【Gladiator Kick001】チェ・チャンヒョンを迎え撃つ荒尾祐太「慎重に戦いつつ、倒すことができるか」
【写真】チーム吉鷹所属=吉鷹弘氏の弟子、荒尾(C)SHOJIRO KAMEIKE
20日(月・祝)、大阪市中央区のW大阪で「Gladiator Kick」が旗揚げされる。今大会は昼夜興行として開催されるが、昼の部コメインでは荒尾祐太が韓国のチェ・チャンヒョンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike
荒尾は吉鷹弘氏が主宰するチーム吉鷹から2023年11月にプロデビューし、ここまでの戦績は12勝3敗。昨年3月からGladiatorがOFG(MMAグローブ)キックボクシングルールを導入して以降、MMAの試合に囲まれながらケージの中では無敗を貫いてきた。今回、Gladiator Kickスタートするなか吉鷹氏の期待も高い。そんな荒尾にここまでのキャリアと、MMAグローブの戦いについて訊いた。
――MMAPLANET初登場の荒尾選手です。まずはプロフィールから教えていただけますか。
「1997年11月2日、西宮市出身。プロデビューは2023年11月なので、今2年半ぐらいですね」
――プロデビューするまでは他に何か格闘技をやっていたのでしょうか。
「小学3年生から22歳まで極真空手をやっていました。大石代悟師範という方が立ち上げた『世界総極真』で全日本大会ベスト4、世界大会ではベスト16まで行ったことがあります。
同時に中学や高校の頃から、いずれプロのキックボクシングをやってみたいという気持ちがあったんです。まず大学に通っている間は空手を続けて、卒業したあとは東京に行って、東京のキックボクシングジムに入っていました。でも、いろいろあってジムを辞めて――2023年に地元へ戻ってきてからは、大阪で吉鷹先生の指導を受けているという流れですね」
――なぜチーム吉鷹に?
「僕が東京から戻って来る時に、空手時代に同じ道場で練習していた方が吉鷹先生の連絡先を知っていて。その方から『ぜひチーム吉鷹に行ってみるといいよ』と言われ、吉鷹先生を紹介してくださったんです。それで一度、練習に参加させていただいてから今に至ります」
――チーム吉鷹は練習日が限られていますよね。他の場所でも練習しているのですか。
「金曜、土曜、日曜はチーム吉鷹で、月曜と火曜は吉鷹先生の紹介で龍生塾に行かせてもらっています。あと水曜や木曜はラントレなど、自分でトレーニングしています」
――2023年11月、シュートボクシングの名古屋大会でプロデビュー。以降はSBを中心として、ホーストカップや修斗大阪大会のキックルールの試合に出場しています。当時からSBグローブ、ボクシンググローブ、そしてMMAグローブなど様々なルールとグローブで試合をしていますよね。
「そうですね。デビュー3戦目で、MMAグローブの試合に出ていました。そこからずっと並行して、ボクシンググローブとMMAグローブ両方のルールでやっています。もちろん戦い方は変わりますけど、特に、どちらのグローブだから気になるということはないですね」
――驚きです。ONEをはじめ様々な立ち技格闘技プロモーションがMMAグローブを使用し始めた当初、「選手はどちらかのルールに専念しないと難しいのでは……」という先入観がありました。
「いえいえ、僕も同じです。どちらかに統一していかないと大変じゃないかと思っていました。戦い方も変わる、でも減量前になると変えていく余裕もない。『おいおい、大丈夫か』と(笑)。でも、意外と……と言ったらアレですけど、やってみたら大丈夫です」
――MMAグローブを使用するのは組みの攻防を想定したものだと思います。MMAグローブのルールに対応するには、たとえば首相撲など組みの練習をしているかどうかが大きく関わってきませんか。
「チーム吉鷹でも、本当に首相撲の練習をやらせてもらっています。最初は『ここまで首相撲の練習をするのか……』と驚きました。でも首相撲の練習の必要性を吉鷹先生が説明してくださり、自分も苦しみながらも続けることができていますね」
――だからこそ、だと思うのですがグラジで初めて荒尾選手の試合を視た時、しっかりと軸が出来ている選手だと感じました。
「おぉっ、そう言っていただけるのは嬉しいです。ありがとうございます」
――決して強引な殴り合いには行かない。まずジャブ、ストレート、前蹴りなど真っ直ぐの攻撃で距離をつくっていくという印象があります。
「それは意識していますね。普段から吉鷹先生には『いきなり攻めるのではなく、慎重に行きなさい』と言われています。そのために蹴りも入れながら、まずは距離をつくってからチャンスが来たら攻める、と」
――グラジでキックルールの試合を行う際、ケージは気にならなかったですか。
