【RIZIN52】連敗脱出へ。高木凌前の木村柊也「察知能力は、備わっていると自信を持っています」
【写真】よりMMAが見られそうな高木戦、楽しみだ (C)MMAPLANET
いよいよ明日5日(木)より、ファイトウィークの公式スケジュールが始まるRIZIN52。7日(土)に東京都江東区の有明アリーナで開催される同大会で、木村柊也が高木凌と対戦する。
Text by Manabu Takashima
昨年3月の高松大会でRIZINデビューを果たすと、横山武司を54秒でKOし、デビュー以来の1RKO勝ち記録を5に伸ばした。続いてキャリア1年7カ月でウガール・ケラモフと戦い、組みへの対応に追われ拳は不発に。さらに11月には摩嶋一整の寝技に屈し、キャリア初の一本負けを喫する。
一見、足踏みにも感じられる連敗だが、6&7戦目でアゼルバイジャンと日本のトップの一角と組み合ったことで、天性の倒す感覚を持つ――日本拳法史上最強の男は組みの部分でも、攻める意識を持つことで自身のMMAを引き上げようとしている。
打撃で木村とやり合うことも十分に考えられる一方で、打から組みというMMAを仕掛けてくる可能性も低くない高木との一戦に向け、木村は「心を揺さぶる試合」を見せたいと口にした。
攻めつつ、逃げる隙ができれば逃げる。攻めないから、攻められてしまう
――会見を終えて、高木選手とフェイオフもしました。今、どのような気持ちですか(※取材は1月23日に行われた)。
「凄く、楽しみです。ハイ。オファーが来た時も、『やったぁ、来た!!』って感じで。ストライカーとRIZINで戦うのも初めてで。高木選手とは近いうちに戦うことになるというのが自分の中にもあったのですが、このタイミングで来るか――というのもあって、『やってやろう』とテンションが上がりました」
――ケラモフ戦、摩嶋戦と続いたキャリアの違いが明確なグラップリングの猛者との対戦とは、全く違ったファイトになるかと思います。
「2連敗に対しては、そこまで落ち込むことはなかったです。あの負けからは、得るモノがあったので。落ち込んでも次につなげることはできないので、修正して練習をしていました。宮田(和幸)先生は、『RIZINで2連敗だからGLADIATORでタイトル戦でも』という話をしてくれましたけど、自分のなかではLANDMARK福岡辺りで話がくればと思っていて……。今回はないと思っていたから、『まさか』でしたね(笑)」
――あの2敗で得られたモノとは?
「これは僕の中でしか分からないことだと思いますけど、組みでの感覚的なモノですね。どれだけ練習をしても、試合でないと分からない。そして自分では分かっていても、言葉で表すことは難しいというか……。自分のなかではビジョンとして見えているので練習で試したいのですが、練習ではなかなかそういう状態にならない。だから、自分からその展開に持っていって、どうなるのかとか試しています。
そういうことが必要なので、打撃でも寝技も試合でしか得られないモノがあると思います。だからこそ、試合でそれを見せたいですね」
――打撃は100で打つことができない。100の打撃に対する組みというのは、実戦でしか経験できないのかもしれないですね。
「それはあると思います。倒しにいけば、いくほど隙も出ます。でも練習でそれは、なかなかできないですからね。試合経験を積んでいくしかないのかと思います」
――ケラモフ、摩嶋選手と絶対に組み勝つという意志を持った選手との試合が、このタイミングで出来て良かったのかと。
「強いのか、弱いのか分からない選手でなくて、ケラモフや摩嶋選手という誰が見ても強い選手と戦えたのは本当に大きいです。実際、練習では組まれて対処ということをしてきたのですが、試合になると触らせないこと。触られるとダメという感覚になっていて。技術を使って対処していたのに、100パーセントで逃げるので練習の時よりも疲れてしまう……ということに気づきました。
結局、自分も攻めた方が組みは切りやすい。逃げると、掴まれます。そういうことを学ぶことができました。宮田先生が指導してくれる『レスリングをしないためのレスリング』も、結局は攻めが入っていて相手を遮断するもので。逃げに徹するモノじゃない。そこを試合になると、忘れてしまっていました。
寝技も同じです。下にならないよう練習をしていても、下にされることはあります。そうなった時に、下から攻めることができるようになると強い。攻めつつ、逃げる隙ができれば逃げる。攻めないから、攻められてしまう。今は、そこも意識して練習しています。自分にも得意なパターンがいくつかあるので、徹底して精度を高めたいですね。何でも手を出しても、強くなれないので自分に合ったモノを選択しています」
――BRAVEの選手は積極的に出稽古を行うようになったイメージがあるのですが、木村選手は出稽古の方は?
