【WSOF34】NYE MMA in NYC !! 必勝、岡見勇信が──絶対に負けられない──ポール・ブラッドリー戦へ
【写真】大晦日はNYCで。復活勝利には3R戦、初回を取ることも大切になってくるサンダーだ (C)WSOF
31日(土・現地時間)、時差の関係もあり2016年MMAワールド最終興行となるWSOF 34「Gaethje vs Firmino」が、ニューヨーク州ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン内ザ・シアターで開催される。
ニューヨークにおけるメジャーMMAイベント第2弾は大晦日開催、つまりNYE MMAがNYCで行われるということになる。そんな今大会はWSOFにとっても4階級の世界戦を組む団体史上最大のビッグイベント、その場に日本から岡見勇信が出場しポール・ブラッドリーと対戦する。
昨年10月のジョン・フィッチ戦以来のWSOF参戦となる岡見は、今年に入ってこれまで練習方法を見直し、詰め込み過ぎから集中力維持型=シンプル化を心掛けてきた。そして、国内でDEEP & パンクラスに出場し桜井隆多、鈴木慎吾を相手にメジャーリーガーとして、圧倒的な力の差を見せている。
対するブラッドリーはレスリング・ベースでオールアメリカン2度選出、ボクシングにも強い典型的な北米MMAファイターといえる。つまりはプレッシャーを受けても強い、そして効いたパンチを1発や2発被弾しても、構わず前に出てくることが予想される。岡見に対してブラッドリー自身はテイクダウンディフェンスに長けているので、打撃&テイクダウンのプレッシャーに対し、その組みの部分で即対応できると自信を持っているに違いない。
よって岡見としては、逆にブラッドリーばりに1発や2発を受けても良い覚悟でクリンチに持ち込んで、四つ組みからテイクダウンを奪いたい。そして、スクランブルに持ち込まれて、スタンドに戻られても当然という気持ちで挑んでほしい。注意したいのは、ブラッドリーの踏み込みだ。長身、リーチの長さでプレッシャーを当てることができる岡見に対し、なかなか練習で一気に踏み込めるパートナーは多くない。ブラッドリーがパンチで前進し、組み付かれるというパターンを跳ね返すことが勝利への大前提といれる。
岡見ペースの組み、ブラッドリーの前進を拒むことで力を使わせ、左ミドルを蹴り込むのも有効な手段と考えられる。米国のレスリング・ベースのパンチャーは、顔面への注意力は高くても、まだ蹴り──なによりボディへの蹴りの警戒心は薄いように感じられる。プレッシャーをは跳ね返してくることを前提に、さらに強いプレッシャーを与えるのか。あるいは、すかしてタイミングをつくのか。
あるいは下になっても実はガードワークに長け、三角絞めという裏得意技を早々に仕掛ける──それがぐらいの大胆なファイトも今回の試合では欠かせない。上になろうが、下になろうが、岡見自身が「どんな手を使っても勝つ」と言うように、どちらの戦い方になってもしっかり勝ち切る。それこそが、岡見の北米再制覇への一歩となる。
■WSOF34対戦カード
<WSOF世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者] ジャスティン・ゲイジー(米国)
[挑戦者] ルイス・ブスカペ(ブラジル)
<WSOF世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・フィッチ(米国)
[挑戦者] ジェイク・シールズ(米国)
<WSOF世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] マルロン・モラエス(ブラジル)
[挑戦者] ジョゼナウド・シウバ(ブラジル)
<WSOF世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] デヴィッド・ブランチ(米国)
[挑戦者] ルイス・テイラー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ロショルト(米国)
カイオ・アレンカ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
岡見勇信(日本)
ポール・ブラッドリー(米国)
<150ポンド(68.04キロ)契約/5分3R>
シェーン・クルシュテン(米国)
ジェレミー・メイハン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
スメリーニョ・ラマ(ブラジル)
ジェイク・ヒューン(米国)
<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・サントス(ブラジル)
ヴァガウ・ヴァガボフ(ロシア)
<フェザー級/5分3R>
アンドレ・ハリソン(米国)
ブルース・ボーイントン(米国)