【RIZIN LANDMARK13】元LFA王者クジュティナと対戦、浜崎朱加「柔道時代の後輩から連絡がありました」
【写真】様々な変化が起こった2025年を経て、元LFA王者と対戦——ともに柔道ベースではあるが、MMAファイターの一戦だ(C)SHOJIRO KAMEIKE
12日(日)に福岡市博多区のマリンメッセ福岡A館で開催されるRIZIN LANDMARK13で、浜崎朱加がナターシャ・クジュティナと対戦する。
Text by Shojiro Kameike
RIZINの「バーサス世界」路線は女子でも――今回、浜崎が2016年リオ五輪の柔道女子52キロ級の銅メダリストで、MMAでもLFA暫定ストロー級のベルトを巻いたロシアのクジュティナを迎え撃つことに。昨年はDEEPジュエルスで2試合を戦った浜崎にとっては、これが1年5カ月振りのRIZIN復帰戦となる。そんな浜崎が2025年に起こった環境の変化と、同じ柔道ベースのファイターであるクジュティナについて語る。
イ・イェジ戦は今までで初めてぐらい、『この試合は勝たなきゃ』という気持ちが強くて
――2026年の初戦であり、RIZIN復帰戦が地元の山口のお隣で大学時代を過ごした福岡大会となりました。昨年はずっとRIZINで戦ってきたなかで、久々にDEEEPジュエルスで2試合を戦う一方、AACC所属から離れてフリーランスになるなど様々な出来事があった1年かと思います。
「良かったかどうかといえば、良くはない1年でした。でもいろんなことに気づけたというか、本当にいろんなことがあった1年でしたね」
――須田萌里戦の敗北からイ・イェジ戦の勝利までに、何か大きな変化はありましたか。AACCを離れたあとの練習環境について教えてください。
「今は3~4箇所ぐらいで練習しています。佐藤将光さんのジム(Fight Base都立大)、セコンドに就いてくれている津田勝憲さんのチーム、それとAACCでも週一ぐらいで練習していますね。あとボクシングは花形ボクシングジムさんに行かせてもらったり、寒河江寿泰さんの寿柔術でクラスに出たりとか。最近は行くことができていないけど、リバーサルジム田町(リバーサルジム東京スタンドアウト田町芝浦スタジオ)で米倉大貴さんに、寝技をパーソナルで教わったり、と」
――これまで女子選手が集まって練習することが多かったと思います。現在は男子選手とも組むことが多くなったのですか。
「佐藤将光さんのジムでは、女子選手が集まって練習しているんですよ。サラ選手が『女子の練習会をやっているので、良かったら来てください』と誘ってくれたんですよね。参加しているのはFight Base所属の2人(サラと堀内美沙紀)と私、万智、(平田)樹と、NOELも来ています。あとは最近忙しくて参加できていないけど杉本恵とか」
――個性の強いメンバーが集まっていますね。さらに、技術的なパーソナルトレーニングを受けるようになったことも意外です。浜崎選手も過去のインタビューで、技術的な部分について「一般会員さんに教わったりするぐらいのレベル」と言っていました。
「確かに、今までなかったことですね(笑)。寝技が苦手だから上手くなりたいと思って。寒河江さんについては以前に何回かパーソナルを受けたことがあって、今もたまにビジターでクラスに参加しているんですよ。一般会員さんのクラスだから、それほど強度は高くないです。でも、すっごく細かく教えてくれます。
米倉さんも縁で――たまたま出稽古で行った先に、たまたまその日だけ米倉さんが来ていたんです。『初めまして。今度ぜひ一緒に寝技の練習をやりましょう』と誘ってくれて、パーソナルをお願いしました」
――それだけ練習環境と練習内容が変わると、浜崎選手の中でも大きな変化はありましたか。
「変わりますね。そもそも今まで出稽古に行ったことがなくて、他のジム所属の選手と組むのも試合の時ぐらいでした。だから出稽古に行くと新鮮だし、練習している人たちがみんな強いなって思います」
――その効果はイ・イェジ戦で出ましたか。
「グラップリング面ではあまり出せてはいないですね。そういえばあの試合は初めて津田さんに、セコンドに就いてもらったんですよ」
――中継で視聴していても、津田トレーナーの声は本当によく通りますよね。
「メッチャ通るんです。イ・イェジ戦ではセコンドの声をよく聞きながら試合をすることができました。言われたことをやる――ちょっとラジコンみたいなところもありましたけど(笑)」
――アハハハ。そのおかげかイ・イェジ戦は、改めてしっかり試合を組み立てているように見えました。安定感があったといいますか。
「自分の中でも、勝ちに徹したところはあります。今までで初めてぐらい、『この試合は勝たなきゃ』という気持ちが強くて。だから手堅く行った、と言ったらアレですけど……」
――今のMMAは、どんどんハードな展開とフィニッシュを求められます。それでもテイクダウンとトップからの勝負になれば強い、と思える試合内容でした。
「うん……。一本取りたかったですけどね。試合内容は全然ダメで、満足いかなかったです。極められなかったこともそうだし、もっと圧倒したかった」
柔道のメダリストってすごいアスリートじゃないですか。そのメダリストへの尊敬の気持ちがある。だから勝ちたい
――なるほど。DEEPジュエルスで2試合を戦ったことにより、何か意識の部分でも変わりましたか。
「ずっと当たり前のようにRIZINに出させてもらっていたけど、それが当たり前じゃなかったな、とは思いました。それで一回DEEPジュエルスに出て、負けて」
――須田戦で敗れた時、「もうRIZN出場はないかも……」という考えは?
