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【UFN95】ブラゼレスがドゥリーニョに柔術させず判定勝ちも、No more体重無視ファイターの勝利

<ライト級/5分3R>
ミシェウ・プラゼレス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジルベウト・ドゥリーニョ(ブラジル)

右ローに右を合わされそうになったドゥリーニョが、引き込むようにガードを取る。寝技にいかないプラゼレスは、立ち上がったドゥリーニョにフックの連打を放っていく。ドゥリーニョは右フックを打ち返し、今度はプラゼレスがバランスを崩す。プラゼレスの右ローにドゥリーニョが左フック、続くローが急所に入り試合が中断する。

ドゥリーニョの蹴りに右フックを合わせようとするプラゼレスは、頭を振って前に出る。ドゥリーニョもアッパーを返し、離れるとヒザ蹴りを突き刺す。プラゼレスがボディを入れ、足を使うドゥリーニョにボディを2発入れる。と、小外掛けでテイクダウンを奪ったプラゼレスだが、ここもスタンドへ自ら戻る。ドゥリーニョの右ハイをかわしたプラゼレスが右フック。プラゼレスはテイクダウンもコントロールには出ずに、ポイントを稼ぎリズムを刻むファイトで初回を制した。

2R、打撃の展開でプラゼレスは指が入ったとアピール。再開後、ドゥリーニョはヒザ蹴りも届かず、プラゼレスが左フックを当てる。息が荒くなるドゥリーニョ、ここでプラゼレスが急所蹴りがあったと中断を要請する。リスタート後、ドゥリーニョは左の蹴りをキャッチされ引き込む。もちろんプラゼレスが寝技には付き合わない。ローを続けるプラゼレスが、ショートの連打へ。

ドゥリーニョはダブルレッグをスプロールされた直後にヒザ蹴りを顔面に突き上げる。プラゼレスも疲れ、ガードが下がる。そのプラゼレスの左ミドルに、思い切り右ローを返したドゥリーニョはヒザのフェイントも見せる。とダブルレッグ出るも、ここもプラゼレスが防いで、ボディへのショートフックをコンビネーションで打ち込む。右オーバーハンドを入れたプラゼレス、ドゥリーニョは左フックを返す。左から右を入れたプラゼレスが、打ち勝ち左フックにつなげる。手が止まり、足を使うドゥリーニョはこの5分も失った。

最終回、いきなりダブルに出たドゥリーニョだが、プラゼレスはスプロールし左から右を当てていく。左ミドルを効かされたドゥリーニョが崩れると、ここでプラゼレスがパウンドへ。一度立ち上がったプラゼレスが、思い切り右のパウンドを落とし立ち上がる。ブレイクが掛かり、立ち上がったドゥリーニョに左ボディアッパーを入れたプラゼレスが、もう一発左ミドルをガードの上から蹴っていく。

腹に攻撃を集中するプラゼレスに対し、ドゥリーニョはヒザ蹴りも距離が合わない。強烈な右ローを入れたプラゼレス。ドゥリーニョは息を整え、何か一発を狙っているか。フライングニーも決まらなかったドゥリーニョは、待ちの姿勢のプラゼレスを崩せないまま時間が過ぎていく。ローとミドルの応酬からフックの打ち合いのなかで、プラゼレスが心憎いダブルレッグを仕掛ける。残り10秒で殴りに来たドゥリーニョをテイクダウンしたプラゼレスが、勝利を決定的にした。

結果、フィジカルモンスターのプラゼレスが柔術世界王者に組み技をさせず、判定勝ちを手にしたが、彼が体重を落とせなかった事実を見逃すことはできない。

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