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【KNOCK OUT63】2度目のUNLIMITEDへ。カーライル「チヒロのようにKNOCK OUTとRIZINのベルトを」

【写真】テイクダウン防御ができないであろうキックボクサーとの対戦に、自信しか感じられなかった(C)MMAPLANET

18日(土)、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開催されるKNOCK OUT63「KNOCK OUT SPRING FES in OKINAWA」にスパイク・カーライルが出場し、UNLIMITEDルールで木村“フィリップ”ミノルと対戦する。
Text by Manabu Takashima

昨年12月30日の宮原穣戦でUNLIMITEDルールを初めて戦ったカーライルは、テイクダウンをしてホールディングしないファイトスタイルにこれ以上マッチしたルールはないと断言。

さらには日本で陥った、まさかのサウナ減量の落とし穴など、興味深い話も聞かれたインタビューでは、木村“フィリップ”ミノル戦に向けて絶対の自信を持っていることが伝わってきた。


僕も疲れたけど、それがUNLIMITEDルールの戦いだ

――スパイク、土曜日に沖縄でUNLIMITEDルール2戦目となる木村“フィリップ”ミノル選手との試合が近づいてきました(取材は15日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「スバラシイ。2時間前に最後のトレーニングセッションが終わったばかりだ。体重も順調に落ちているし、気持ちも落ち着いている。ボディはヘルシーで明日、沖縄に向かう。プロらしい戦いをして、試合に勝ちたいと思う」

――記者会見で沖縄を既に訪れています。独特の文化がある沖縄には、どのような印象を持ちましたか。

「たった1日しかいなかったから。スコシ、凄く短い時間だったけど、とにかく綺麗なところだった。今回の試合後、バケーションを取っているから、次のインタビューで沖縄についてはじっくり話せるようになっておくよ」

――押忍。ではUNLIMITEDルールを昨年末に戦い、事前の予想とは違った部分などはありましたか。

「感じたのは、レフェリーも含めて皆にとってUNLIMITEDルールは新しいということ。試合映像を見て、僕の試合ではブレイクが掛かったのに、他の試合ではそのまま続いたことがあったので、そこは話をした。今もまだ皆が理解をしている途中だと思うけど、フィニッシュを常に目指す僕には、凄くフィットしているルールだよ。ラウンドが3分と短いことで、アクションし続けることができるしね。まぁ、全てにおいてクレイジーだよ(笑)」

――ハハハハ。MMAファイターは倒すと、常にパウンドを落とそうとするので、スパイクもそうでしたが、疲れやすくスタミナ配分が難しそうです。いつも殴らなくて、スタンドに戻ってテイクダウンを引き続き仕掛けるのも手ではないかと思うことがあります。

防御能力が伴っていない相手からは、スタミナのロスも少なくテイクダウンが奪えることがあるのだろうか

「確かにエネルギーを使うから、疲れやすいルールだと思うよ。

何度もテイクダウンを繰り返しているとね。ただ、僕はMMAの時から抑え込むんじゃなくて、パウンドを徹底的に落とすスタイルだったからOKだ。普通のMMAファイターは、もっとコントロールしてパウンドを打つ癖がついている。きっと大変だろう。

僕も疲れたけど、それがUNLIMITEDルールの戦いだ。マラソンのようにペース配分するのではなく、ダッシュを繰り返す。疲れて当然だよ」

――前回の宮原穣選手との試合は77キロでしたが、今回は73キロで4キロも違います。

「僕は普段84キロ、85キロぐらいある。77キロはダイエットに集中する必要はそれほどなかった。でも今回は違う。しっかりと体重と見つめ合っている。今朝の時点で78.5キロ、凄く順調だ。6週間かけて、食事の調整もしつつ落としてきた。無理やり落としていないから、凄く調子が良い」

――日本に住むようになった1年、減量面で苦労することはありますか。米国より落とし難いなど。

「あるね。サウナの温度が、日本は高すぎる。マジで熱すぎるんだ。そこはしっかりと適応する必要があった。あの熱すぎるサウナは、米国人ファイターには問題だよ。でも、もうそこも慣れたから大丈夫だ。米国のサウナは70度ぐらいだけど、ニホンジンのは91度もある」

――確かにフィンランドのサウナなどは、日本ほど熱くなく湿気が多かったです。日本のサウナはドライで、入っている人も我慢大会、精神力を試しているような風でもあります(笑)。

「アハハハ。そうなんだよ。あれはトレーニングだよ。とにかく、この温度差は大きかった。体重を落とすためのサウナは、あそこまで高温でなくて構わない。汗をかいていれば良いので。気が狂ったみたいに熱くなくても、汗をかきつづけることはできるからね」

――なるほど、それは全然知らなかったです。日本はバスタブで半身浴してのドライアウトも一般的です。スパイクは半身浴はしないですか。

「あの方法も試したことがある。でも、余り好きじゃない。半身浴の場合は、普通エプソムソルトを使うじゃないか。リラックスや疲労回復のための20分程度の入浴なら良いかもしれないけど、体重を落とすために長時間入浴すると逆に体のミネラルが奪われる(※諸説ある)。僕としては、半身浴は試合前に適していないように感じる。だからサウナで落とす。でも、減量の仕方は人それぞれだからね」

試合を受けてくれたことは感謝しているけど、利巧な判断ではない

――ならば、高温サウナだと。しかし、国が変われば色々と事情が違ってくるものなのですね。では、改めてUNLIMITEDルールで戦う木村ミノル選手の技量をどのように分析していますか。

