＜RIZIN WORLD GP2025フライ級T準決勝／5分3R＞
扇久保博正（日本）
Def.3-0
アリベク・ガジャマトフ（ロシア）

インローを蹴った扇久保が、ダブルレッグのフェイクから左ミドルを蹴る。右ヒザを見せて、右を伸ばしたガジャマトフ。扇久保がシングルレッグから右腕を差す。ダブルアンダーフックからテイクダウンを決めた扇久保に対し、ガジャマトフがクローズドガードを取る。扇久保はガードを割って、右足を抜くとハーフで抑えてパンチとヒジを落とす。ガジャマトフがフルガードに戻すが、扇久保は立ち上がってパンチを落とす。ここでスクランブルに持ち込んだガジャマトフは、ボディロックに取られてもテイクダウンを許さない。

扇久保はダブルレッグからボディロック、両ワキを差してコーナーに押し込む。小外で崩しにいくが、ここもガジャマトフが耐える。と、残り40秒でブレイクが掛かる。ヒザからパンチのガジャマトフ、扇久保はスピニングバックフィストから細かいコンビを見せる。ガジャマトフもショートのワンツーを当て、初回が終わった。

2R、左右に回る扇久保のシングルレッグをスプロールしたガジャマトフが、続くダブルからのボディロックテイクダウンも切る。扇久保はダブルを連続で仕掛け、さらに2度切られるが5度目でボディロックに取る。ガジャマトフが体を入れ替えると、姿勢を乱した扇久保が尻餅をついたがすぐに立ち上がった。

シングルのフェイクに反応するガジャマトフ。扇久保は右ミドルを蹴る。ガジャマトフは右エルボーで飛び込むが、かわした扇久保はローからシングルレッグで組みボディロックに移行する。右ワキを差させない扇久保が、コーナーに押し込んでヒザを突き上げる。ガジャマトフは右を差し返そうとするが、扇久保が回してテイクダウンを狙う。ロープの間から体が出そうになったガジャマトフは、リング中央にドライブされついにテイクダウンを奪われた。

扇久保はクローズドから右足を抜きに、ハーフ＆枕で抑えて左のパンチを落とす。パスから一気にマウントを取った扇久保が左右のパウンドを落とすと、ガジャマトフが下を向きそうになったところで時間を迎えた。

最終回、ジャブから圧を掛けるガジャマトフ。ワンツーに組んだ扇久保がボディロックから両ワキを差す。レベルチェンジでダブルに切り替える。ボディロックからヒザをつかされても残す扇久保は、前方に崩しにかかる。ロープを背負って耐えたガジャマトフだが、ダブルレッグで押し込まれる。ここからワキを潜った扇久保、バックを譲ることを嫌がったガジャマトフが自ら背中をつける。

その刹那、右足を抜いてハーフで抑えた扇久保は、枕で固める。ガジャマトフは足を戻せず、口が開く。2Rと同様にパスを決め、サイドで抑えた扇久保がニーインへ。左足を挟まれても、抜いてマウントを取る。残り50秒、肩固めをセットした扇久保が左にスライドさせる。ここでマウントに戻った扇久保は、パンチの連打から立ち上がる。最後に右足で顔面を踏みに行った扇久保は、タイムアップを迎えるとコーナーに座り込んだ。

判定は当然3-0で扇久保。大晦日に元谷友貴とGP決勝を戦うことが決まった扇久保は、安堵の表情を浮かべ、マイクで「皆さん、応援ありがとうございました。必ず優勝します。これが僕の生き様です。これからも応援してください。ありがとうございました」と話した。

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