【Interview】UFCデビュー間近、日沖発 「バッチリです」
10月29日(土・現地時間)、ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで行われるUFC137 で、遂にオクタゴン・デビューを果たす、日沖発。
【写真】夕暮れの鶴舞公園、明かりを求めて地下鉄の入り口で写真撮影を行うと、減量に入っているのだろう、普段よりも頬がこけた日沖発がいた (C) MMAPLANET
UFCデビューを2週間後に控えた10月16日の日曜、日沖は約束の場所である鶴舞公園に愛(自転)車で現れた。
――いよいよUFCデビュー戦となる、ジョージ・ループ戦まで2週間となりました。いつ、米国に入るのですか。
「25日の火曜日ですね。仕上がりは、今のところバッチリです(笑)」
――今は追い込みの最中ですか?
「追い込み中ですね。1日2部練習で。必要なことは全部やっています。ボクシングや柔術、MMAを」
――もし良ければ、月曜日からの練習スケジュールを教えていただいても良いですか。
「えっ、全部ですか?」
――可能であれば……(笑)。
「分かりました。月曜日は朝にビジョン・トレーニングという目の運動を1時間ほどやり、それから自転車でALIVEへ行って、フィジカルをしています。
内容はランニング、ウェイト、プライメトリックスなど、最近は一人でやることが多いですね。
夕方から夜にかけては打撃を少しやってから、MMAのトレーニングをします。MMAはスパーリング中心です。
火曜日は朝、ALIVEで久米(鷹介)と打撃、打撃っていうかスタンドの練習をしています。後はテクニックと打ち込みです。昼にウェイトとランニングをして、夜は柔術の指導と柔術の練習をしています」
――柔術の指導をして、柔術の練習も試合直前になっても続けているのですか?
「ハイ、していますよ」
――それは珍しいですね。では水曜日は?
「えぇと、本当に全部言うんですか(笑)」
――ぜひ、お願いします(笑)。
「水曜日は朝にバイクトレ、ロードバイクのトレーニングをする週と、インターバル・トレーニングという心肺機能を追い込む週があります。夕方は久米と打撃、打撃のスパーですね。夜は指導をして、指導が終わればMMAのトレーニングに入ります」
――火曜日に続き、水曜日も指導を行っていると……。
「ハイ。木曜日は、朝は軽くランニングとかウェイト、調子が良い時は追い込みの息上げをして、そのまま柔術の練習に集まる人たちがいれば、僕も参加します。柔術が終わると、最近はミットとMMA、試合の対策をやっています。これも久米とやることが多いです。
夜はボクシングジムに行って、ミットやスパーをしていただいています。金曜日は朝、皆でグラップリングの練習ですね」
――皆というのは?
「プロや上級者というか、試合に出たことがない人の参加は少ないです。柔術やグラップリングの試合で出ている人が多いです。
別に選手っていう感じでなくても、ALIVEはもう歴史が長いんで、ずっとやっている人って、組み技だけでいったら、下手なプロよりも強いんです。
週に2、3回の練習でも10年ぐらいやっている人って、2Rだけとかだったらプロよりも強い人たちとか多いですよ。グラップリングが終わると、またミットと試合用の練習ですね。
夜はレスリングクラスに出て、そのあとはMMAの練習を選手が集まってやる感じです」
――最後に土曜日は?
「土曜日は朝に柔術の指導があるので、その前に早朝トレーニングをできるときはやって、柔術の指導が終わったらグラップリング――レスリングとグラップリングをやっています。
夜はボクシング・ジムへ行くか、フィジカルに行く、そんな感じですね」
――UFCデビュー直前まで指導を続け、一般クラスの練習に参加しているのには正直、驚かされました。
「指導は明日から、外してもらうことになっています(笑)。それに選手達が集まってやる特別練習は、僕がリーダーになってやっていたのですが、今は減らしていますしね。
普段は土曜の朝が10時から朝柔術のクラスなんですけど、その前に9時から皆を集めて指導をしていたのは、今は試合モードなので休ませてもらっています」