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【NEXUS28】レアンドロ・ロの悲報を受け、ドリーニョに訊く。「僕らはレジェンドを失った」

【写真】ドリーニョがムンジアルを制した翌年から、ロの世界制覇が始まった (C)MMAPLANET

7日(日・現地時間)、ブラジルからレアンドロ・ロが銃で撃たれて死亡するという悲しいニュースが世界中を駆け巡った。

5階級で8度のムンジアル黒帯優勝、不世出の柔術が世界王者になる直前のライバル――ジルベウト・ドゥリーニョ。

その彼がキルクリフ・ファイトクラブ内の柔術クラスを指導後に、レアンドロ・ロの死について言葉を貰った。


ジルベウト・ドゥリーニョ
僕たちは決して物凄く近い間柄ではなかったけど、彼のことが好きだった。何よりも競技者として、レアンドロ・ロは僕を強くさせてくれる存在だったんだ。僕らは4度戦った。最初はサンパウロの州選手権だった。それからアブダビ・トライアル、ノーギワールズの準決勝、コパ・ポジオで戦った。最初の3試合は僕が勝ち、コパ・ポジオではレアンドロが勝った。

いつもタフな試合になり、僕を成長させてくれた。レアンドロがトーナメントに出ていると知っただけで、力が入ったよ。

それから僕はMMAに転じたけど、彼が柔術界で成し遂げてきたことをずっと見てきた。イイ奴だった。いつも平和的で、柔術界の人間のことを気に掛けていた。純粋な柔術人間だったよ。軍警察の人間が、頭を撃ち抜くなんて……。とにかく……こんなに悲しいことはない。

偉大なる柔術家が亡くなっただけでなく、あんなに良い人間が殺されたんだ……悲しすぎる。僕らはレジェンドを失った。まだ32歳だよ。才能にあふれた彼はMMAだって挑戦できたはずだ。柔術界で引き続き、歴史を創ることができた。子供がいて、家族がいる。これから、いくらでも楽しめる人生を突然、暴力で幕を下ろさないといけなくなったなんて……。本当に悲しすぎる。

本当に素晴らしい柔術家で、ライトからミドル級、メディアヘビー級、ヘビー級に無差別級で8度も世界王者になっている。2011年、僕がムンジアルで優勝した年のライト級はとんでもないメンツが揃っていた。土曜日を勝ち残り、日曜日の準々決勝で僕はルーカス・レプリと戦った。他にはレアンドロ・ロ、マイケル・ランギ、クロン・グレイシー、ダヴィ・ハモス、JT・トーレスがいた。ロが自分の方の山にいるだけで、僕はより強くなれた。ロはそれだけの存在だったんだ。

昨日は本当に辛かったよ」

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