【ACB80】水垣、最後の最後にテイクダウンを切りきれず──カラモフに判定負け
<バンタム級/5分3R>
ムラッド・カラモフ(ロシア)
Def.5-0:29-28. 29-28. 29-28. 29-28. 29-28
水垣偉弥(日本)
ローを2つ空振りした水垣が左ジャブを当てる。右ストレートを伸ばすカラモフに対し、一瞬スイッチした水垣はオーソに戻してフックを被せようとする、素早いジャブ、ストレートを伸ばすカラモフだが、水垣は前に出る。右を振るった直後に、逆に右を受けてダウンを喫した水垣は、ケージに追い込まれラッシュを仕掛けられるも右を返す。ここでマウスピースを自ら拾ったカラモフ、水垣は覚悟を決めたような足を止めての打ち合いに応じる。
と、カラモフはテイクダウンに切り替える。尻餅をつかされケージまで下がった水垣は、立ち上がった直後にボディロックで倒される。ここもすぐに立ち上がるも、ヒザを入れた後に大内刈りで崩された水垣は、バックを狙うカラモフに後方へのヒジを入れる。残り40秒、マットに背中をつかされた水垣がフックスイープ。同時に立ち上がり、カラモフがケージに水垣を押し込み初回が終わった。
2R、左ジャブを当てた水垣が前に出てきたカラモフにワンツーを狙う。カラモフは左ジャブ、前進してくる水垣に右を合わせようとする。カラモフはワンツー、左ジャブを続け水垣もワンツーを返す。迎えうって右ショートを入れた水垣が左ジャブ、ダブルレッグを切ると逆にテイクダウンに成功する。
すぐにハイガードを取ったカラモフに対し、スペースを取った水垣がシングルをがぶってスタンドへ。カラモフは続いてダブルレッグから引き込む。ガードのなかで水垣はパンチを落とし、スタンドへ。ローを入れて、ブレイクを待つ。残り40秒、水垣はサウスポーからオーソに戻した直後に右ストレートを当て、続いで左ボディフックを入れラウンドを取り返した。
最終回、水垣は蹴りのフェイクを見せ、右ローを入れる。続いて右フックを当てるも、右を返される。カラモフの左ジャブに左フックを返し、さらに水垣が右をローに合わせる。待ちの態勢から、ワンツーで前に出る水垣。カラモフのダブルレッグで切る。しかし、ケージを背負ったところでダブルレッグで尻餅をついた水垣は、足を束ねられる。スイッチ狙い、ケージを背にするも立ち上がることができない水垣。足を抜くと、ヒザ裏をコントロールしてくるカラモフは、そのまま水垣をケージに押し込んだまま試合終了を迎えた。
最後に痛恨のケージレスリングに持ち込まれた水垣はジャッジ5人が29-28をつける裁定で敗れた。