【Super RIZIN04】「榊原社長に呼び出されました」でフライ級GPに直談判=征矢、ホセ・トーレス出場決定
【写真】勝ち負けより、勝ちっぷり・負けっぷり。勝ちっぷりが評価されるのは分かるが、負けると傷つき、命を落とすかもしれない競技だから、そこは同意できない(C)MMAPLANET
27日(金)、RIZIN オフィシャルYoutubeチャンネルで配信された「榊原社長に呼び出されました」に扇久保博正が出演、7月27日(日)に開幕するフライ級GPについてトークを繰り広げた。
text by Manabu Takashima
扇久保は神龍誠、伊藤裕樹、山本アーセン、ヒロヤ、アリベク・ガジャマトフ、アンカジムーロ・ズールー、元谷友貴のレーダーチャートを作成しライバルたちに語った。
そして7月1日(火)に行われるトーナメント抽選会は、ディスティニー方式とRIZINでは呼ばれる対戦相手を選手が選ぶ権利がある方法が採用されることも番組内で明らかとされた。
そのなかで5月4日の男祭りでジョン・ドッドソンに勝利した同門の征矢貴が「失礼を承知ながら、格闘家としてより1人の人間として直談判」をするために現れる。ドッドソン戦の試合内容を「勝ちを拾いに行く試合をした」と詫び、榊原信行代表は「いきなりテイクダウンにいってガッカリした。お互いの信頼を積み上げてきたと思ってきたのにガッカリした」とほぼ公開裁判の様相に。
それでもフライ級GP出場への想いを征矢が伝えると、扇久保も「本当に勝ちたかったんだと思います。それでああいう試合になったけど、もっと最高の試合ができるので」と助太刀をする。
対して榊原代表は「ファンに誓えるなら、俺は試合を組むよ。人間は失敗から学ぶことがある」と話すと、笹原圭一氏&柏木信吾氏を呼び入れる。
「征矢の試合を7月に組む。相手はララミー?(※柏木氏からケガをしていると)。だったらホセ・トーレスは?」という榊原氏の要望に、柏木氏がトーレスに電話を掛ける。
その裏で27日に5試合を組み、ファンとマスコミの50票の投票結果で準決勝の対戦カードを決める――勝っても1人はリザーバーという話が進む。国際電話にホセ・トーレスも「フライ級GP、最高だ。レッツ・ドゥー・イット!!」と体重を落とすことを了承する。
「俺たちがやるグランプリは、普通のトーナメントじゃない。ピカピカの世界一を決めるトーナメントになる」と榊原氏は話し、「世界で戦えるのはフライ級とバンタム級。若い選手、未来の格闘家にあなたたちの階級が一番ストレートに届けられる。こんな無茶苦茶なフォーマット、でもファンもワクワクする。1回戦に勝っても9月に本戦になるのか、内容が問われる。勝ちっぷり、負けっぷりですよ。この試合は勝った上で勝ちっぷりが問われる。征矢、チャンスは転がっているよ。ファンの人も色々な意見がありますが、これが俺たちが創っているモノ。ドキドキして征矢に期待してください」と榊原氏のGPの方向性は決定した。
結果――8人トーナメントで実施されると当然のように思われていたフライ級GPだが、1回戦が5試合組まれることに。5人の勝者から4人がファン投票で準決勝に進出――かつてPFLチャレンジャーシリーズで見られたファンブーストにも似た――手法が、GPにどのような影響を与えるのか。