【Pancrase305】中央アジア=キルギスWEFからバンタム級王者バキトクベックの初来日が決定!!
【写真】キルギスWEFチャンピオンの初来日、非常に興味深い (C)PANCRASE
19日(火)、パンクラスより5月16日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase305にキルギスからディションバイ・バキトベックが初来日し、昨年度のネオブラ優勝の大橋悠一と対戦することが発表された。
バキトベックはREAL/Arzaletが提携を結ぶキルギスのWEF(World Ertaymash Federation)のバンタム級王者で、11月のリアル&アルゼルト勢が遠征したWEF Global 14では日本から出場したROYの挑戦を受け、4R3分46秒でRNCを極めてタイトル防衛に成功している。
1991年5月生まれ、27歳のチャンピオンはレスリング、サンボ、キックボクシング&柔術がベースとリリースで紹介されているが、ROY戦ではサウスポーの構えから遠めの距離でサイドキックやミドルを入れ、その遠い間合いでダブルレッグを決めてグラウンドに持ち込むという動きが目立っていた。
グラウンドでは三角絞めを防ぎ、ガードを取りがちなROYを鋭いパウンドで削り、スクランブルを許さないでポジションを取っていく──フリースタイル・レスリングと柔術を融合させた戦いぶりを披露していた。
これまでのキャリアは6勝1敗で、4つの一本勝ちと1つのKO勝ちを誇るバキトクベックは、キルギスMMA界の人気者で公開計量の席でも一際大きな声援を受けていた。キルギスによく見られたダイヤの原石とはいえ、そのファイトは粗くゴツゴツしたものではなく距離とタイミングを計り、攻め時にはラッシュを掛けるという戦い慣れしているように見受けられたバキトベック。MMA以外で実戦の経験をかなり積んでいるように思われる。
とはいえMMAに関して、バキトベックのこれまでの対戦相手は技量も分からないケースが多く、キルギスWEF勢はACBやWFCA=現ACAでは苦戦を強いられていたのも事実だ。そういう意味でもパンクラスも様子見、ネオブラ優勝のご褒美マッチという表現方法ながら、バキトベック及び大橋──両者にとってのテストマッチの意味合いが含まれているかもしれない。また今回のリリースでは現Rebel FCバンタム級王者の坂野周平の1年7カ月ぶりのパンクラス出場も明らかなった。坂野は昨年4月に今大会にも出場する摩嶋一整と共にレベルFCの頂点に立ったが、その後はイベントキャンセルが続き、再びパンクラスで試合をすることに。そして、試合形式は5分✖3Rではなく3分✖3R制で、相手は4年振りのファイトとなる花レメ紋次郎TKに決まった。