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【Road to UFC S05 OR#01】中国の自分と対戦!? 田嶋椋「5分3R、キッチリとキツいことをやって勝つ」

【写真】ベルト獲得、結婚、そしてRTUへ(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(木・現地時間)と29日(金・同)にマカオはコタイのギャラクシー・アリーナで開催されるRoad to UFC S05 Opening Round。2日間で4階級の準々決勝が実施され、初日となるDAY1=バンタム級級Tで田嶋椋が、中国のティ・ハイタオと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

田嶋は昨年12月、アマチュア時代とプロで2度敗れている井村塁をKOし、バンタム級KOPのベルトを巻いた。6月の山本戦では3Rフルに相手を組みで制する力を見せつけ、さらに井村戦では「5R殴り続ける」つもりだったという。大きな進化を見せた2025年を経て、田嶋はRTUに出場する。さらに練習仲間であり、共にRTU出場が決まった栁川唯人についても訊いた。


K-1ジムで『ナックルパンチ』というものを教えてもらっていて

――昨年12月になりますが、ベルト獲得おめでとうございます。

「ありがとうございます!」

――アマチュア時代を含めて3度目の対戦で、初の勝利が衝撃的なKO勝ちでした。

「いやぁ、最高でしたね。今までは普通に負けちゃっていたので。でもベルトを巻いた時は『今まで負けていて良かったな』と思える試合内容でした。ドラマもあったじゃないですか。今まで2回負けていて、3回目で勝つというのは……」

――試合後に喜びを爆発させていた姿を見て、その気持ちは十分に伝わってきました。試合後には結婚したことをSNSで発表していましたね。

「はい。ベルトを獲ったらプロポーズして、結婚しようと考えていて。12月にベルトを巻き、指輪を探したり諸々と準備して2月にプロポーズしたんです。何となく2025年の内に――と思っていたところにタイトルマッチが決まったので、『よし、ここだ!』と思いました」

――無事に結婚できて良かったです。もう一つ、ベルトを獲得したらRTUだと決めていたのですか。

「そうです、決めていました。タイトルマッチの前からRTUにエントリーしていたので」

――勝ったらRTUへ……それはタイトルマッチに向けてプレッシャーにはならなかったのでしょうか。

「逆に『井村選手に勝てないようでは、RTUには行けない』と思っていました。だから良い意味でプレッシャーになりましたね、RTUと結婚が」

――過去2回負けている、さらにRTUが懸かっていたからこそ、あの気合いの入ったパンチが繰り出されたのですね。というのも初回から、あまりリスクを考えない……5Rもつのだろうか、という連打を繰り出していて。

「自分の想いが乗っていたパンチでした。あの戦いを5Rやるつもりで」

――5R、打ち続ける!!

「前回(※昨年6月、山本麻弥に3R TKO勝ち)はずっと組んで殴り続けて、タイトルマッチは5R同じように殴り続けようと思っていたんです。試合後、みんなから『1Rめか2Rめで試合を決めようとしていたでしょ?』と言われました。いや、違う。僕はあの戦いを5Rやるつもりでしたから。

今のファイターって、みんなタフじゃないですか。だから1Rや2Rでは倒せない。5Rやり続けて最終的に――というイメージを持っていて。それが1Rで終わったのはラッキーだったというか」

――特に井村選手の場合は、1Rから2Rまで削り続けても3Rに落ちる可能性は低かったでしょうね。もうしっかりとKOするしかない。

「そうなんですよね」

――その場合、相手と殴り合うわけではなく自分が5R殴り続けるためのトレーニングはあったのでしょうか。空振りすれば疲れてしまう。しかし田嶋選手はほぼ全弾ヒットさせていました。

「まずはスタミナトレーニングと、打撃はK-1大宮ジムで練習させてもらっていますし、あとはウチの太田代表とミットをやって。一番大事なのは、まず冷静にパンチを振る。言われたとおり空振りは疲れるので、『いくら熱くなっても冷静に打つ』ということは口酸っぱく言われていました。それが試合に出たかなって思います」

――あれだけ当てて、拳は負傷しなかったのですか。

「全くなかったですね。詳しくは言えないですけど、K-1ジムで『ナックルパンチ』というものを教えてもらっていて」

――ナックルを当てることは重要ですし、その当て方を学んでいるということですね。ナックルをしっかり当てることで怪我も少なくなり、さらに威力も変わるかと思います。

「ナックルが入っている、入っていないで全然違いますよね。威力の違いは練習の時から感じます。練習仲間からも『パンチが当たった瞬間、メッチャ痛い。拳が硬い』と言われていて」

――まさにそのナックルパンチの練習が、試合の成果として形に表れていると。

「始めたのが2024年に井村選手と対戦して負けたあとぐらいからなので、そうなりますね」

栁川君はファイトIQが高い

――同じ日にKOPとなり、今回のRTUにも出場する栁川選手とは練習仲間だと聞きました。ちなみに練習で一緒になった際、2人で「RTU決まるかな? どうなるかな……」と話をしていたのですか。

