【RIZIN52】初来日、佐藤将光と対戦。スウィーニー「ハードに倒せる距離でレンジ・コントロール」
【写真】先日、上久保周哉を下したムリシャに――体重オーバーだけに、参考試合として捉えるとしても――勝っている実力者 (C)LFA
7日(土)東京都江東区の有明アリーナで開催されるRIZIN52で、元LFAバンタム級王者ジョン・スウィーニーが初来日を果たし佐藤将光と戦う。
Text by Manabu Takashima
ワンバーボーイことスティーブン・トンプソンの父レイ・トンプソンの下で、スウィーニーはケンポーカラテを15年に渡り学んできた。しかし、そのファイトスタイルはワンダーボーイと、類似点は多くない。よりアグレッシブ、そして攻めのグラップリングも見せるスウィーニーだが、動きではなく内面でトンプソンと共通性を持つ――そんなファイター、いやマーシャルアーチストだ。
RIZINルールこそ、自身の持つ能力をフルで駆使できるというスウィーニーは、佐藤将光の実力を認めたうえで自らの一撃に自信を持っていた。
どこのプロモーションよりも暴力的なルールを用いており、UFC以上に殺しが感じられる
――佐藤将光選手と、2週間後に東京で戦います。今の気持ちを教えてください(※取材は2月21日に行われた)。
「良い感じだ。減量が始まったところでエネルギーが充満しているわけじゃないけど、体調も精神的な部分も問題ない。もうRIZINで、良い試合ができる状態にあるよ」
――時差や天候の違いに関しては、どのような準備をしているのでしょうか。
「東京との時差を考えて、夜遅めに練習をするようにしているんだ。そうやっていつもと違う時間帯にトレーニングをすることで、可能なかぎりベストの状態に持っていこうと思っている」
――RIZINは日本の大舞台ではありますが、ジョンと同様にほとんどの米国のファイターはUFCで戦うためにキャリアを積んできたと思います。特にLFAでベルトを巻けるような選手は。そのLFAタイトルを計量失敗で失い、1年8カ月振りの試合がRIZINになったのは?
「まずLFAのタイトルを失い、ファイトから離れて人生を見つめ直した。2人の子供と、自分の時間を楽しもうと思ったんだ。そして、なぜ僕はマーシャルアーツを始めたのかを思い出すことにした。また、あの時のようにマーシャルアーツを楽しめるのか、もう一度頭と気持ちを整理することにしたんだよ。
ベルトを失い、悲しいのか。もう十分だと感じているのか。試合がないと僕の感情はどうなるのか。自分を理解するためにも、家族とともに自然に身を置く。試合のためでなく、好きだからマーシャルアーツに取り組み、家族と時間を過ごすことにした。
結果、自分がどれだけMMAのことを愛しているのかが分かった。どんな代償があっても、残りの人生を賭けて戦いたい。そう欲していることが分かったんだよ。多くの人が引退や、『もう終わりだ』と考えていただろう。でも、僕は今でも世界のベストファイターの1人で、世界チャンピオン級のファイターだ。
RIZINで戦うことにしたのは、RIZINがこの惑星でトップ・プロモーションの一つだからだよ。どこのプロモーションよりも暴力的なルールを用いており、UFC以上に殺しが感じられる。日々の稽古……マーシャルアーツの真実を追求するための毎日。その成果を示すことができる。米国、UFCでなく東方の伝統ある戦いに身を置きたい。だからRIZINで戦う」
――RIZINルールセットの方が、ユニファイドMMAよりが好みだと。
「その通りだ。サッカーボールキック、ニー・オン・ザ・グラウンド――このルールこそ自分の持ちうる、全ての術を使って戦うことができる」
――ユニファイドMMAのルールセットは、レスラーに有利ですよね。
「ルールの恩恵をレスラーが受けていると言いたいの?」
――ハイ。テイクダウンをミスしても、ヒザを着いていればその直後に足での攻撃を受けないですし。失敗後をルールで守られているからこそ、ルールを生かした戦いができることになるので。
「その通りだね。ヒザをついていれば、蹴られることはない。だからこそ、RIZINルールは僕の全ての可能性を試すことができるルールなんだ。僕がハイレベルのストライカーだということは、試合をチェックしてもらったら分かると思う。スタンドで戦うことが好きだ。ただ、過去数試合はグラウンドの展開も増えては来ていた。
ショーコーは技術力も高く、とてもアグレッシブなデンジャラス・ファイターだから、レスリングもゲームプランには含まれている。でも、テイクダウンにいくかどうかは分からない。ファンのためにスタンディングでとことんやりあいたいけど必要なら、テイクダウンにいく。同時にどのような局面にあっても、ルールで許された攻撃を素早くショーコーにぶちかます。
ただしショーコーはテイクダウンをミスった相手やグラウンドにいる相手に対し、タイミングを合わせて顔面を蹴ることができる。あれは凄い攻撃だ。反応が良くて、頭も良い。ショーコーのことを軽く見るなんてことは全くない。凄くシリアスに考えている」
