【UFC314】チェイス・フーパー、バック&カーフスライサー&トラックでオクタゴン45戦のミラーを下す
<ライト級/5分3R>
チェイス・フーパー(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ジム・ミラー(米国)
上背リーチで勝るフーパーが前蹴りを見せる。ミラーは踏み込んで左を振るうも、同じくサウスポーのフーパーも左を打ち返す。ジャブを見せ、その距離からシングルレッグに出たフーパーに対し、ミラーは切ってスクランブルでギロチンを仕掛ける。下になってエスケープしたフーパーは、強烈なパウンドを落とされる。直後に草刈りスイープから三角絞めのコンビを仕掛けたフーパーだが、ミラーは頭の抜く。さらにレッスルアップからリバーサルにもギロチンを仕掛けるも、ここもフーパーが防ぐ。続くミラーのスクランブル狙いにフーパーはバックを奪取。
スタンドでボディトライアングルを取り、RNCの機会を伺う。体をゆすってフーパーを前方に落としたミラーは、三角を潰してトップを取る。足をきかせるフーパーを殴り、執拗な三角絞めも担いでミラーが防御すると試合はスタンドに戻りラウンド終了を迎えた。
2R、インローを蹴ったミラーが、ステップインして左を振るう。フーパーは左ハイから左ストレート。強振のミラーは空振りして姿勢を乱す。スピニングバックフィストは届かなかったフーパーが、直後にテイクダウンへ。ミラーはキムラで凌ぎにかかるか、バックを許す。勢いをつけての前転にも、背中に乗ったままのミラーが初回に続きスタンドでボディトライアングルを完成させる。
後方から殴って、絞めを狙うフーパーは四の字フックを解いて着地。直後に後方にボディロックテイクダウンを決めた。フーパーはサイドで抑えるも、ミラーは暴れてスクランブルへ。ギロチンを防いだフーパーが、またもバックに回る。襷からボディロック、サイドバックから前転してカーフスライサーのフーバーは、腕十字のカウンターを許さなかったが、自らもヒザ固めを極めきることはできなかった。
最終回、ミラーの左にスピニングバックフィストのフーパー。続くダブルレッグを切られるが、1分経過前に再度仕掛けてテイクダウンを奪う。これまでと同様にスクランブルでバックを取ったフーパーがワンフックからツイスターを狙う。この釣りに反応したミラーに、ヒザ固め。ミラーは腕十字で切り返しにかかるが、ヒジが抜けておりフーパーはトラックポジションからツイスター、トップに転じてハーフで抑える。
ミラーのラバーガードを対処したフーパーのトップが続き、場内はブーイングが起こる。構わずフーパーは、しっかりと抑えてミラーの顔面に左のパウンドを落としタイムアップに。結果、3-0でフーパーが判定勝ちし「次は若い選手と戦いたい」と発言。ミラーはオクタゴン45戦目で18敗目(27勝)を喫することとなった。