【DWTNCS08】ラストミニッツ出場、攻め疲れもミューラーがポテンシャル見せつける判定勝ち
<女子バンタム級/5分3R>
ローレン・ミューラー(米国)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
ケリー・ヴェラスコ(米国)
ワンツーから右ハイキックで前に出たミューラー、さらに右ミドルを入れる。ヴェラスコの蹴り足をキャッチして、右オーバーハンドを入れたミューラーが組んでケージに押し込む。体を入れ替えたヴェラスコだが、再び金網を背負いヒザ蹴りを被弾する。ハイクロッチからのテイクダウンはならなかったミューラーだが、インヴィクタFCベテランのヴェラスコの飛び込んでのパンチを見切って、右ストレートをヒットさせる。
ヴェラスコは左ストレートを当てたが、直後にミューラーがワンツーから組んでヒザをボディに突き刺す。ヒザ蹴りを続けるミューラーに対し、ヴェラスコは右エルボーを放って距離を取り直した。ミューラーはここでも右ミドル、右ストレートを当てて組み付き、顔面にヒザ蹴りを見舞っていく。右を放ったヴェラスコの顔面に右ハイを蹴り込んだミューラーがパンチのラッシュへ、組んで耐えたヴェラスコにパンチのラッシュ、ヒザ蹴りを腹部、そして顔面に入れたミューラーが圧倒的に初回を支配した。
2R、飛び込んで右を入れたヴェラスコ、続飛び込みをミューラーが右で迎え撃ち、ケージに詰めてヒザ蹴りを入れる。パンチを続け、テイクダウン狙いを切ったミューラーはバックからパンチを続け、サイドを取る。ヴェラスコはケージを蹴って起き上がりダブルレッグへ。テイクダウンに成功したと思った刹那、スイープで上を取り返したミューラーが、スタンドへ戻る。
呼吸を整え、スーパーマンパンチのフェイクから左フック、ヒザ蹴りをミューラーが見せる。攻め疲れか、息を整えるミューラーが右ストレート、左ボディフック、そしてケージにつめてヒザを連打する。ヴェラスコは組んで流れを遮断して間合いを取り直して、右ストレートを打ち込む。動きが落ちたミューラーにワンツーを入れて離れるヴェラスコ。ミューラーはパンチを振るうと姿勢が乱れる。右を再び被弾したミューラーは、前に出たところでヴェラスコがテイクダウンを狙ったがスプロールされ、試合は最終回へ。
3R、ミューラーが右ミドルを当てる、さらにワンツーを入れ、ヴェラスコのワンツーをステップバックする。ヴェラスコも左ジャブを当てて右を伸ばす。距離を取ってパンチを確実に当てるよう動くヴェラスコに対し、ミューラーは勢いよくパンチを振るうも長続きはしない。そして、動きが止まったところでワンツーを被弾したミューラーだったが、ここでヒザ蹴りを連打する。ギロチンで抱えたヴェラスコ、ミューラーが頭を抜く。
残り90秒を切り、ヴェラスコが右スーパーマンパンチ、左フックをヒット。ここでミューラーの右スピニングバックフィストが当たり、ヒザ蹴りにつなげる。最後は相四つで組み合った状態でタイムアップとなった。
結果、判定勝ちを収めたミューラーは「1週間で試合を受けたのは当然、このチャンスを逃すことはできなかった」と話した。スタミナに問題がないと想定すると、UFCファイターの資格は十分にありそうなミューラーだ。