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【UFC314】最終回にダウン&クローバーリーフ。ロドリゲスが初出場のピットブルをフルマークで下す

<フェザー級/5分3R>
ヤイール・ロドリゲス(メキシコ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)

ケージ中央で向かい合う両者。ロドリゲスがサウスポーにスイッチした。左手を伸ばすパトリシオ。ロドリゲスが右ローを放つと、パトリシオがその足をキャッチしに行く。離れたロドリゲスはオーソドックスに戻してジワリジワリと距離を詰めて、サウスポーにスイッチする。スイッチしながらロー、前蹴り、ミドルと散らすロドリゲス。ロドリゲスの右を、パトリシオがバックステップでかわした。会場からブーイングが聞こえると、ロドリゲスが二段蹴りで沸かせる。

ロドリゲスの右ストレートから右ハイがクリーンヒット。続いて距離を詰めながらも蹴りを受けたパトリシオが笑みを浮かべる。パトリシオが組むと、ロドリゲスがボディロックから崩した。打撃戦に戻ると、手数が少ないロドリゲスが蹴りを見舞う。しかしロドリゲスの左ミドルをキャッチしたパトリシオが右足を払い、背中を着かせた。すぐさまトップに回ったパトリシオが、ハーフのロドリゲスに鉄槌とヒジを落とす。ここでラウンド終了のホーンが鳴るも、ロドリゲスのパンチが後頭部に当たったとしてひと悶着が起こった。

2R、ガードを固めたパトリシオが左に回る。サウスポーにスイッチしたロドリゲスに左ハイ、右ローを見せるパトリシオ。右ショートから左フックを返したパトリシオは、左フック、右ストレートとパンチが当たるように。ロドリゲスもケージ中央で右カーフを蹴る。どんどん距離を詰めてくるパトリシオを、右ハイの連打で下がらせるロドリゲス。しかし距離を戻したパトリシオが、ロドリゲスの右をかわしてダブルレッグで組んだ。尻もちを着かされるも、すぐに立ち上がったロドリゲス。離れると蹴り、そして右を伸ばす。

右ハイ、右ミドルと蹴りを散らすロドリゲスを、パトリシオがパンチで下がらせる。ワンツー、右ハイで迎え撃つもパトリシオは下がらない。ダブルレッグで組んだパトリシオは、ニータップに切り替えてケージへ。ボディロックで押し込まれたロドリゲスが、足を踏みながらラウンド終了間際に払い腰でテイクダウンを奪った。

最終回、パトリシオが距離を詰めていく。右スピニングバックキックを見せるロドリゲス。ローを打ち合ったあと、ロドリゲスが左右に回って右ハイを繰り出した。右ミドル、右ストレート、右ミドルと連続で放ってくるロドリゲスを、パトリシオが左フックで追う。ロドリゲスはパトリシオのパンチに右スピニングバックキックを合わせる。右関節蹴りを繰り出すも、パトリシオがパンチを振るうと下がるロドリゲスだが、距離が詰まったところで右ストレート一閃。背中から倒れたパトリシオにパウンドの連打を浴びせる。

上半身を起こしたパトリシオの鎖骨に右ヒジを突き刺し、さらにパウンドを連打。パトリシオは下からパトリシオが左腕を取って腕十字へ。腕を抜いたロドリゲスはパトリシオの足を抑え、クローバーリーフをセットアップ。ここは極め切れず立ち上がり、タイムアップまで距離を取った。

裁定はロドリゲスがフルマークの判定勝ち。ベラトールで名を馳せたパトリシオを下したロドリゲスは「描いていた試合は、正直違っていた。初回でKOするために準備していた。でも、タフだったよ。ピットブルがこの世界でやってきたすべてのことを尊敬している。まだベストじゃないけど、次にフォーカスしたい。ここで勝てば、タイトルショットだと言われている。9月にメキシコで挑戦したい」と語り、今大会のメインの勝者と9月14日(土・現地時間)の地元メキシコ・グアダラハラ大会でタイトルマッチを希望した。


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