「自分はBRAVEだけで練習しています。出稽古に行っている選手が新しい技を持ってきてくれるので、間接的に自分も出稽古しているような感じです(笑)。原口伸選手なんて、自分は国内でダントツに強いと思っていますし。足を掴まれると、離すことができない。スパーが終わるまで、ずっとです。だからこそ、試合と練習の違いを埋めていかないといけない。原口伸選手とスパーをしているので、組みにも自信はあります。そこでやってきたことを、さっきも言ったように『触らせちゃいけない』ということで忘れてしまって。
今後は練習通りの対処を試合で出して行こうと思います。実際、練習ではあまりテイクダウンを取られないまで来ているので、そこから自分がどういう技を練っていくかですね」
今回の試合でインパクトを残して『アイツ、やってみたいな』と他の選手に思ってもらえるようにしたい
――次戦の高木戦は、絶対的に組み対策をしてきた過去の試合とはまた違う準備が必要になってくるかと思いますが、その辺りはどのように考えていますか。
「高木選手は100パーセント・ストライカーではなくて結構、組んでいます。そういった面で組み対策は必要ですし、逆に打撃戦になったところで自分がテイクダウンを狙うこともあるかと思います」
――おお、木村選手自らテイクダウンを仕掛けることもあると。
「そうですね。頭のなかで色々とシミュレーションをしていると結構、面白い試合になりそうですね」
――フェイスオフを見て、高木選手の方が背も高くてリーチ差があるのだと気づきました。
「リーチや身長差は、気にしていないです。体重が同じなんで(笑)。そこは日本拳法(※基本は無差別)で、色々な選手に対応してきた経験があるので。自分のなかの察知能力は、備わっていると自信を持っています」
――今年、2026年中に混戦RIZINフェザー級戦線でどこまで昇っていきたいと考えていますか。
「そういうのは全然考えていないのですが、本当に今回の試合でインパクトを残して『アイツ、やってみたいな』と他の選手に思ってもらえるようにしたいです」
――では、どのようなインパクトを高木選手との試合で残したいですか。
「会見でも言いましたけど、激しい試合をしたいです。RIZINで戦うようになって、激しい試合ができていないので。厳しい試合はしましたけど(笑)。見ている人の心を揺さぶる試合はできていないので、そういう試合をして勝利を奪い取りたいと思います」
■視聴方法(予定)
3月7日(土)
午後2時~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN52対戦カード
<フェザー級/5分3R>
秋元強真(日本)
パッチー・ミックス(米国)
<ライト級/5分3R>
ルイス・グスタボ(ブラジル)
桜庭大世(日本)
<フェザー級/5分3R>
高木凌(日本)
木村柊也(日本)
<フェザー級/5分3R>
ビクター・コレスニック(ロシア)
相本宗輝(日本)
<女子スーパーアトム級/5分3R>
大島沙緒里(日本)
ケイト・ロータス(日本)
<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
カルロス・モタ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
所英男(日本)
鹿志村仁之介(日本)
<ライト級/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
矢地祐介(日本)
<バンタム級/5分3R>
佐藤将光(日本)
ジョン・スウィーニー(米国)
<フライ級/5分3R>
征矢貴(日本)
トニー・ララミー(カナダ)
<フライ級/5分3R>
新井丈(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)
<女子スーパーアトム級/5分3R>
NOEL(日本)
イ・ボミ(韓国)
















