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【Special】2016年の新チャンピオン──11月編、アジアで世界で歴史が代わる王座交代劇──於MMAPLANET

november【写真】アジアと世界の歴史が変わる王座交代劇が見られた11月 (C)BELLATOR, MMAPLANET & Zuffa LLC/Getty images

クリスマスも終わり、海外のメジャーMMAイベントも年内最後のビッグマッチを迎える。そんな週末までに今年、誕生したMMAチャンピオンをMMAPLANET上で振り返りたい。

題して──2016年の新チャンピオン、今回は11月に誕生したチャンピオンを紹介します(戦績は王座奪取時点)。


■11月4日 Bellator163@コネチカット州アンカスビル モヒガンサン・アリーナ
phil-davis【Bellator世界ライトヘビー級王座】
フィル・デイビス(米国)def.リアム・マクゲリー(英国)

フィル・デイビス
1984年9月25日生
MMA戦績17勝3敗
「サイドを取られた状態で極める三角絞めに代表されるフィニッシャーのマクゲリーに対し、テイクダウンとコントロールの強さで何もさせず力の差を見せつけての王座奪取劇。マクゲリーの特長であるMMAとして枝葉の強さは、軸があってこそ──ということを改めて世に証明したデイビスの試合展開だった。面白い、面白くない論は抜きにして……」

■11月10日 Bellator164@イスラエル・テルアビブ メノーラ・ミヴダキム・アリーナ
douglas-lima【Bellator世界ウェルター級王座】
ドゥグラス・リマ(ブラジル)def.アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)

ドゥグラス・リマ
1988年1月5日生
MMA戦績28勝6敗
「昨年7月に判定負けを喫したコレシュコフの王座に挑戦したリマ。王者は4月にベンソン・ヘンダーソンに圧勝したことで評価を高めていたが、その実績を総取りするような3R1分21秒KO劇で王座返り咲き。ローリー・マクドナルド戦が決まっている──激戦区の新王者だ」

■11月11日 ONE49@シンガポール・カラン シンガポール・インドアスタジアム
folayang【ONE世界ライト級(※77.1キロ)王座】
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)def.青木真也(日本)

エドゥアルド・フォラヤン
1983年11月22日生
MMA戦績17勝5敗
「青木真也、4年7カ月振りの敗北は元UFCファイターでも、日本の若い世代でなくフィリピンのフォラヤンに喫したモノだった。アジア・メジャーのベルトを青木が失う。新減量制度が不利に働いたこともあろうが、組みを防がれたのも打撃で押し込まれたのも事実。日本MMA界が目を瞑ってはいけない敗北だ」

■11月12日 修斗@東京都文京区 後楽園ホール
【修斗環太平洋フェザー級(※61.2キロ)王座】
石橋佳大(日本)def.岡田遼(日本)

石橋佳大
1986年7月16日生
MMA戦績:8勝5敗1分
「MMAとは極めることなり。サブミッション、一本勝ち至上主義の石橋は7月の安藤達也との激闘をRNCでしっかりと勝ち切り勢いに乗った。迎えた王座決定戦でもRNCを極めてベルト奪取。新人王、インフィニティ、環太平洋、世界というヒエラルキーがあるプロ修斗にあって、環太平洋王座は上へ行くか、下に戻るかの踊り場。2017年が勝負となる」

【修斗環太平洋ライト級(※65.8キロ)王座】
高橋遼伍(日本)def.平川智也(日本)

高橋遼伍
1989年2月22日生
MMA戦績:8勝5敗1分
「ウィッキー、そして高谷戦と世代を超えることができなかった高橋だが、その後は4連勝で環太平洋王座についた。年が明けるとフェザー級と名称が変わる同王座、朴光哲、田村一聖、そして同門となったウィッキーらKRAZY BEEのベテランとの練習が高橋の未来を拓く」

■11月12日 UFC205@ニューヨーク州ニューヨーク MSG
conor-mcgregor【UFC世界ライト級王座】
コナー・マクレガー(アイルランド)def.エディ・アルバレス(米国)

コナー・マクレガー
1988年7月14日生
MMA戦績21勝3敗
「UFC初の2階級同士制覇を成し遂げたマクレガー。フェザー級のベルトは返上となったが、もはや145ポンドには落とせないと思われるフィジカルを持つ。剛腕、瞬発力のアルバレスの拳が空を切り続けた484秒、コナー・マクレガーはMMA界の生けるレガシーとなった」

■11月18日 PXC55@グアム UOGカルボ・フィールドハウス
trevin-jones【PXC暫定バンタム級王座】
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)def.カイル・アグォン(グアム)

トレヴィン・ジョーンズ
1988年7月14日生
MMA戦績8勝4敗
「クァク・グァンホのUFC入り、王座返上に伴いアグォンと3度目の対戦=暫定王座決定戦に挑んだジョーンズ。予想通り、ケージ際の攻防が続き両者ともに決め手を欠く展開となったが、打撃主体、倒されないファイトでリードしたジョーンズがアグォン戦2勝目を挙げ、暫定バンタム級チャンピオンに」

■11月23日 Gladiator002@大阪市平野区コミュニティプラザ平野
yoshimura【Gladiatorライトフライ級(※54.4キロ)王座】
吉村友菊(日本)def.ヤックル真吾(日本)

吉村友菊
1991年5月27日生
MMA戦績2勝0敗1分
「2013年にプロ修斗Borderでデビュー、DEEPの負傷欠場を経て7月にパンクラス大阪大会、そして3戦目でGladiatorのベルトに挑み、キャリア15戦以上のヤックル真吾に勝利してライトフライ級チャンピオンに。事実上、他のプロモーションでは階級が存在しないクラスだけに同王座の防衛と、他でのキャリアアップをいかに積み重ねていくか、注目」

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