【Breakthrough Combat03】ネックは水曜開催?! 竹内稔とProgress王座決定戦、須藤拓真は有給2日申請??
【写真】これぐらい、わけのわからない攻防が見たい(C)MMAPLANET
28日(火)、Progress実行委員会より2月26日(水)に無観客&配信大会として開催されるBreakthrough Combat03で竹内稔と須藤拓真の間でProgressフェザー級王座決定戦が組まれることが発表されている。
Text Manabu Takashima
Progressフェザー級王者は昨年2月にGladiator Challenger Series01で竹内が竹本啓哉をアナコンダチョークで破り、初代王座に就いた。
その後、7月に上久保周哉を相手に初防衛戦に臨むも──竹内は必殺のアナコンダを防がれ、トップを3度許した結果1-6でベルトを明け渡した。
上久保は直後にLFAと契約を果たし、リリースによるとビザの取得の見込みが立ったことでLFAでの戦いを専念するためにベルトを返上することとなったとのこと。
その上久保、一昨年12月よりMMAから遠ざかっていたために近々にLFAでのデビュー戦が決まらなければ、今大会でMMAを戦うプランもあったという。結果的に返上して、竹内と須藤がベルトを掛けて戦うということが明らかになったことで、上久保のLFA出場が近いうちの実現するのではないだろうか。
MMAPLANETではLFAサイドにコンタクトを取ったところ、今後1、2カ月のうちにデビューという線で話は進んでいるとのこと。2月のLFAは7日にブラジル大会、21日がNY州ナイアガラフォールス大会。3月は6日がラスベガスのパースム・カジノリゾート、22日がコネチカット大会、28日は再びブラジル大会となっており、上久保が取得中のビザは米国のP1ビザ。つまりナイアガラフォールス、ベガス、コネチカット大会で初陣を迎えることが濃厚なのではないだろうか。
対戦相手候補も上久保サイドには伝わっている模様で、正式発表が待たれる。一方、松嶋こよみも同時期のデビューが期待されるが、本人に確認をとるとビザ申請書の修正が求められたそうで、両者同時デビューとはならなそうだ。
閑話休題。
話をProgressフェザー級王座決定戦に戻そう。竹内のProgressルールの戦績は、上にあるように1勝1敗。一方の須藤も2022年9月の森戸新士戦で敗れ、前回のBTCで2年3カ月ぶりの参戦。中島太一を劇的なブルドッグ・ニーバーで倒し大きなインパクトを残した。
今回のタイトル戦、両者とも対戦に全く異論はなくすぐに合意に至った。が、問題となったのは計量の実施時間だ。Breakthrough Combatは水曜日開催ということで、サラリーマンの須藤は前回大会では年の瀬ということもあり、有給を2日連続で取ることが困難で当日計量で中島と戦っている。
今回も当然のように懸念材料であったが、竹内は当日計量ではフェザー級の体重を創れない。一度は戻し幅を制限するという案も出たが、そのような規定自体が設けられていないために実施は見送られた。
Progress実行委員会の長谷川賢が「なら計量日から宿を用意するので、仕事が終わり次第に都内に移動してもらって体重を測る」という申し出をしたころ、須藤は計量日も有給を取り今回の王座決定戦に挑むことになったという。
最近はMMAファイターとグラップラーの対戦で注目を集めてきたProgress だが、今回はグラップラー対決。しかも、極め&絞め系の両者だ。竹内のグラップリングは、アナコンダに帰結するように組み立てられている。
須藤は足関節に行きつくようにポジションを取る。両者の極め力は誰もが認めるところだが、エントリーの多さと確実性こそがサブミットする精度を高めている。そんな両者の間で、極めるため&絞めるためのポジショニングが如何に交差するのか。純粋に楽しみでならない、タイトル戦となる。
なおリリースに寄せられた両者のこの一戦に向けての意気込みは以下の通りだ。
竹内稔
「最近グラップリング界で目覚ましい活躍を見せている須藤選手と対戦できることを、とても嬉しく思います。前回の試合では、対戦相手の中島太一のセコンドについていましたが、とんでもない技を目の当たりにしました。また、今成さんに足関で一本勝ちしており、最近の活躍は本当に脅威です。自分も一本勝ちを狙うスタイルなので、今回の試合は間違いなくスリリングで見応えある試合になるはずです」
須藤拓真
「竹内選手といえばアナコンダチョークが代名詞の首刈り族。自分は足関節が好きなレッグハンターなので、特化型同士の対決になります。前回、MMAファイターの中島選手は挑戦者という立場で、グラップリングで戦ってくれました。そんな中島選手の気持ちに応える為に、相手の土俵である立ち技の攻防に付き合ったつもりです。今回はタイトルマッチで相手は元チャンピオン。自分が挑戦者のつもりで戦います。竹内選手が相手なら引き込みポイントを守り切る戦いではなく、挑戦者であるこちらのフィールドで、足の取り合いで戦ってくれると信じています。グラップリングの面白さが視聴者に伝わるような、バチバチの極め合いをしましょう!」
■視聴方法(予定)
2月26日(水)
午後6時30分~THE 1 TV YouTubeチャンネル