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【UFC205】体重を増やして戦ったミラーが、体重超過のアウベスに判定勝ち

<163ポンド契約/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
チアゴ・アウベス(ブラジル)

左ジャブから右ハイを見せる体重超過のアウベス。ミラーも右ストレートから左を伸ばす。アウベスの右ハイをキャッチしてテイクダウンしたミラーはパスを狙いつつパンチを落とす。ケージを背にして立ち上がろうとしたアウベスにパンチを入れたミラーは、金網との間に体を入れようする。アウベスは胸を合わせて離れることに成功も、ミラーは左ミドルと左ローをタイミング良く蹴りこんでいく。右ストレート、左フック、そして首相撲からのヒザ蹴り、続いてガードの上だが右ハイをアウベスが返していった。

2R、左に回るミラーを追いかけて右ミドルを放つアウベス。二段蹴りも見せ、続いて右ハイと足を出し続ける。ミラーは左フックを返すも右ストレートを受け、続いて右ミドルを効かされる。同時にシングルに出たミラーだが、これを切られるとスタンドに戻って左ミドルを逆に入れる。アウベスの右ヒザにテイクダウンを合わせたミラーがトップを奪う。

エビから潜ろうとするアウベスを潰したミラーがそのまま肩固めを狙う。ここは防いだアウベスだが、クビをコントロールされて立ち上がることができない。それでもシングルを狙うアウベスはパンチを被弾しながらなんとかスタンドに戻る。直後に右ストレート、右ミドルを決めたアウベスは首相撲&ヒザ蹴りを入れる。シングルレッグでアウベスをケージに押し込み流れを遮断してミラーだったが、離れるとパンチの圧力に再び組まざるを得なかった。

最終回、左ローを蹴り合った両者。アウベスは勢いのある右ミドルを見せる。タイミングの良いインサイドローを決めたミラーだったが、直後にアウベスがパンチでラッシュを掛ける。しかし、ここでミラーは右フックにダブルレッグを合わせて、クリーンテイクダウンに成功する。ハーフで抑え、左パンチを打っていくミラー。アウベスはハーフから腰をずらしてシングルレッグを狙う。ミラーは頭を押し付けて潰していたが、アウベスは立ち上がると右ハイ。

ミラーの左ミドルに対し、アウベスが右ミドルを返す。と、ミラーは左ローにここもテイクダウンを合わせる。背中をマットにつけたアウベスは、スクランブルでギロチンを狙われガードを強いられる。ニアマウントのミラー、必死に足を戻したアウベスはがぶりからギロチンを潰してトップへ、

エルボーからパウンドを落としたアウベスだったが、最後の10秒の逆襲でどれだけ攻勢点を挽回できたか。結果、体重を増やしてまで試合を実現させたミラーが判定勝ちを手にした。「体重を増やすのはハードだったけど、彼はウェルター級で王座挑戦経験もあるレジェンドだし、戦いたかった。1週間に6日間練習してきて、また戻って来れた気がするよ」とミラーは語った。


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