「分からない。キムラがテイクダウンされて、グラウンドで戦うところを見たことがないから。このルールでの彼は、全く分からない。ほんの数秒しかMMAを戦っていないし(※2016年9月にチャールズ・ベネットと戦い、跳びヒザを狙ってパンチを受け、倒れたところにパウンドを落とされ7秒でKO負け)、ユースケ・ヤチとのミックスルールでは、MMAになる前に勝っているから。

ただ僕はレスリングをニジュウ、20年やってきた。アッハハハハ。彼が僕のテイクダウンを切るのは無理だ。子供の頃からレスリングをやってきていない人間が、僕をこのルールで倒せるとは思わない。

そもそもキックボクサーとMMAファイターがUNLIMITEDルールで戦うと、スタイル的にもMMAファイターが圧倒的に有利だ。そのうえで身長に比べて、リーチが長い僕は有利になる。彼は近づいてパンチを打つ必要があるから、テイクダウンするチャンスになる。キムラが圧を掛けようと思うと、僕は簡単にテイクダウンできるようになるんだ。

彼にとっては問題だらけで、大変な試合になるよ。だいたいキックボクシングの構えは、テイクダウンを考慮していないのだから。キムラには難しい試合になる。彼のチームが試合を受けてくれたことは感謝しているけど、利巧な判断ではないね」

――私がキックボクサー陣営なら、テイクダウンディフェンスもスクランブルも一切練習させないです。組まれる瞬間にクローズドガードを取る。倒される前に、引き込むぐらいの勢いでクローズドに入って、頭を抱える練習だけするようにします。

「テイクダウンされ抑え込まれると分かっているなら、その方が良いだろう。同時に僕らも下になった彼がレッスルアップも、柔術もできないことを承知している。

パウンドを落としつつ、ポジションも取りに行く。躊躇はない

殴りながら、次のポジションにいく。

現状、キックボクサーがUNLIMITEDルールでやってくることは、ホールドして5秒間耐えることぐらいだ。

キックボクサーとしてのキムラのことは凄く尊敬しているけど、現状で彼がやれることは、それぐらいだ。いくらハイレベルのキックボクサーでも、UNLIMITEDルールで戦うだけの経験値が少なすぎる」

――今回の試合を終え、スパイクはMMAに戻るプランでいるのでしょうか。

「僕はUNLIMITEDのベルトが欲しい。このルールでは、誰も僕には勝てない。僕のスタイルに一番適したルールだ。MMAファイターって動きも感情も、2Rと3Rのことを考えてコントロールする。僕はその瞬間のベストを尽くす。相手を殺すために。そしてファンの皆に喜んでもらう試合をする。絶対にフィニッシュする。試合が判定にもつれこむことは、ファンも含め誰も勝者がいないってことだから。

練習仲間のチヒロ・スズキのようにKNOCK OUTとRIZINのベルトを巻きたい。だからKNOCK OUT-UNLIMITEDのチャンピオンになることに集中する。そしてRIZINにカムバックしたい。サトシがライト級チャンピオンでなくなった今、RIZINのライト級で僕の動きに対処できるファイターはいないからね」

――二つの目標に向かって、まずは木村ミノル戦。最後にファンに、意気込みのほどをお願いします。

「土曜日の僕の試合に、注目してほしい。キムラ、君は良いヤツで、僕は君のことが気に入っている。でもシネ、シネ、シネ、シネ。友よ、俺はお前を殺りにいく。アハハハ。真正面からぶつかって、キムラをぶっ壊す。そんなエキサイティングな試合を皆に見せたいと思っている。オス」

■視聴方法(予定)
4月18日(土)
午後1時~ U-NEXT

■KNOCK OUT63対戦カード

<KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級(※70キロ)選手権試合/3分3R>
[王者]漁鬼(日本)
[挑戦者]シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<KNOCK OUT-UNLIMITED 73キロ契約/3分3R>
スパイク・カーライル(米国)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)

<KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級(※60キロ)/3分3R>
龍聖(日本)
アレン・クラーク(ドイツ)

<KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(※55キロ)/3分3R>
壱・センチャイジム(日本)
クルンタイ・ティーデッド99(タイ)

<KNOCK OUT-UNLIMITED 62キロ契約/3分3R>
大沢文也(日本)
安谷屋智弘(日本)

<KNOCK OUT-UNLIMITED 61キロ契約/3分3R>
中村悠磨(日本)
福永輝(日本)

<スペシャルエキシビションマッチ/3分1R>
渡慶次幸平(日本)
鈴木千裕(日本)

<KNOCK OUT-BLACKフェザー級(※57.5キロ)/3分3R>
玖村修平(日本)
辰樹(日本)

<KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級(※60キロ)/3分3R>
下地奏人(日本)
YUZUKI BRAVELY(日本)

<KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級(※60キロ)/3分3R>
新田宗一朗(日本)
我如古優貴(日本)

<KNOCK OUT-RED 54キロ契約/3分3R>
利共(日本)
祖根亮麻(日本)

<KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(※55キロ)/3分3R>
渡口耀(日本)
井原駿平(日本)

<KNOCK OUT-BLACKバンタム級(※53.5キロ)/3分3R>
川端駿太(日本)
小島慎太(日本)

<KNOCK OUT-BLACKフェザー級(※57.5キロ)/3分3R>
河崎鎧輝(日本)
上汰(日本)

<KNOCK OUT-BLACKフライ級(※50.5キロ)/3分3R>
久貝飛雄馬(日本)
中島唯翔(日本)

<KNOCK OUT-REDフェザー級(※57.5キロ)/3分3R>
慧(日本)
平野凌我(日本)

<KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(※55キロ)/3分3R>
知花優太(日本)
矢野来輝(日本)

<KNOCK OUT-BLACK女子45.5キロ契約/2分3R>
RHINO(日本)
原田ゆうな(日本)

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