【UFN111】ウェルター級のドスアンジョス、圧でサフィジーヌを上回る
<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
タレック・サフィジーヌ(ベルギー)
右ジャブを伸ばすドスアンジョスに、右ハイを見せるサフィジーヌ。ドスアンジョスは左ミドルを蹴り込むも、2発目をキャッチされてテイクダウンを許す。ハーフで抑えるサフィジーヌにドスアンジョスはキムラを仕掛ける。腕を振り解き、トップをキープするサフィジーヌに対し、ドスアンジョスはディープハーフからシングルを仕掛け立ち上がる。首相撲からヒザを出し合う両者、サフィジーヌが右エルボーを放って離れる。
前に出るドスアンジョスが左ミドル、右を返したサフィジーヌだがダブルレッグでテイクダウンを奪われる。ドスアンジョスのキムラ狙いから両者がスタンドに戻る。圧を掛けるドスアンジョスが飛びヒザ、ケージにサフィジーヌを押し込み、ボディを入れる。さらにワンツーを当てたドスアンジョスが初回を取ったか。
2R、中間距離でパンチ、蹴りを出す両者。ドスアンジョスが右ミドル、サフィジーヌが左に回りつつ左ローを蹴っていく。ドスアンジョスは右ミドルを入れて組みに行くと、首周防からシングルへ移行する。持ち上げられたが、しっかりと着地したサフィジーヌは反対に首相撲からクリンチで、ケージにドスアンジョスを押し込む。シングルをがぶったドスアンジョスはヒザをついているサフィジーヌの頭部にヒザを入れるが、レフェリーは気付かない。
立ち上がったサフィジーヌはヒザ蹴りを蹴り合い、ダブルレッグをキムラで切り返し、シングルに飛び上がってエルボーを打ち込む。ドスアンジョスはダブルを切られるも、刺し合いのなかでヒザを入れる。ドスアンジョスは離れてワンツー、サフィジーヌが右フックを狙う。首相撲、ダブル、そしてシングルを仕掛けたサフィジーヌが、またもがぶられる。力のこもった、ねちっこい試合は最終回へ。
3R、ドスアンジョスが左ミドルを2発、サフィジーヌは右を返し、右ハイを狙う。左右に回るサフィジーヌが右フックを当てるも、ドスアンジョスが左ローを蹴り、左ストレートを届かせる。手数で優るドスアンジョスだが、右を2発被弾する。首相撲、ケージ際のクリンチという展開から、サフィジーヌがエルボーを繰り出す。ドスアンジョスはローキック、続いて左ミドルを入れる。
アイポークがあったとサフィジーヌがアビールするも、レフェリーは試合続行を命じる。両者、体の軸が乱れ重心が高くなってくるなかで、首相撲からヒザ合戦、ケージ際のクリンチと何度も見られて展開に。シングルを仕掛けたサフィジーヌだが、ドスアンジョスはエルボーからギロチンを狙い体を入れ替える。最後の10秒、離れてパンチを打ち合った両差、ドスアンジョスは最後に左ミドルを決めた。
決定的なシーンはなかったが、手数とクリンチで押し込む展開で上回ったドスアンジョスが、ウェルター級転向初戦を3‐0で判定勝ちし「ここから始まり」と話した。