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【UFN234】ベニテスを心身ともに支配下に置いたジム・ミラーがアゴ折りRNCでUFC26勝目挙げる

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
Def.3R3分25秒by RNC
ガブリエル・ベニテス(メキシコ)

あごひげに白いモノが目立ってきたミラーが、ベニテスのワンツーに左を返す。ベニテスは左前蹴りから左カーフ、ミラーも同じく左カーフを返してワンツーで前に出る。左ストレートから右ボディのミラーが、ローの蹴り合いのなかで左を当てる。そのパンチを餌に、左カーフを決めるミラーに、ベニテスもワンツーを打っていく。前蹴りを捌かれた際にスリップしたベニテスは立ち上がってジャブからハイキックを見せる。

左で前に出てクリンチからボディに重いヒザを決めたミラーは、アッパーからフックとパンチでも攻勢に出る。ベニテスはケージを背負ってサークリングも前に出ると前足をカーフで蹴られてしまう。ミラーは左ストレートからテンカオ、クリンチになると離れて右リードフックを決めた。蹴り、ジャブもはたくミラーは左ハイを肩から滑らせると、ベニテスの左ロー、右ジャブにも前に出る機会を伺って戦う。最後もワンツーから左カーフを蹴ったミラーが、UFC26勝目への一歩──初回を取った。

3R、互いに左を伸ばし、左カーフを蹴り合うと痛みを顔を表したのはベニテスの方だ。そのベニテスの右足にインローも蹴るミラーは左を当て、打ち返してきたところでももう一発ショートで左をヒットさせる。奥足にまでローを蹴ったミラーは、パンチの応酬のなかで左カーフを効かせる。ミラーはさらに左フック、左アッパーを見せるなど攻勢を続けとパンチに意識がいったベニテスに対して、あっさりダブルレッグを決める。腕十字を察知しトップを取り切ったミラーが、パウンド&エルボーを振り落とす。

ベニテスは肩抜き後転から抜群のタイミングで腕十字を狙うが、ミラーはここもセットさせず腰を上げてパンチを落とす。ベニテスの腹への蹴り上げの直後に、がら空きになった顔面に強力なパウンドを打ち込んだミラーが、バックを奪取しボディトライアングルに取る。絞めを警戒するベニテスを殴り、ミラーはリードを広げた。

最終回、開始直後に左を打ったベニテスだが、ミラーは動じず左を逆にヒットさせる。続いて右フック→左カーフのコンビを決めたミラーは、しっかりと左を当てる。そして蹴り下ろすような左ローを蹴り、ベニテスに反撃を機会を与えない。ベニテスも右ジャブを届かせ、右フックをかわすが右アッパー、左ローを許す。直後にダブルレッグを決めたミラーは、心身共にベニテスをコントールしている。ブリッジからスクランブルを狙ったベニテスから、バックを取ったミラーがフェイクオフ気味のRNCで──アッサリに見えるほど、素晴らしい流れでタップを奪った。

「彼はストレートとジャブが優れている。立ち技のバトルになることは分かっていた。僕は10年前に思い切りスネをやられたことがあって──。UFC300があるだろう? しっかりと体調をキープし、準備しておく。そこに座っているポール・フェルダー、楽しい試合になるだろう。ライト級で最も多くフィニッシュ勝利を挙げてきたから、ウェルター級転向も考えている。でもね──ブロック・レスナー、UFC300で戦おう(笑)」とUFC43戦目、26勝目を挙げたミラーは軽快を言葉を続けた。


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