【Shooto】石橋佳大、RNCによる一本勝ちで2年越しに環太平洋王座奪取
<環太平洋フェザー級(61.2キロ)王座決定戦/5分3R>
石橋佳大(日本)
Def.3R2分30秒 by RNC
岡田遼(日本)
サウスポーの石橋が左ミドルで前に出る。岡田が右ボディを見せると、その打ち終わりに石橋がタックルで組みつく。石橋はケージ際で岡田に尻餅をつかせ、岡田の立ち際にポジションを取ろうとするが、岡田はそのまま立ち上がる。
試合がスタンドに戻ると石橋がパンチで突進、首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。岡田もヒジ打ちを返して距離を取り、右ボディストレート。石橋のタックルを切ってヒザ蹴り突き刺す。石橋はそれをもらいながらもしつこく組みつき、スクランブルの攻防が続く。最後は首相撲で互いにヒザを蹴り合った。
2R、岡田が首相撲で石橋をケージに押し込んでパンチとヒザ蹴り。距離が離れると石橋がタックルで組みついて、岡田の足を払うようにテイクダウン。ハーフガードで上になると、立ち上がろうとする岡田のバックにつく。
岡田もすぐに体を反転させてインサイドガードで上のポジションを取るが、石橋は腕十字を狙いながら立ち上がる。この流れで岡田が石橋をケージへ押し込むと、石橋はケージを背にしながらフロントチョークへ。
岡田はそのまま石橋を持ち上げてテイクダウンし、一気にヒジ打ちを落とす。サイドポジションを奪った岡田は石橋の立ち際にヒザ蹴り。石橋もすぐにダブルレッグで組みついて、岡田をケージに押し込む。互いに離れ際にパンチを打ち合い、試合はスタンドの展開に戻る。
岡田の飛びヒザ蹴りをくぐるようになった石橋が、そのまま岡田のバックを取ったところで2Rが終わる。
3R、左ストレートから前に出る石橋。右フック・左ストレートと手数を増やし、これで岡田が崩れ落ちる。必死に組みつく岡田だったが、突き放した石橋がパンチとヒザ蹴りで猛攻。テイクダウンを奪うとマウント→バックへ移行し、一気にリアネイキッドチョークへ。なんとか耐える岡田だったが、石橋がこれを極め切り、一本勝ちで環太平洋王座を手にした。
2年ぶり2度目の王座挑戦でベルトを獲った石橋は「超疲れました。でもこれが僕の戦い方です。格闘技を始めて13年、今のジムに入って10年。途中で練習も試合も嫌になって諦めたこともあったんですけど、トレーナーやジムのみんなに引っ張ってもらってここまで来ました。いいことばかりじゃないけど長くやっていればいいこともあると思いました」と喜びの言葉。
「僕はあんまり注目されなくて、苦労人とか言われて、勝っても負けてもいい試合をするとか言われてきましたが、これからも僕は自分らしいチャンピオンになります」と語った。