「お互いに『連絡来た?』『いや、まだ来ていないッスね』『俺もまだ来ていないんだよ』と聞き合ったりしていました。ただ、自分に出場決定の連絡が来てすぐは『もし栁川君は落ちていたらどうしよう……』と怖くて連絡できなかったです(笑)」

――アハハハ。その状況は確かに怖いというか、自分もどう喜んでいいのか分からないかもしれません。

「やっぱり『俺、決まったよ』『俺まだなんですけど……』と返事が来たら怖いじゃないですか。最終的にどうだったから忘れましたけど、会場で会った時かDMとかでお互いに連絡し合った気がします。自分も栁川君も、やっと決まったなぁって安心しましたね」

――田嶋選手と栁川選手は、いつ頃から一緒に練習しているのですか。

「1年か2年ぐらい前から、K-PLACEとウチのOOTA DOJOで月イチの合同練習があって。RTUが決まるあたりに栁川君がウチに出稽古で来ています」

――田嶋選手はバンタム級、栁川選手はフェザー級と階級は異なりますが、ふぁいたーとしての栁川選手の印象を教えてください。

「基本的にボクシングの練習を一緒にしていて、ラウンドを重ねたり次の週になると自分への対策をしてくるんですよ。練習でも途中で自分の動きを読むようになってくる。自分でも『あ、今は読まれてきているな』って分かるんです。栁川君はそれを試合でもできる――だからファイトIQが高いな、と。

カリベクをKOした時も、みんな『マグレのパンチだよ』とか言ったり、栁川君自身も『たまたまです』とか言っていて。でも自分は彼と一緒に練習していて、あのパンチはマグレじゃないと思いました」

――栁川選手の印象、ありがとうございます。栁川選手にも田嶋選手について訊く予定です。

「アハハハ、栁川君の記事がアップされるのを楽しみにしています」

打撃でコッチが振ると相手も振り返してくることだけは注意して、ディフェンス面の意識は高めてきました

――RTU初戦では中国のティ・ハイタオと対戦することが決定しています。ハイタオも試合映像を視る限り、田嶋選手と同様に拳が硬そうな印象です。

「メチャクチャ硬そうですね。体型も細長く、自分と似ていて」

――正直なところ、顔や雰囲気も田嶋選手に似ていると感じました。

「そうなんですよ! 自分も似ていると思いました。中国版の田嶋椋、みたいな(笑)。会場で間違われて、僕が中国サイドの控室に連れていかれたら笑います。スタッフさんが相手のほうに『リョウ!』と声をかけていたりとか」

――アハハハ! 冗談はさておき、相手はしっかりテイクダウンに入り、ボディコントロールが強く、特にボディトライアングルで固めて逃さない。それゆえにパウンドも効くのだろうと思います。

「僕も試合を視るまでは、もっとオラオラと振ってくるイメージを持っていました。でも意外とステップを踏んで、上下のフェイクにプラスして遠い距離からジャブを打ってくる。結構慎重なタイプですよね。打撃を慎重に振ってきて、テイクダウンを取りに行く。だから爆発力は思っているほど高くはないかもしれないけど、組んでみると予想以上に強いんじゃないかと感じますね」

――そのハイタオ対策で、田嶋選手としては何か取り組むことが変わったりすることはありますか。

「いや、特には……今までどおりですね。ただ、打撃でコッチが振ると相手も振り返してくることだけは注意して、ディフェンス面の意識は高めてきました。単なる打撃戦ではなく、どれだけ打撃をやって、どれだけ組みをやって、それを混ぜてフェイトも出して――そういうMMAになると思っています。自分は最初から5分3R、キッチリとキツいことをやって勝つつもりです。その心構えの差を見せますよ」

■Road to UFC S05 OP Day1 視聴方法(予定)
5月28日(木・日本時間)
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT

■Road to UFC S05 OP Day1対戦カード

<フェザー級/5分3R>
シェ・ビン(中国)
ユディ・チャヒヤディ(インドネシア)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
宮口龍鳳(日本)
チュングレン・コレン(インド)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
ティ・ハイタオ(中国)
田嶋椋(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
ラビンドラ・ダント(ネパール)
キンバート・アリントゾン(フィリピン)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
南友之輔(日本)
カシブ・マードック(ニュージーランド)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
青井人(日本)
ソン・ヨンジェ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルァーグーチェン(中国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
アーフージョン・アーリーヌアール(中国)
イム・クァンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ジョージ・マンゴス(豪州)
栁川唯人(日本)

■Road to UFC S05 OP Day2視聴方法(予定)
5月29日(金・日本時間)
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT

■Road to UFC S05 OP Day2対戦カード

<女子ストロー級/5分3R>
シー・ミン(中国)
プジャ・トマール(インド)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
亮我(日本)
ジョセフ・ラルシネーゼ(豪州)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
鈴木崇矢(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
エロス・バルヤット(フィリピン)
内田タケル(日本)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国)
小田魁斗(日本)

<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
万智(日本)
アニリヤ・トクドゴノワ(キルギス)

<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
松田亜莉紗(日本)

<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
フン・シャオカン(中国)
ファリダ・アブドッゥエヴァ(キルギス)

<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
ドン・フアシャン(中国)
パク・ボヒョン(韓国)

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