【UFN111】韓国勢3敗……キム・ドンヒョンがコビントンのケージレスリングに敗れる
<ウェルター級/5分3R>
コルビー・コビントン(米国)
Def.3-0:30-25.30-26.30-27
キム・ドンヒョン(韓国)
右ハイキックでバランスを崩したコビントンだが、すぐに立ち上がって足首を取ってテイクダウン狙う。背中を預けたドンヒョンが胸を合わせようとするが、コビントンはワキを潜ってバックを伺う。ドンヒョンの払い腰を防いでバックについたコビントンは後方から蹴りを狙う。後方にひいて足のフックを狙うコビントンが、ついにテイクダウンに成功する。
肩を押し込んで立たせないコビントン、ドンヒョンはエルボーを入れて立ちあがると、観客から歓声が起こる。ヒジ、ヒザを低い姿勢から放っていくコビントンが動きを止めない。スピニングエルボーを放って離れたコビントンは、打撃戦で前に出てくるドンヒョンをもう一度テイクダウン。初回を取った。
2R、コビントンは右ミドル、そして左ローを蹴っていく。前に出るドンヒョンはダブルレッグを切るも、コビントンは腿の裏に腕をおき、シングルとダブルを繰り返してバックを奪取する。正面を向かれ、尻餅をつかされたドンヒョンは股間を抱えて立ち上がりつつ、スイッチを狙うもコビントンは右に回って回避する。コビントンのケージレスリングに何とシンガポールのファンがブーイングを送る。
当然、構わずケージレスリングを続けるコビントンに対し、ドンヒョンは胸を合わせ離れるも、左フックを被弾し後退を強いられる。ヒザと蹴りの圧力を受け。ダンブルレッグでてテイクダウンを取られたドンヒョンはボディにヒザを突き刺される。ケージに押し込まれながら、跳ね腰で投げたドンヒョンはアナコンダをすかされて、またもバックを取られ連続でラウンドを失った。
最終回、コビントンはスピニングバックフィスト、そして左を伸ばす。ドンヒョンはローを蹴られ、組みを警戒してか思い切り前に出ることができない。コビントンは右を当てて、大きな振りの左を見せると、直後に右を打ち込む。ここからニータップでテイクダウンに成功したコビントンは、またもバックコントロールへ。強烈なボディロックから逃れることができないドンヒョンはキムラロックへ。このクラッチを支点にリフトアップを狙ったコンビントンが、残り2分を切って尻餅をつかせる。
足を持ち上げられ、そのままボディロックを許すドンヒョン。正面を取られるとギロチンを仕掛け、切られたところで小外掛けに成功する。コビントンは慌てず、スクランブルのなかでダブルレッグからボディロック&バックコントロールへ。後方に倒れ込んでスイッチしてトップへ。ドンヒョンが立ち上がるも、ここでタイムアップ。
観客のブーイングに、挑発するような仕種を見せたコビントンが、世界ランク7位のドンヒョンから判定勝ちを手にした。ドンヒョンの完敗で今大会、韓国勢は3連敗となった。大興奮で「俺はこの階級でベスト。タイトル戦を戦わせろ」というコビントンだが、会場は冷え切っていた。