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【Road to UFC S05 OR#02】オセアニア勢第三の脅威。亮我と対戦、アルシネーゼ「ある特定の状況」

【写真】アルシネーゼのコーチは以前、日本に住んでいて2年間アクシス柔術アカデミーで練習をしていたそうだ(C)MMAPLANET

本日29日(金・現地時間)に、マカオはコタイのギャラクシー・アリーナで開催されるRoad to UFC S05 Opening Round DAY2。フライ級トーナメント準々決勝で、ジョセフ・アルシネーゼが亮我と対戦する。
Text by Manabu Takashima

キャリア5戦目でEternal MMAフライ級王座に就いた豪州人ファイター。28日のRoad to UFC S05 OR Day1でジョージ・マンゴス、カシブ・マードックという豪州&ニュージーランド=オーストララジアン・ファイターが、MMAとして完成度の高さと、ファイターとしての強さを見せつけた。

そんななか、オーストララジアン第三の男として、アルシネーゼが豪州&ニュージーランドMMAの強さを引き続き披露することとなるのか。キャリア5戦、世界的には無名のアルシネーゼに亮我戦に向けて話を訊くと――MMAの深淵に振れるかのような言葉が、次々と聞かれた。


ショートノーティスでUFCと契約し、すぐに追い出されるようなファイターにはなりたくない

――3日後、日本の亮我選手とRoad to UFCフライ級トーナメント1回戦で戦います。今の気持ちを教えてください。

「あと3日だね、凄くエキサイトしているよ。昨日、マカオに着いて少し街の様子を見ることができたけど……、実は僕にとって今回が初めての海外なんだ。どこにも行ったことがなくて、だから最高の気分を味わっている」

――試合前でも、異国情緒を楽しめる。ある意味、強心臓ですね。

「ただコーチの言いつけを守って、外を出歩いたりしていないよ。初めての海外旅行でも、しっかりと旅の準備をしてきたし、精神的には試合にフォーカスし切っている。でもRoad to UFCだからといって、特別に入れ込んでいるわけじゃない。この試合も、これまでと同じだ。UFCに行くための1試合でいかない。そして今年の終わりに、僕はUFCファイターになっているだろう。つまり、このトーナメントは僕が優勝するということだよ」

――1月にEternal MMAフライ級のベルトを巻いた時、ケージサイドにいたハンター・キャンベルにUFC行きをアピールしました。あの時、Road to UFCというのは頭にあったのでしょうか。

「そりゃあ、誰だって直接UFCと契約をしたいよね。僕も同じだったよ。そうなれば、パーフェクト・ワールドだ。ただ、現実的に考えるとRoad to UFCで3試合戦うことは、凄く理に適っていた。キャリア5戦、これから実のある3試合で勝利してUFCに行く方が、しっかりとキャリアを積めると考えた。ショートノーティスでUFCと契約し、すぐに追い出されるようなファイターにはなりたくない。

コンテンダーシリーズにしても世界中から一発勝負、のるかそるかという戦いをするためにファイターが集まっている。オクタゴンに上がって、ファンが喜ぶ激闘を繰り広げる場だ。果たして、その戦いがUFCでロングキャリアを築くために重要な経験になるのか。

もちろん、そういう風に戦えと言われれば僕はやれるよ。ただUFCと契約するために、MMAファイターになったわけじゃない。ずっとUFCファイターとして生きていくためだ。長いキャリアを積むためにも、今は急ぐ必要はない。確実に力がつく選択をしようと思った。Road to UFCはアジアから、この地区のベストを目指して優秀なファイターが参戦している。確実に経験値を上げることができると踏んだんだ。だからRoad to UFCで3試合を戦って、UFCとサインする道を選んだ。このトーナメントで3勝した時には、僕はUFCで誰とでもやり合えるようになっているはずだよ」

中間距離、接近戦、密着戦、どの展開になっても構わない。アングルはどこにでも存在している

――では準々決勝の相手、日本の修斗のチャンピオンである亮我選手の印象を教えてもらえますか。

「僕が思う、彼は非常に優れたグラップラーだ。きっと、彼はベストファイターではないと思われているだろう。でも、僕は細かい点まで彼を研究した。そして驚かされた、リョーガのグラウンドの技術力の高さに。とはいえスタンドでも、そしてグラウンドであっても僕は良いポジションを取って戦うことができるはずだ。

