【Bellator286】勝利の女神に見放された? ピコがレスリングの攻防で左肩負傷。ケネディがTKO勝ち
<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・ケネディ(カナダ)
Def.1R5分00秒by TKO
アーロン・ピコ(米国)
互いにジャブを伸ばし、ローを蹴ったケネディはピコの大きな振りのフックに反応して組みつかれる。ケージにケネディを押し込んだピコは、自ら離れるとカーフを蹴られシングルからバックを許す。ケージにピコを押し込むケネディが、正面に回ろうとした瞬間、ピコが左肩の異常をコーナーに訴えたか。ケネディはここでバックに戻り、後方からヒザを突き上げてフットスタンプへ。ケネディは正面に回ると、ピコが左肩を抑えている。
前方に崩され殴られるピコは、左肩を負傷したことは間違いないようだ。再び前方に崩され、ケージレスリングのなかでバックから両足フックを許したピコは、頭部にエルボーを受ける。苦し気な表情を浮かべるピコはボディトライアングルに捕えられたまま残り30秒に。ケネディは側頭部を殴り、肩にエルボーを入れて時間となった。
コーナーに戻り、脱臼した肩をコーナーマンに戻させるピコは、肩を回して挙動範囲は確認する。全く試合を諦める様子のない──ピコはドクターチェックにも試合続行を伝え、肩を回す。しかし、ドクターは首を傾け頭の上で手を組むように伝える。そこまで左腕を上げることができないピコを見て、ドクターは続行を認めない。懸命に続行をアピールするピコだが、レフェリーは大きく腕をクロスし試合終了を宣言した。
アクシデント。しかしこの大切な一番でアクシデントが起こるピコは、MMAの勝利の女神から見放されいるのか──。ウィナーコールを聞くことなく、ピコはバックステージに戻った。
そして「左フックにテイクダウンを仕掛けたけど、異常は気付かなかった。ピコのことを尊敬している。でも、僕は良い試合をしようと思っていたのにブーイングとは。僕はブーイングをされてもカリフォルニアを愛している。僕はペドロ・カルバーリョと戦いたい」とケネディは話した。