【UFC ESPN42】バルベレナと対戦、ハファエル・ドスアンジョス「ウェルター級は体を虐めることがない」
【写真】相当に渋さが増してきたドスアンジョス。2008年6月にパンクラスに来日。その5カ月から、14年に渡りオクタゴンで戦い続けてきた (C)MMAPLANET
3日(土・現地時間)、フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターで開催されるUFC on ESPN42「Thompson vs Holland」で、ハファエル・ドスアンジョスがブライアン・バルベレナと対戦する。
元UFC世界ライト級王者のドスアンジョスは、近年ではライト級とウェルター級を行き来してキャリアを重ねてきた。黒星が続くこともあった38歳のベテランが、再度ウェルター級で戦う。ドスアンジョスはライト級とウェルター級の両階級で世界のトップと戦い続けてきたキャリアの終盤を迎え、試合までのプロセスをエンジョイすることの大切さを話してくれた。
――バルベレナ戦まで4日、今の調子はどうでしょうか。
「ウェルター級で再び戦うことになって、凄く良い感じだよ。ライト級で戦っていた時のように減量で体を虐めることがないからね。素晴らしいコーチ、最高の練習仲間と一緒にキャンプでやるべきことを完遂できた。やはり減量は体を痛めつける。そこまで体重を落とす必要がないから、ウェルター級だとキャンプの時の体調も良いままだし」
――ダイエット・コンペティションかと思うほど、試合前に体を虐めぬいている選手がいることは絶対ですね。
「そうなんだ。それでは戦うこと以外にストレスを感じてしまう。結果、キャンプをエンジョイできない。僕のように長く戦っていると、試合までの日々を楽しく過ごせるかどうかは凄く大きな意味を持つようになってくる。2つの階級で世界のトップと戦い続けてきたから、僕は自分が何をすべきか分かっている。
前回はライト級で戦って負けてしまった(※7月にラファエル・フィジエフに5RKO負け)けど、何がベストか。それはウェルター級で戦い、試合までのプロセスを楽しむこと。それが今の僕には必要なことで。そうやって過ごした今回のキャンプ自体がハッピーで、家族もフロリダにやってきた。もう、あとは戦うだけだよ」
――ウェルター級で戦うと、対戦相手がより大きいということはないですか。
「確かにウェルター級で戦うと、普通は対戦相手が少し大きい。でも大した問題じゃない。 僕は自分のサイズを知っている。それでも十分に力強く戦うことができるし、キャンプ中も体が一切ストレスを感じていないからフレッシュなんだ」
――かつてはKINGS MMAに所属していたように米国で練習していれば、飛行機での長旅もなく開催地に行けることが多いです。それでもハファエルは1年前からブラジルに戻り、今ではノヴァウニオンで練習をしています。
「米国には10年も住んでいた。去年、ケガをして手術をブラジルで行った時に戻ろうと決めたんだ。練習に関しては何も問題ないし、家族も自分のファミリーと近い距離での生活ができる。だから家族の皆も、この決断を喜んでいたよ。練習も家族との生活も最高だよ」
――そんななか対戦するバルベレナの印象を教えてください。
「パンチが重いタフファイター、喧嘩屋だね。でも、自信はあるよ。MMAを戦うということにおいて、打撃と組み、寝技をよりミックスできているのは僕の方だからね。46戦目、ファンに喜んでもらえる試合をしたい。自分がどれだけできるかを示したうえで、ファンに楽しんでもらいたいと思っているよ」
――38歳、UFCでライト級世界王者にもなったハファエルが、ここまで戦うことにモチベーションをキープできるのはなぜでしょうか。
「今も高いレベルで競いあっているかだよ。僕より試合数の多い選手はいるけど、試合の数よりも誰と戦ってきたのかが重要なんだ。ライト級時代、ベルトを巻く位置でファンに良い試合を期待され、応えることができた。ウェルター級に階級を上げても、同じように世界のトップと戦ってきた。そして、ファンの期待に応えることができたと思っている。UFCでずっとトップ選手と戦い続けることができたからこそ、これからも皆に良い試合を見てもらいたいと思っている」
――SUGでドラルド・セラーニと対戦したように、グラップリング戦にも出場したこともあります。
「あれはちょうど試合がない時期に、5分間のグラップリングとしては高額のオファーだったから出たんだ(笑)。ケガもなかったし、戦える状態にあった。なら断る理由はないからね」
――柔術黒帯のハファエルの格闘技への愛が、そうさせたのかと思っていました(笑)。
「いやあくまでもビジネス。良いビジネスだから、カウボーイと試合をしたんだよ(笑)」
――なるほど(笑)。ズバリ言っていただきスッキリしました。そして、今日は試合前の忙しい時にインタビューを受けてもらってありがとうございました。
「こちらこそ、アリガトゴサイマシタ。土曜日は日本のファンに喜んでもらえる試合をする。そしてまた日本に行きたい。今後は家族と一緒にね」
■視聴方法(予定)
12月4日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS
■対戦カード
<ウェルター級/5分5R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ブライアン・バルベレナ(米国)
<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マット・シュネル(米国)
<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)
<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ロマン・デリツ(ジョージア)
<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
カイル・ダウカウス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
フィリップ・ロウ(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)
<女子フライ級/5分3R>
ニナ・ヌネス(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)
<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
スコット・ホルツマン(米国)
<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
マーク・ディアキーシー(英国)
<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ジョナサン・ピアース(米国)
<女子フライ級/5分3R>
トレイシー・コーテズ(米国)
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ナタン・レヴィ(イスラエル)
ヘナロ・ヴァルデス(英国)
<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)
<女子ストロー級/5分3R>
ジャスミン・ハウレギ(メキシコ)
イステラ・ヌネス(ブラジル)