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【RFC26】フライ級王座統一戦に臨む、正規王者チョ・ナムジン 「求められる試合をするだけ」

Jo Nam Jin【写真】この集中力、体力と精神力の強さは韓国MMA界随一のチョ・ナムジンだ (C)MMAPLANET

9日(金・現地時間)にソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC26。メインではフライ級王座統一戦=正規王者チョ・ナムジン×暫定王者ソン・ミンジョン戦が組まれている。

昨年8月の王座決定戦でソン・ミンジョンを破り王座戴冠となったチョ・ナムジンは以来、ロードFCで戦っていない。そんな正規王者に今回の試合に対する意気込みを訊いた。

──ROAD FCでは実に1年3カ月振りの試合となります。これほど試合期間が空いてしまった理由を教えていただけますか。

「練習中に首を怪我しました。そのため出場していませんでした。王者となって、常に最高の試合を見せられるようリハビリを選択しました。なので今回の試合が決まってからは、より熱心に練習してきました。どのような局面でも戦えるよう、一つのスキルだけを強化するではなく、打撃、寝技とスタンド、グラウンド両方のバランスに気を使って練習しています」

──この間、今年の1月に中国のWBKという大会で試合をしているようですが、なぜ、あの時期に中国の試合に出場したのでしょうか。ロードFCではチョ・ナムジン選手が試合に出られず、2月に暫定王者決定戦が行われています。

「それ以前に2回、戦う機会があったのですが、その時はソン・ミンジョンの負傷で試合が流れました。長い間、待つことが出来なかったので、中国の大会のオファーを受けました」

──なるほど。

「相手はONEにも出場したことのあるモンゴル系の中国人でした。レスリング、そしてモンゴル相撲がベースの選手で、打撃とグラウンドとどちらの場面においても、しっかり対応できたので勝てました」

──ロードFCでは中国との交流が始まりましたが、チョ・ナムジン選手はすでにLegend FCやこのWBKという大会で中国人選手と戦ったことがあります。中国のMMAファイター、そしてMMAについてどのような印象を持っていますか。

「かなり前から中国で活動していたので、多分中国の選手達はほぼ皆、自分のことを知っていると思います。そして自分は他の人達よりも中国人選手の実力を高く見ていると思います。近い将来、必ず化けてきますよ」

──なるほど、実際に戦ってきたチョ・ナムジン選手の言葉なので信憑性が高いです。では、2月のソン・ミンジョン×春日井健士戦を見て、ソン・ミンジョン選手はチョ・ナムジン選手と戦った時と比較し、どこか変わったと思いましたか。

「正直言って、ソン・ミンジョンより日本の春日井健士選手の実力に驚きました。しつこく最後までよく戦っていました。ソン・ミンジョンは前とそんなに変わっていませんでしたね。延長判定でなんとか勝ちましたが、チャンピオンの姿を見せられてはいなかったと思います」

──では今回の王座防衛戦、そして統一戦に際して、どのようなトレーニングを積んでいますか。

「いつも『どのようなトレーニングをするか?』というよりかは、己自身と戦っています。いつもそうでした。相手は虚像にしか過ぎません。自分のやるべきことは、ケージの中で見せます」

──ロードFCでは以前よりも打撃戦が増え、ケージレスリングや寝技の展開でブレイクが早くなったと感じられます。この辺りの変化で、チョ・ナムジン選手の戦い方にアレンジは必要となりませんか。

「打撃戦を求められているようなので、求められる試合をお見せするだけです」

──チームMAD勢はケージレスリングが一つのアドバンテージでしたが、この変化は痛くはないですか。

「どのようなルールに変わろうが、チームMADはしっかり適応していきます。なので心配や不安もないですね」

──11月にはUFCが初めてソウル大会を開催します。ロードFCのチャンピオンとして、UFC開催をどのように思っていますか。

「韓国で開催されることについてはとても凄いことですが、だけど、今は目の前の防衛戦のことしか頭に無いです」

──なるほど、失礼しました。ではロードFCではチャンピオンと1億ウォン契約をする話が進んでいます。チョ・ナムジン選手にとって、UFCファイターになることとロードFCで1億ウォン契約をすること、どちらが魅力的でしょうか。

「ジョン・ムンホン代表が約束しえくれた1億ウォン契約の約束を信じて進んでいきます。UFCではなくても、良い人生を送ることができる。そんな姿を後輩に示したいです」

──今回の王座統一戦、チョ・ナムジン選手のキャリアのなかで、本当に大切な試合になりますね。

「これまでチャンピオンになること以上に望むものは無かったです。ただ『これ以上、何を望むか?』と考え続けていると、ある時、望むものが出来ました。

自分の家族のため、自分のチームのためにより良い姿を見せたい。そのためには勝ち続けて行かなければなりません。なので、今回の試合もとても重要な試合です。その一方で、今までで一番落ち着いた気持ちで準備が出来ています」

──では最後にこの試合に賭ける意気込みをお願いします。

「一生懸命戦います。己自身が想像した通りに、人生は切り開かれると信じています。勝って、もう一回インタビューしてください。お願いします!! 」

■ ROAD FC 26 対戦カード

<ROAD FCフライ級王座統一戦/5分3R>
[正規王者]チョ・ナムジン(韓国)
[暫定王者]ソン・ミンジョン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
チェ・ムベ(韓国)
マイティ・モー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ミョン・ヒョンマン(韓国)
デニス・ストニッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

<フェザー級/5分3R>
ホン・ヨンギ(韓国)
ホー・ナンナン(中国)

<ライト級/5分3R>
パク・ウォンシク(韓国)
佐々木信治(日本)

<バンタム級/5分2R>
ハン・イムン(韓国)
イェ・ユーアン(中国)

<ライト級/5分2R>
ジョン・ドゥジェ(韓国)
キム・スンヨン(韓国)

■ Young Guns 25 対戦カード
<フェザー級/5分2R>
タイロン・ヘンダーソン(米国)
ソク・サンジュン(韓国)

<ウェルター級/5分2R>
ユン・チョル(韓国)
カリム・ボウララッシ(モロッコ)

<バンタム級/5分2R>
チェ・ムソン(韓国)
ジャン・デヨン(韓国)

<ウェルター級/5分2R>
桑原清(日本)
ラ・インジェ(韓国

<フェザー級/5分2R>
ヤン・ジェウン(韓国)
上野藤士(日本)

<フェザー級/5分2R>
チョ・インヘン(韓国)
ジョン・グァンソク(韓国)

<フェザー級/5分2R>
ジャン・イクファン(韓国)
ファン・ドンユン(韓国)

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