技術だけじゃない、ストレングスでも僕の方が上回っている。そしてスピードも僕の方が速い。彼はアグレッシブなファイターだけど、僕だって負けないぐらいアグレッシブだ。リョーガが僕を相手に、いつもの彼のように積極的な仕掛けをしてくるなら、僕らの試合はとんでもないことになるだろう」

――今、スタンドとグラウンドという言い方をしていましたが、ジョセフはその接点であるクリンチの状態での打撃が非常に上手いと感じました。そして組むためのレンジコントロールに長けていると。

「ハハハハ、よく試合を見てくれているね。まさに今、言われた通りだ。距離の詰め方、組みつき方っていうのは、人から習ってできるモノじゃない。加えてメンタルも大きく関係している。自分はやれるという気持ちでいかないと、なかなか戦えるもんじゃない。その気持ちがあるから、ある特定な状況を把握することができる。

この特定な状況を把握できるようにならないと、次のレベルを目指すことは止めた方が良い。だからこそ、今回の試合に関して僕は自信を持っているんだよ」

――つまり亮我選手は、その特定な状況を把握できないということでしょうか。

「彼がどうこうということじゃないよ。僕はレンジが掴めるということ。そしてダーティーボクシングの術を知っている。ダーティーボクシングは、確かな技術が欠かせないんだよ。技術的な喧嘩、それがダーティーボクシングで。

そこにアングルが加わる。そういう戦い方を僕はコーチと創ってきた。中間距離、接近戦、密着戦、どの展開になっても構わない。皆、勘違いしているけど、アングルって立ち技だけじゃないんだ。寝技にも、アングルはある。スタンド、グラウンドってことじゃなくて、アングルはどこにでも存在しているんだよ」

――ジョセフのようなファイターがRoad to UFCで戦う。つまりは日本、韓国、中国が覇権を争っていた2年前とはRoad to UFCは別物になったと実感させられます。

「僕らは、よりウェルラウンディットだとは思う。でも、日本が豪州やニュージーランドより弱いということじゃない。それは僕とリョーガにも当てはまることで。僕は彼よりウェルラウンダーで、彼には穴があるということなんだ。

でも彼もRoad to UFCで戦う力を持っているし、穴を埋めることができる。そうなってくると、僕も穴のないファイトをするのではなく、得意な部分をもっと伸ばさなければならない。つまるところ、僕も彼も思い切りハードな練習を積まないといけないとういこと。僕らは同じステージで戦っているのだから」

MMAという名の世界地図にピンを立てたい

――このインタビューを読んだファンは、さらにジョセフの試合が興味深くなったと思います。そんなファン達に、どのような試合を見せたいですか。

「グラップラーだろうが、ストライカーだろうが、僕は誰とでも戦える。ジョセフ・アルシネーゼとは何者か――、皆に分かってもらえるような試合がしたい。なによりグッドファイターというだけでなく、グッドパーソンとして皆の記憶に残ることを願っている。その点においては、ここで言葉をするのではなくて試合を見れば伝わるだろう。

そんな試合がしたい。そして、海外で初めて国際戦を戦うことになったので、この試合をきっかけに世界に飛躍したい。MMAという名の世界地図にピンを立てたいと思っている」

■視聴方法(予定)
6月29日(金・日本時間)
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT


■Road to UFC S05 OR Day2計量結果

<女子ストロー級/5分3R>
シー・ミン: 115ポンド(52.16キロ)
プジャ・トマール: 115.5ポンド(52.38キロ)

<Road to UFC S04フライ級決勝/5分3R>
イン・シュアイ: 125ポンド(56.7キロ)
ナムスライ・バットバヤル: 126ポンド(57.15キロ)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
亮我: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジョセフ・アルシネーゼ: 125ポンド(56.7キロ)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
鈴木崇矢: 125ポンド(56.7キロ)
オトゴンバートル・ボルドバート: 125ポンド(56.7キロ)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
エロス・バルヤット: 125ポンド(56.7キロ)
内田タケル: 125ポンド(56.7キロ)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ: 126ポンド(57.15キロ)
小田魁斗: 125.5ポンド(56.92キロ)

<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
ファリダ・アブドゥエヴァ: 116ポンド(52.62キロ)
フン・シャオカン: 116ポンド(52.62キロ)

<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
モン・ボー: 115.5ポンド(52.38キロ)
松田亜莉紗: 115.5ポンド(52.38キロ)

<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
万智: 115ポンド(52.16キロ)
アネリャ・トクドゴノワ: 115ポンド(52.16キロ)

<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
ドン・フアシャン: 115.5ポンド(52.38キロ)
パク・ボヒョン: 114ポンド(51.7キロ)

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