【Bellator286】ボクシング&レスリングの融合=高い完成度のアルチュレタが、バルゾラから3-0の判定勝ち
<141ポンド契約/5分3R>
フアン・アルチュレタ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
エンリケ・バルゾラ(ペルー)
いきなりワンツーを伸ばしたアルチュレタ、ダブルレッグを切ったバルゾラはワンツーの右を被弾する。さらに右を振り、ワンツーで前に出るアルチュレタが左をヒットさせ、パンチを纏める。右オーバーハンドを入れてツー、スリーとパンチを続けるアルチュレタはシングルレッグで組みつきバックを制する。背中を譲って立ち上がったバルゾラはツーオンワンから殴りに移行。
正面を向き、離れたバルゾラは頭を大きく下げて右を放つ。跳びヒザのタイミングで左ローを蹴られ、その場跳びになったバルゾラはクリーンなボクシングで左フックを被弾するなど厳しい展開が続く。ここでダブルレッグでテイクダウンを決めたバルゾラは上四方で抑え、スクランブルで素早くバックに回る。立ち上がったアルチュレタをケージ押し込み、スイッチを許さずバックの飛び乗ったバルゾラだが、前方に落とされる。蹴り上げにサッカーボールキックで顔を蹴ったアルチュレタ。結果的にガードの上から顔面をかすめたぐらいだが、あの位置で顔を蹴りに行くのは悪質な反則、流すレフェリーは理解できない。
2R、パンチとレスリングを織り交せる両者。テイクダウン狙いを切ったアルチュレタがシングルも、スクランブルからバルゾラが離れる。頭を大きく振ってパンチを出し、シングルからダブルレッグでアルチュレタがテイクダウンを決める。ケージににじり寄って立ち上がりたいバルゾラの腰、ヒザ裏をコントロールするアルチュレタだが、バルゾラもスタンドに戻り離れる。ダブルレッグを防いだバルゾラは、レスリングゲームでシングルレッグからケージに押し込まれる。
頭を押して切るバルゾラ、ウィザーにとるがシングルに移行されリフトアップから前方に落とされる。スクランブルでがぶったアルチュレタだが、頭を抜いたバルゾラが左腕を差してケージに押し込む。バルゾラのシングルを切り、逆にシングルからダブルで攻めるアルチュレタは、再びシングルに戻してケージにバルゾラを押し込むが、エルボーを打たれながらラウンド終了を迎えた。
最終回、左右に回るアルチュレタのテイクダウン狙いを切ったバルゾラは左ミドルから右を振るう。回って離れたアルチュレタがダブルレッグでテイクダウン、スクランブルでバックを取る。足を払いつつ尻もちをつかせ、頑強に背中を取ったアルチュレタが、胸を合わされて離れる。バルゾラは右アッパーを空振りし、ジャブを被弾する。ラウンドが進むと尻上がりに調子が上がるバルゾラの強味を封じ込むアルチュレタは、それだけ動きが多い。ここに来てダブルで時間を使い、削るアルチュレタだったがダブルレッグでテイクダウンを許す。
バルゾラはスイッチでバックを許し、スタンドに戻るとパンチの回転数を上げるが左ミドルを蹴られ、シングルレッグでケージに押し込まれる。バルゾラは頭部にヒジを落として、スクランブルから離れるとダブルレッグでテイクダウンを奪う。ついにハーフでトップを取ったバルゾラは、背中を見せたアルチュレタに対し両足をフックしてRNCを狙う。残り30秒、首を守って腕を通させないアルチュレタは、胸を合わせて立ち上がると跳びヒザを見せて試合を締めた。
結果、ジャッジは3者とも30-27でアルチュレタを支持した。