【Shooto2020#03】岡田、KO勝利で暫定世界王座&環太平洋王座の二冠達成!「俺は修斗を愛しています」
【写真】パラエストラ千葉ネットワーク、3本目の修斗世界のベルトだ(C)MMAPLANET
<修斗暫定世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
岡田遼(日本)
Def.2R3分02秒 by KO
倉本一真(日本)
いきなり右の蹴りを見せた倉本が、そのまま組み付いてテイクダウンを奪う。岡田は半身で金網に身体を預けて、背中をマットにつけないで踏ん張る。
ヒザをついて立ち上がろうとした岡田に対し、倉本がバックを伺う。
ウィザーで耐えた岡田、もう一度バックに回れると頭を抱える形でバックを譲り、すぐに胸を合わせる。バックを取った倉本は、ロールからトップ奪取を狙うや、岡田は正対しながらギロチンチョークへ。
かなり深く入っていたものの倉本は腰を上げて、何とか頭を抜きトップポジションをキープする。
背中をべったりとつけた岡田だがケージによって上体をあげる。殴ってきた倉本に対し、岡田はバタフライガードを取ろうとするがパスガードを許してしまう。
サイドから袈裟を取った倉本、岡田はブリッジからテッポウ、ワキをくぐってバックを狙いつつ立ち上がる。距離を取り直すと岡田はジャブとロー、そして右ストレートを狙う。倉本もバックブローやバックキック、左フックを振るった。
2R、岡田が前蹴り、ローを蹴る。倉本が左フックから右、下がった岡田はシングルレッグへ。
倉本が倒れず、両者が離れ試合が打撃の距離に。岡田は左ミドルと右ローを蹴り、倉本は前に出て右フックを打つ。距離を詰める倉本はヒザ蹴りと右アッパー、岡田の後ろについてバックコントロールする。
片ヒザをついて耐えつつ、岡田は払い腰を仕掛ける。これで背中を取った倉本が、サイドバックから右を連打する。
岡田が背中を譲りつつ立ち上がるが、倉本はバックに固執せず、肩パンチからバックブローへ。これが空振りになるや、岡田が右ストレートでダウンを奪う。
鉄槌を連続で受けながら立ち上がった倉本だったが、ダメージが残っており岡田の連打から右ストレートで再び崩れる。
ヒザを受けそうになりながらスタンドに戻った倉本だったが、ケージまで下がったところで岡田の右ストレートから左フックを打ち抜かれ、背中から倒れ決着。岡田が暫定王座に就いた。
叫びながら恩師、鶴屋浩に抱き着いた岡田は「俺がチャンピオンだ」と絶叫する。
勝利者インタビューで「パラエストラ千葉ネットワーク所属、鶴屋浩の弟子、修斗のダブルチャンピオン岡田遼です。12年前に初めて鶴屋さんに出会った日から人生良い時ばかりじゃないので、ここまで何度も『もうダメだ』、『もう辞めよう』って思った時がありました。でも、そのたびに『今、お前は苦しいかもしれないけど、いつかお前は必ず環太平洋のベルトも世界のベルトも巻いて笑える日が来るから』って支え続けてくれたのは鶴屋さんです」と言った岡田は、改めで師に「ただの大学生だった俺をここまで育ててくれて、夢を叶えさせてくれてありがとうございます」と感謝を言葉を述べる。
さらに岡田は「でもさっきも言ったように、人生は良い時ばかりじゃない。人間万事塞翁が馬です。これからまた辛くて苦しい時間が、俺の人生にやって来ると思います。修斗バンタム級は激戦区と言われています。いろんな化け物がいるけど、俺には勝てなかった。その理由をオンラインレッスンします。でもそれは、彼らより俺の方が修斗を愛しているから!」と修斗愛を叫んだ。