「ありました。でも、RIZINに戻りたいのは戻りたいけど、単純に『試合で勝ちたい』という気持ちが強かったです。だから次のイ・イェジ戦で勝ってRIZINに戻れたことは、本当に嬉しいです」
――なるほど。そんななかRIZINがバーサス世界を打ち出し、浜崎戦も復帰戦でロシアのナターシャ・クジュティナと対戦することとなりました。
「日本人選手が相手でも良いんですけど、やっぱり国際戦のほうがモチベーションは上がりますよね」
――柔道のキャリアでいえば、クジュティナは浜崎選手ではなく後輩と戦っている世代なのですか。
「はい。何年か前まで現役だった後輩の子が2人ぐらい『私、(クジュティナと)4~5回試合していますよ』って――競技は違えど、こうやって交わるのは面白いですね」
――ということは、柔道界からも「おぉっ!!」と思われる対戦カードなのでしょうか。
「たぶんそう思われているんじゃないですか。正式決定する前に渡辺華奈さんと話をしていて、私が『次はロシアの柔道出身ファイターと対戦するかも』と言ったら渡辺さんが『もしかしてクジュティナですか!?』と。やっぱり皆、知っているんだなって思いました。もちろん相手はオリンピックのメダリストだから、有名なファイターなのでしょうし。
試合映像を視ると『やっぱりロシアの柔道出身MMAファイターだな』という感じですね。戦い方が本当に柔道で。組んでみないと分からないけど、パワーがありそうで、スクランブルも強いとは思います」
――確かにまだ柔道で培ったもので戦っている印象はあります。そのクジュティナは次がMMAで11戦目、自身の11戦目の頃と比べるといかがですか。
「……私の11戦目って、何の試合でしたっけ?」
――9戦目でクラウジア・ガデーリャに敗れたあと、スギロック、VV.Mei、そしてエリカ・チブリシオを下してインヴィクタFCの世界アトム級王座を獲得した頃です。
「おぉっ! であれば相手もちょうどMMAで脂が乗ってきているかもしれないですね」
――それを対戦する浜崎選手が言うのですか(笑)。
「アハハハ。しかも相手は柔道からMMAに転向する間が、そこまで空いていないはずですし。だから柔道も現役と言っても過言ではない」
――今挙げた試合の頃、浜崎選手にインタビューした時は「柔道でトップに行けなかったことへの悔しさと心残り」について語っていました。その気持ちを晴らすためにMMAをやっているのかもしれない、と。今回の試合は、相手の柔道のキャリアを意識しますか。
「あぁ~……、……当時は柔道への未練もあったけど、今はもう時間が経っているし何とも思っていないです。それよりは――どんな相手でも勝てば嬉しいけど、柔道のメダリストってすごいアスリートじゃないですか。そのメダリストへの尊敬の気持ちがある。だから勝ちたい、という気持ちはありますね。
――一方、MMAファイターとしては?
「穴はあると思います。自分が言えたことじゃないけど」
――自虐はなしでお願いします(笑)。
「アハハハ! 戦略の組み立て次第では、いけるんじゃないかと思っています。福岡は大好きな場所なので、福岡で勝って大爆発させたいです。しっかり勝ちたいので、皆さん応援よろしくお願いします!!」
■視聴方法(予定)
4月12日(日)
午後12時30分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN LANDMARK13対戦カード
<RIZINフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)
[挑戦者] 久保優太(日本)
<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] ダニー・サバテロ(米国)
[挑戦者] 後藤丈治(日本)
<ライト級/5分3R>
堀江圭功(日本)
パトリッキー・フレイレ(日本)
<スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
ナターシャ・クジュティナ(ロシア)
<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)
<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
アジズベク・テミロフ(ウズベキスタン)
<フェザー級/5分3R>
萩原京平(日本)
アバイジャ・カメオ・メヘイラ(米国)
<フェザー級/5分3R>
摩嶋一整(日本)
ジェームズ・ギャラガー(アイルランド)
<ライト級/5分3R>
ヌルハン・ズマガジー(カザフスタン)
天弥(日本)
<キックボクシング・フェザー級/3分3R>
朝久泰央(日本)
シンパヤック・ハマジム(タイ)
<フライ級/5分3R>
本田良介(日本)
火の鳥(日本)
<バンタム級/5分3R>
井上聖矢(日本)
宮川日向(日本)
<ライト級/5分2R>
大木良太(日本)
荒井銀二(日本)
<バンタム級/5分2R>
山﨑鼓大(日本)
有松朋晃(日本)
<フライ級/5分2R>
八尋大輝(日本)
岡本舜(日本)
<キックボクシング・フライ級/3分3R>
今村流星(日本)
YUKI(日本)




















