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【ONE FN37】内藤大樹が激闘派ナックロップと激突。必殺のカウンターで連勝なるか?

【写真】前戦ではジョハン・エストゥピニャンから勝利を収めた内藤。ONE日本大会を約一週間後に控える中、敵地ルンピニースタジアムに乗り込んでナックロップに挑む。 (C)ONE

明日7日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Fight Night 37にて、日本の内藤大樹がナックロップ・フェアテックスと対戦する。
text by Takumi Nakamura

2019年からONEに参戦し、ONEで戦う日本の立ち技ファイターとして最古参となりつつある内藤。これまでスーパーレック・キアトモー9やジョナサン・ハガティーといったチャンピオンクラスとも拳を交え、キック・ムエタイの両ルールでタイを含む海外の強豪たちと拳を交えてきた。しかし2023年1月のONE Friday Fightsスタート以降、タイ人相手にローでダメージを与えながらも対戦相手のミドルキックの方が評価される試合が続き、黒星先行のキャリアを送っていた。


そんな中、内藤は6月のONE Fight Night 32で当時27戦無敗のジョハン・エストゥピニャンと対戦。下馬評では圧倒的にエストゥピニャン有利の一戦だったが、内藤は1Rのエストゥピニャンのラッシュをしのぐと、得意のローキックを交えたコンビネーションで徐々に盛り返し、2Rにカウンターの左フックで値千金のダウンを奪うと、エストゥピニャンの反撃を振り切って、見事に勝利をもぎ取った。

まさに土俵際ギリギリでトップ戦線に踏みとどまった内藤。今大会ではジェイコブ・スミスの負傷欠場を受けて、2試合連続のONE Fight Night参戦でナックロップと対戦する。ナックロップはONE Friday Fightsを中心にキャリアを積み、13戦10勝(5KO)3敗の戦績を誇る。直近の試合=6月のONE Friday Fightsでのジャオスアヤイ戦ではKO負けを喫しているが、この試合に勝利したジャオスアヤイが本戦契約したことを考えると、いつ本戦契約してもおかしくない位置にいる選手と言える。

内藤にとってはエストゥピニャンに続いて、フライ級の実力者を迎え撃つ形となるが、ナックロップは右ストレートと首相撲&ヒジを得意とする好戦的なファイター。KO勝ちや劇的なダウンシーンが多いが、それだけ対戦相手とコンタクトすることを好むタイプと言える。ミドルを蹴って距離を取りながら戦うタイプではないため、内藤としては前回のエストゥピニャン戦のように辛抱強くパンチとローで削りながら、カウンターを当てるという勝ちパターンに持ち込みやすいとも言える。

11月16日(日)に有明アリーナで開催されるONE173に多くの日本人ファイターが参戦して話題を集める中、6年以上もONEの舞台で戦い続け、ルンピニースタジアムでタイの強豪=ナックロップに挑む内藤の戦いぶりに注目したい。

■放送予定
11月8日(土・日本時間)
午前10時45分~U-NEXT

■ONE FN37対戦カード

<ONEキックボクシング世界ヘビー級王座決定戦/3分5R>
ロマン・クリークリャ(ウクライナ)
サメット・アグデヴ(トルコ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ニコ・カリロ(英国)
ルーク・リッシ(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ランボーレック・チョー・アッジャラブーン(タイ)
アブドゥラ・ダヤカエフ(ロシア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
エルベク・アリショフ(アゼルバイジャン)
カルロ・ブーミナアン(フィリピン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ブラック・パンサー(タイ)
ジョハン・エストゥピニャン(コロンビア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
アバスベク・ホルミルザエフ(ウズベキスタン)
ウィリー・ファン・ローエン(南アフリカ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
マウロ・マストロマリーニ(アルゼンチン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ナックロップ・フェアテックス(タイ)
内藤大樹(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ギルバート・ナカタニ(米国)
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)

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