【Pancrase270】神酒龍一と対戦する古賀靖隆<02> 「ヨダレ垂らしてでも、勝ちます」
【写真】この試合で古賀のことを知るファンも少なくないはず。気合の入った試合に期待してほしい。後ろはこちらのリクエストに応えて、見切ってくれた八隅代表=元日本最強グラップラー (C)MMAPLANET
10月4日(日)に東京都江東区ディファ有明で開催されるPancrase 270で神酒龍一と対戦する古賀靖隆インタビュー後編。
プロMMAファイターになる気持ちなどさらさらなかった古賀、結果を残し、挫折も経験して迎える前修斗世界王者との対戦。その意気込みを改めて語ってもらった。
<古賀靖隆インタビューPart.01はコチラから>
──試合の頑張りが、普段の古賀選手の様子と違ったからではないでしょうか。
「試合では絶対に心が折れないようにしています。日常生活は全く別ですけど(笑)。柔術の試合に出ていた時も、そこをしっかりと持っていないと勝てないと思っていました。だから、そこだけは意識しています」
──結果が出ると、プライベートでも性格が変わってくることはないですか。
「それはないです……。余り、格闘技をやっているようには見られないですし」
──それでも北岡選手など、古賀選手を随分と可愛がっていますよね。
「1年ぐらい前から土曜日のプロ練習には出ているのですが、今も月曜日と金曜日のYBTのスパーリングにはほとんど参加したことはないんです。土曜日になると、八隅さんのお子さんが家にいるので、自然と北岡さんの指導を受ける形になっています」
──では普段は夜の一般クラスで練習をしているということですか。
「そうですね。あとは祖師ヶ谷大蔵の環八沿いにある世田谷オークラボクシングジムに通っています。自転車で10分ぐらいなので」
──しかし、こうやって話していても、とても6日後に神酒選手と戦うとは思えないですね。しかも、神酒選手の名前が出るとピクッと反応しましたし。
「……、僕も思えないんです。強いだろうし……。一生懸命頑張るしかないです」
──神酒選手とのオファーが来た時は、どのように思ったのですか。
「やっぱり、やだなって思いました(苦笑)」
──やだな……。
「どうしたら無事に帰ることができるのか。また、しんどいことしないといけないなって……。でも、誰と当てられてもオファーを断るという選択肢はないので。強い人としか、試合は組まれないですし。逆にいえば、修斗のチャンピオンだったと神酒選手と戦えるのはチャンスです」
──チャンピオンの清水清隆選手は、パンクラス以外で戦績が芳しくないです。
「でも、強い相手とばかり戦っていますから。パンクラスでも戦ってほしいとは思います。僕自身はベルト云々でなく一戦、一戦勝つことだけを考えて。やっぱり、TTFで連敗していますし、ここで神酒選手に勝つことができれば、また自信が持てるのかと思います」
──改めて神酒選手の印象を聞かせてください。
「何でもできる、そんなイメージです。修斗のチャンピオンだったし、そこはパンクラスでやってきた者として負けたくないです。皆、神酒選手が勝つと思っているでしょうけど、覆したいです」
──格闘技です、白黒はつきます。ただし、注目度も過去の試合よりも高く、古賀選手の存在感をアピールする絶好の機会でもあると思います。
「本当に泥臭くて良いんで、勝てれば。もうヨダレを垂らしてでも……勝ちます。北岡さんにも『どんなんでも良い。ヨダレ垂らしてでも良いから勝て』って言われています」
──それこそ、古賀選手に期待している部分です。そして、この大会はUFC Fight Passで全世界に中継されます。
「嬉しいです。せっかくの機会ですし、地元の友人にも見てもらえるのが嬉しいです。僕はUFCに出たいとか、全然思っていないのですが、お金は欲しいです」
──正直者です(笑)。
「今もバイトしながら格闘技を続けているので。とにかく勝たないと稼げないです。最近、パンクラスのフライ級は強い選手が集まってきているのですが、心が折れないように頑張ります」
──古賀選手の根性が伝わってくる試合、期待しています。
「スイマセン、ありがとうございます」
■PANCRASE270対戦カード
<フェザー級/3分3R>
渡慶次幸平(日本)
林大陽(日本)
<バンタム級/3分3R>
小宮稔大(日本)
清水悠生(日本)
<バンタム級/3分3R>
村田康大(日本)
大橋悠一(日本)
<バンタム級/3分3R>
田中千久(日本)
論田愛空隆(日本)
<フライ級/3分3R>
上嶋佑紀(日本)
中村龍之(日本)
<フライ級/3分3R>
小林優(日本)
渋谷和樹(日本)
<ストロー級/3分3R>
田丸慶介(日本)
児玉勇也(日本)
<KOPフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] ナム・ファン(米国)
[挑戦者] アンディ・メイン(米国)
<KOPウェルター級選手権試合/5分5R>
レッツ豪太(日本)
鈴木槙吾(日本)
<フェザー級/5分3R>
ガイ・デルモ(米国)
牛久絢太郎(日本)
<ライト級/5分3R>
アキラ(日本)
ジョシュ・スミス(米国)
<ライト級/5分3R>
石川英司(日本)
ドミニク・ロビンソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
ビクター・ヘンリー(米国)
福島秀和(日本)
<女子バンタム級/3分3R>
コリーン・シュナイダー(米国)
ブリアナ・フィソリ(米国)
<フライ級/5分3R>
古賀靖隆(日本)
神酒龍一(日本)
<ウェルター級/5分3R>
村山暁洋(日本)
窪田幸生(日本)
<フライ級/5分3R>
荻窪祐輔(日本)
清水俊一(日本)
<バンタム級/3分3R>
CORO(日本)
瀧澤謙太(日本)
<バンタム級/3分3R>
なおKING(日本)
神田T800周一(日本)
<ストロー級/3分3R>
北方大地(日本)
リトル(日本)
<ライト級/3分3R>
太田駿平(日本)
林源平(日本)