【Bellator286】15分間ノンストップ。初回は優勢も動きが落ちたカーライルから、マッキーJrが3-0で勝利
<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
Def.3-0:30-26.30-27.29-26
スパイク・カーライル(米国)
ダッシュして跳び蹴りを見せたカーライルが、パンチでもラッシュを掛ける。呼応したAJが跳びヒザを見せ、パンチの応酬のなかで遠いレンジからの左ストレートをダウンを奪う。スクランブルから組んできたカーライルをダブルレッグでテイクダウンしたAJはバックを制するが、後方に倒れ込んだ際にカーライルが手首を掴んで胸を合わせる。担いでいくカーライルにAJのオモプラッタは極まらない。カーライルからガードの中から右のパウンドを続ける。
頭をケージ中央に向けたAJは、懸命に足を効かせるがパンチを纏められ左足を抜かれる。カーライルは左のパンチを続け、肩固めを狙う。察知して反応したAJが左腕を畳んで防御する。フルガードに戻したAJだが、カーライルは立ち上がってパンチを落とし足を一本抜く。AJはスイープで上を取ると、目まぐるしいスクランブルで上を取ったかと思ったカーライルだったが最終的にマウントを許し、バックグラブに移行される。胸を合わせることが、ここではできなかったカーライルだが、前方に落としつつ上を取り切る。AJが下からエルボーを入れたところでノンストップの初回が終わった。
2R、右ハイを蹴ったAJは左に回るカーライルにスピニングバックフィストを狙う。ここからパンチの応酬になり、カーライルのテイクダウン狙いを切ったAJがダブルレッグで逆にテイクダウンを決める。ここも背中を見せたカーライルは手首をすぐに掴むが、ワンフックを許す。RNCには頭を下げて防いだカーライルは殴られながらも、絞めだけは引き込みさえ見せて防ぐ。ここからスクランブルにカーライルが持ち込むが、AJはバックを制する。立ち上がったカーライルはヒザ蹴りを受けてもパンチを振るい、続くテイクダウン狙いにはAJがアナコンダで待ち受ける。
頭をベタっとキャンパスにつけて耐えるカーライルは正座状態に。煽っているのか、ただ腰を振っているのかAJがサイドに回ってヒザをワキ腹に蹴ってペルヴィアンネクタイに移行する。前転して逃れたカーライルだが、AJはリバーサルは許さずトップをキープ。クローズドガードのカーライルをケージ際に運び、AJはパンチへ。ニーシールドからアップキックを見せたカーライルに左右のパウンドをAJが落とし時間となった。
最終回、直ぐに距離を詰めてパンチのカーライルに対し、AJのスピニングバックキックは当たりが浅い。ならばとAJは右ミドルを2発蹴り、ヒザ蹴りから組んでテイクダウンを決める。サイドで抑えエルボーを振り下ろすAJは上四方で頭を跨ぐと腹にエルボー、シングルに来たカーライルにギロチンを仕掛けてトップを譲らず、スクランブルでバックへ。
さらに正面に回ってテイクダウンを奪ったAJが、背中を見せたカーライルを殴りRNCの機会を伺う。立ち上がったカーライルをアンクルピックで倒したAJは、シングルにギロチンを合わせてクローズドで組む。カーライルは頭を抜いて、トップを奪取。スクランブルでバックに回り、カーライルはAJの前転にもついていく。AJはここでトーホールドと引き出しの多さを見せると、リリースしシングル狙いにバックに回る。バックで両足をフックしRNCを最後にセットしたAJ──残り試合時間が3秒で極めきることはできなかったが、15分間動き続けた結果、判定勝ちを手にした。
ライト級王座を獲得すればフェザー級に戻すと明言したAJは、2023年に行われるライト級ワールドGP参戦を宣言した。