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【RIZIN TRIGGER01】試合後の談話 堀江圭功「右拳が折れとる。掌底で」&中田大貴「痛みに鈍感」

【写真】前の試合から負傷していた右拳が、試合序盤に折れていたという堀江。中田の印象については「思った以上にタフでしたね」と苦笑いを浮かべていた。一方の中田は顔面血だらけとなるハードファイトの感想を聞かれて「楽しいです」と答え、記者陣からは驚きの笑いが起こっていた(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、神戸市中央区のワールド記念ホールでRIZIN TRIGGER01が開催された。セミファイナルでは、顔面から大流血しながら向かってくる中田大貴を、堀江圭功が左ボディをはじめとするパンチで迎え撃って判定勝利をもぎとっている。
Text by Shojiro Kameike

試合後は敗者の中田が先に会見場へ。鼻を負傷したのか鼻声で質問に答えつつ、途中でティッシュを欲していた。一方、勝者の堀江は右手を吊った状態で会見場に現れた。文字通り激闘を展開した両者の、試合後のコメントは以下の通りだ。


堀江圭功

ーー今日は左ボディブローをはじめ、堀江選手のパンチが何度も中田選手を捉えていました。これまでの試合であれば、KOできていたような手応えがあったのではないでしょうか。

「そうですね。普通の選手なら、あの左ボディでうずくまったりとか。練習でも結構あったので。でも今回は相手が、一発目が入った時は『ウッ』という素振りを見せていたんですけど、自分が右拳を使えないことに気づいたのかもしれません。そうなると相手も選択肢が減って、ボディが来る時が分かるので。それで最後のほうは耐えられたと思いますね」

ーーどれだけパンチが入っても、相手がガンガン前に出てきた時は、どのように感じましたか。

「そういう選手であることは、もともと頭に入っていたんですけど、笑顔で血をダラダラ流しながら近づいてきて……気持ちの強いファイターだなって。本当に『死んでもいい」っていう覚悟を持ったファイターだと感じました」

ーー堀江選手は右拳を痛めた時点で作戦を切り替えたのでしょうか。

「はい。試合前から、もし右拳を使えなくなったら掌底で行くということは決めていて。途中からはずっと掌底かロー、あるいは左ボディを打ったりテイクダウンしたり。それは右拳が折れた時の作戦でした。その作戦で勝てたので良かったですね。1Rが終わった時は『ヤバい、右拳が折れとる。掌底で行くわ』とセコンドにも伝えて。そんなシンドイなかで勝てたので良かったです」

中田大貴

ーーかなり左ボディブローが強烈に入っていたかと思いますが、あのパンチは効いていたのでしょうか。

「いや、パンチもボディブローも、何も効いていなかったです。別に……アハハハ。自分は痛みに鈍感なところがあって、大丈夫かなぁって感じでした」

ーー前回のパンクラスでの試合(9月12日、Ryoに判定勝ち)と比べると、手数は少なかったように見えました。

「堀江選手は距離の取り方がすごく上手かったです。距離設定がすごく上手くて。自分がちょっとでも中に入ると、ちょっとズラされて、若干離れちゃうので。だから、なかなか入り込めなくて。もっともっとガンガン入っていくべきだったんですけど、その距離設定に惑わされました。そういうところを突き詰めて、もっと練習しようと思いました」

ーー堀江選手は、これまでの対戦相手よりもレベルが高かったということでしょうか。

「そうですね。上手かったです。田村選手(田村一聖、5月30日にパンクラスでKO勝ち)とかも上手くて、全然距離が掴めないなぁと思いました。ただ、今回の堀江選手のほうが退避している時間は長かったので、より感じましたね。距離の設定が難しいなって」

ーーいつもハードな試合内容となりますが、今回の敗戦を受けて、ご自身のファイトスタイルを変えようと考えたりはしないですか。

「無いです。いや、分からないですね。変えるというよりは、付け足していくことはあるかもしれないですね。でも変えるつもりは全くないです」

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