――ジョンはファイト、MMAとともにマーシャルアーツという言葉をよく使われていますね。それはやはりスティーブン・トンプソンの父、レイ・トンプソンさんにケンポーカラテを習ってきたからなのでしょうか。
「そう、アップステート・カラテで僕はマーシャルアーツを習ってきた。ただLFAバンタム級のベルトを失った前回の試合の時は、もうアップステート・カラテでは練習をしていなかった。2年、2年半前まで14~15年ほどレイの下で、スティーブン達とトレーニングをしてきた。スティーブンは最高のマーシャルアーチストだよ」
――そのワンダーボーイと比較すると、ジョンはよりアグレッシブなファイトを見せてきたかと思います。
「そうだね、100パーセント同意するよ。動作移動、爆発力という部分でワンダーボーイと僕は類似点がある。ただワンダーボーイは、僕らのスタイルはカラテから発展したものだけど、別物で僕はよりユニークだと言っていた。僕は独特な戦い方をするそうで、『真似するのが難しい』とも言っていたね。
距離も僕とスティーブンは違うし、彼はカウンター・ファイターだ。相手の飛び込みに合わせて、カウンターを打ち込む。僕は常にダイレクトに殴って、ハードに倒せる距離でレンジ・コントロールしている。でも、それもレイ・トンプソンの教えなんだ。僕らはサイズも違うからね。
僕が他にできないタフな打ち合いができるのは、父の影響がある。父が四輪バギーに乗せて、4.5メートルとかジャンプしたり。凄くタフなことをやってきたんだ。そこで養われた運動神経があるから。他のファイターには真似できないファイアーワークスを見せることが可能なんだ」
あまりその辺りのことは話したくない。ショーコーは経験豊かで、頭が良いファイターだから
――そうやって運動神経が養われるモノなのですね。そんななか改めて佐藤将光選手の印象を教えてもらえますか。
「僕とショーコーは似ているよ。とてもアグレッシブだ。プレッシャーを掛けることに長けていて、バランスも良い。蹴りが速い。本当に似ている。レスリングは僕の方が上だけど、打撃はとても似ている。同じように戦うからこそ、物凄くトリッキーな戦いになるだろう。中継で視る人、会場のファン、どちらも本当のマーシャルアーツが見られるはずだ」
――非常に似ている。でもレスリング力に差がある。では、そこがファイトのキーになるのでしょうか。
「う~ん、僕は12歳の時からレスリングをやってきた。でも、これまで余り見せてこなかったんだ。ただ、あまりその辺りのことは話したくない。ショーコーは経験豊かで、頭が良いファイターだから。喋り過ぎると、彼の僕への理解度が上がってしまう。僕の言葉を一つ一つメモって、リスト化するかもしれない。戦術や戦い方に関しては、試合後に尋ねてほしい。その時は、しっかりと答えるから。でも僕がカレッジスタイルのレスリングをやってきたことは、絶対だよ」
――押忍。ではRIZIN初戦、日本のファンにどのようなファイトを見せたいと考えていますか。
「僕にはワンパンチKOパワーがあるから、そこを披露したい。トイレに行きたいと思ったり、何かを飲もうとしたり、近くの女性に目を奪われていると、大切な瞬間を見逃すことになる。目を離すようなことがあれば、ファイトが終わってしまうと心してほしい。
マイク・タイソンのように、一瞬にして相手をKOする。そういうファイトを見せたい。それが一番だよ」
■視聴方法(予定)
3月7日(土)
午後2時~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN52対戦カード
<フェザー級/5分3R>
秋元強真(日本)
パッチー・ミックス(米国)
<ライト級/5分3R>
ルイス・グスタボ(ブラジル)
桜庭大世(日本)
<フェザー級/5分3R>
高木凌(日本)
木村柊也(日本)
<フェザー級/5分3R>
ビクター・コレスニック(ロシア)
相本宗輝(日本)
<女子スーパーアトム級/5分3R>
大島沙緒里(日本)
ケイト・ロータス(日本)
<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
カルロス・モタ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
所英男(日本)
鹿志村仁之介(日本)
<ライト級/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
矢地祐介(日本)
<バンタム級/5分3R>
佐藤将光(日本)
ジョン・スウィーニー(米国)
<フライ級/5分3R>
征矢貴(日本)
トニー・ララミー(カナダ)
<フライ級/5分3R>
新井丈(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)
<女子スーパーアトム級/5分3R>
NOEL(日本)
イ・ボミ(韓国)
















