ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者] イルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)

<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 井上直樹(日本)
[挑戦者] ダニー・サバテロ(米国)

<RIZIN女子スーパーアトム級選手権試合/5分3R>
[王者] 伊澤星花(日本)
[挑戦者] RENA(日本)

<RIZINフライ級王座決定戦/5分3R>
扇久保博正(日本)
元谷友貴(日本)

<フェザー級/5分3R>
斎藤裕(日本)
YA-MAN(日本)

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級/5分3R>
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)
久保優太(日本)

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
ヒロヤ(日本)

<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
安藤達也(日本)

<フェザー級/5分3R>
新居すぐる(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈冶(日本)
ホセ・トーレス(米国)

<ライト級/5分3R>
雑賀“ヤン坊”達也(日本)
“ブラックパンサー”ベイノア(米国)

<フライ級/5分3R>
篠塚辰樹(日本)
冨澤大智(日本)

<バンタム級/5分3R>
芦澤竜誠(日本)
ジョリー(日本)

<RIZIN甲子園決勝フライ級/5分2R>
須田雄律(日本)
ヤマザト・エンゾ・マサミ(ブラジル)

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