「最初にお話を頂いた時は、普段はリングで試合をしているので『ケージってどうなんだろう……』は気になりました。自分のスタイルが合うのかどうか、とか。でも違いは全く気にならなかったですね。リングだからどう、ケージだからどうとはなかったです。それまさに仰っていただいたことが理由かなとも思っています」
――むしろ真っ直ぐの攻撃が主体だからこそ、相手にケージを背負わせることができる。
「あぁ、そうです。そうですね」
――加えてグローブの違いや、リングとケージの違いにこだわらないためか、凄いペースで試合をこなしていますね。
「2024年が5試合、2025年が6試合で。2026年も次が4試合目なので、このまま行くと6~7試合ぐらいになるかもしれません。1年ごとに年間試合数がひとつずつ増えていくという(笑)」
――アハハハ。
「すでに今年はプロデビュー以来、最も早いペースで試合をしていますからね」
――このペースでいけば、いずれ月イチの試合も……。
「さすがにそこまで試合をしている姿は想像していませんが、自分がどこまでできるのかというのは楽しみです。
やはり吉鷹先生には『ファイターは試合をしてナンボだ』というお考えがあるでしょうし、勝っても負けても試合すれば得るものは必ずあります。特に自分の何がダメなのかは、実戦でしか分からないもので。もちろん練習していることが試合で出たら、『この練習が良かったんだ』ということも分かる。その逆もありますし、怪我さえなければ、どんどん試合はしていきたいですね」
――それだけの試合数をこなすことが出来ている要因は、ディフェンス面にあるのではないですか。グラジのキックルールでも、相手の攻撃を芯から食らうことは少ないかと。
「頭がグラついたりする攻撃を受けたことは、ほぼほぼないですね。それも吉鷹先生の教えで、まずはディフェンスに一番重きを置いています。そのためには練習だけでなく、毎日の生活の仕方から、どのように練習に臨めばいいかということも意識しています」
――では今の自分に最も足りないのは、どのような点でしょうか。
「まずはディフェンスですね。もらうことは少なくても、もらいかけるような危ない場面は何度もありました。そういうシーンでも食らわないように、もっともっとディフェンスは鍛えていきたいと思っています。
その次に攻撃のほうも――もっと倒しに行く姿勢を見せたい。KO勝ちも少なく、吉鷹先生からは『慎重に行きすぎた。もっと行っていれば倒せている』と言われることもあるんです。どうすれば慎重に戦いつつ、倒すことができるのか。その点も指導していただいたり、自分でも考えていますね」
――そういった点がどう生かされるのか。今年4試合目であり、Gladiator Kickとしては1試合目で韓国のチェ・チャンヒョンと対戦します。吉鷹さんは「昼の部のコメインとして、しっかり目立つ試合をしてほしい」と言っていました。
「はい。自分のためにも、そう言ってくださる吉鷹先生のためにも――必死こいて練習していますが、いつも試合前は緊張します。相手の試合も視ましたが、KOしている映像ばかりで。でも先生の期待に応えられるような試合を見せます!」
■視聴方法(予定)
Gladiator Kick YouTubeチャンネルにて後日、試合映像を公開
■Gladiator Kick 001 昼の部 対戦カード
<キック 83キロ契約/3分3R +ExR>
山口ショータ(日本)
小山寛太(日本)
<ムエタイ ミドル級/3分3R+ExR>
荒尾祐太(日本)
チェ・チャンヒョン(韓国)
<キック スーパーフェザー級/3分3R+ExR>
けんたろう(日本)
白鳥光希(日本)
<ムエタイ スーパーフェザー級/3分3R+ExR>
奥山琉星(日本)
瀧澤直樹(日本)
<キック 54キロ契約/3分3R+ExR>
久保翔愛(日本)
松本陽勇(日本)
<キック フェザー級/3分3R+ExR>
久保英明(日本)
小寺澤唯人(日本)
<キック フェザー級/3分3R+ExR>
小野寺輝夫(日本)
大岩祐輝(日本)
<キック バンタム級/3分3R+ExR>
岡田和真(日本)
万次郎(日本)
■Gladiator Kick 001 夜の部 対戦カード
<キック 61キロ契約/3分3R +ExR>
乱太郎(日本)
R¥UZO(日本)
<キック バンタム級/3分3R+ExR>
拳徳(日本)
高山敦(日本)
<ムエタイ 80キロ契約/3分3R+ExR>
森井翼(日本)
チェ・ソンテ(韓国)
<キック ライト級/3分3R+ExR>
貴之(日本)
マルコ・ダニエル(ブラジル)
<キック スーパーライト級/3分3R+ExR>
前倉洸(日本)
灸太琅8日本)
<キック スーパーライト級/3分3R+ExR>
大聖(日本)
ヤン・アウベス(ブラジル)
<キック ウェルター級/3分3R+ExR>
光輝(日本)
TAKUYA(日本)



















