【UFC192】メインのLH級世界戦は王者コーミエーの瞬発力が、グスタフソンの勝機を潰す?!
【写真】スピードと瞬発力でグスタフソンの懐に入り、テイクダウンから試合を有利に進める──ことができるかダニエル・コーミエー (C)MMAPLANET
3日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのトヨタセンターでUFC 192「Cormier vs Gustafsson」が開催される。メインはUFC世界ライトヘビー級王者ダニエル・コーミエーにアレクサンダー・グスタフソンが挑む一戦だ。
5月のUFC187で前世界王者ジョン・ジョーンズの王座剥奪を受け、アンソニー・ジョンソンとの王座決定戦で圧勝したコーミエーの初防衛戦。対するは誰よりもジョン・ジョーンズを追い込んだグスタフソンだ。
ただし、グスタフソンは今年の1月にジョンソンに僅か2分15秒でTKO負けを喫しており、再起戦が今回の世界挑戦となっている。JJ戦を両者を比較する秤とすれば、JJがグスタフソンとの距離を作るのに苦労し、序盤にはテイクダウンを許すという場面が見られ苦戦を強いられた。ただし、この局面をハイキック、そしてスピニングバックエルボーで打開してみせた。つまり距離を潰すことでグスタフソンを逆転したわけだ。対してコーミエー戦では距離を潰されながらも、出鼻をジャブで崩し、最後はレスリング勝負で微妙な判定をモノにしている。
ポイント的にJJを追い込んだのはグスタフソンだが、内要で肉薄していたのはコーミエーという見方も成り立つ。一方、AJ戦をスケールとすると、瞬発力の強いAJの第一波攻撃を捌ききれずグスタフソンは秒殺TKO負けに。他方、コーミエーはより素早く、AJの懐に飛び込んでテイクダウンを決めると、グラウンドのパウンドで心を折った。
グスタフソンが勝利するにはJJ戦の序盤で見せたような距離、タイミングを守って戦い続けることが不可欠。ただ、これは自分よりもリーチの長い相手との対戦経験に乏しいJJだったからこそ見られた展開で、コーミエーはキャリアの殆どが自分よりも背が高く、リーチの長い相手の懐に飛び込んで勝利を掴んできた。
接近戦に持ち込まれるのは致し方ない。そこで詰められた距離を如何に、グスタフソンが作り直すことができるのか。詰められたままでは、彼の勝機はほぼ閉ざされるといっても過言でないだろう。
■ UFC192対戦カード
<UFC世界ライトヘビー級/5分5R>
[王者] ダニエル・コーミエー(米国)
[挑戦者] アレクサンダー・グスタフソン(スウェーデン)
<ウェルター級/5分3R>
ジョニー・ヘンドリックス(米国)
タイロン・ウッドリー(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ライアン・ベイダー(米国)
ラシャド・エヴァンス(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ショーン・ジョーダン(米国)
ルスラン・マゴメドフ(ロシア)
<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
ジュリアナ・ペニャ(米国)
<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国)
アリ・バガウティノフ(ロシア)
<フェザー級/5分3R>
ジャイー・ロドリゲス(メキシコ)
ダン・フッカー(ニュージーランド)
<ウェルター級/5分3R>
アラン・ジョバーン(米国)
アルベルト・トメノフ(ロシア)
<女子ストロー級/5分3R>
ローズ・ナマジュナス(米国)
アンジェラ・ヒル(米国)
<ライト級/5分3R>
イスラン・マカチェフ(ロシア)
アドリアーノ・マルティンス(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
クリス・カリアソ(米国)
セルジオ・ペティス(米国)
<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス(米国)
ビクトー・ペスタ(チェコ)
<ライト級/5分3R>
フランシスコ・トレビノ(メキシコ)
セイジ・ノースカット(米国)