【RIZIN LANDMARK15】初参戦で大島沙緒里とのリマッチ、イ・イェジ「攻め続けるというポリシー」
【写真】2015年プロデビューで、現在27歳ながらベテラン選手となったイ・イェジ(C)SHOJIRO KAMEIKE
18日(土)、広島市中区の広島グリーンアリーナで開催されるRIZIN LANDMARK15で、イ・イェジが大島沙緒里と対戦する。
Text by Shojiro Kameike
伊澤星花が返上した女子スーパーアトム級のベルトを巡って始まる「見えないトーナメント」。以下、4試合の中から結果と内容を踏まえて選ばれた2選手が、晦日のバンテリンドーム 名古屋大会で女子スーパーアトム級王座決定戦に出場する。
■7/18 RIZIN LANDMARK15
パク・シウ(韓国)
須田萌里(日本)
大島沙緒里(日本)
イ・イェジ(韓国)
■8/11 RIZIN54
ケイト・ロータス(日本)
NOEL(日本)
■9/10 超RIZIN05
RENA(日本)
ナターシャ・クジュティナ(ロシア)
この中で唯一、今回がRIZIN初出場となるのがイ・イェジだ。対戦相手の大島とは昨年5月に対戦しており、判定勝ちを収めている。初参戦が再戦というマッチアップとなり、そこからベルトを巡る戦いへ――ビッグチャンスを前に、イ・イェジが49キロでの試合と対策について語ってくれた。
竹林エル戦では「49キロ契約では勝てない」というジンクスを破ることができた
――RIZIN初出場で大島沙緒里選手との再戦が決まったイ・イェジ選手です。以前から熱望していたRIZIN参戦が決まったことに関して、現在の気持ちを教えてください。
「正直言って、まだ夢の中にいるような感じです。RIZINは念願の大舞台だったので、まだ実感が沸いていません(笑)」
――昨年5月には初のRIZIN韓国大会が開催されました。韓国のファイター……特に女子選手にとってRIZINは、どのような存在なのでしょうか。
「私のようなアトム級の選手にとっては、RIZINがアジアで一番メジャーな舞台だと思います。UFCやONEにはアトム級の試合がないので。私だけではなく韓国の女子で軽量級の選手なら、誰でも憧れる舞台ではないでしょうか。日本は女子ファイターの層も厚く、戦える選手が多いのは私も嬉しいですね」
――今名前が出ましたが、これまでにONE出場を考えたことはありましたか。ONEの場合はアトム級=ユニファイドのストロー級になりますが……。
「ONE出場は、あまり考えたことがないです。私にとってはRIZINのほうが夢の舞台でした」
――そのRIZIN初参戦が、女子スーパーアトム級のベルトを巡る試合となりました。
「はい。これまでの試合も私にとっては常にチャンスでしたが、今回は自分の人生を懸けて臨む大きなチャンスです。命を懸けて戦いたいですね」
――ベルト挑戦を懸けた戦いに臨む前に、もう少しキャリアを積むための試合をしたくはなかったですか。このマッチメイクでは、イ・イェジ選手にとっても大きなプレッシャーになるのではないか、と。
「アハハハ。確かにプレッシャーがなかったかと言えば、それは嘘になりますよね。でもプロのファイターであれば皆そうだと思いますけど、自分に与えられたチャンスをモノにするしかありません。チャンスに対しては自分の力を最大限に発揮し、持っているものを全て出します」
――昨年5月のDEEPで行われた、大島選手との初戦で勝利した時にRIZIN出場を希望していました。しかし半年後、同じくDEEPで浜崎朱加選手に敗れた際には、RIZINは遠のいたと感じましたか。
「そうですね。前回、大島選手に勝った時は『光が見えた!』と嬉しくて仕方なかったです。でも浜崎選手にワンサイドで負けて『また最初からやり直しか……』とガッカリしていました。だからこそ今回のチャンスは本当にありがたいですね」
――浜崎戦は採点こそフルマーク、つまりワンサイドではありました。しかしイ・イェジ選手もアタックし続け、浜崎選手に極めさせなかった。それは両者のキャリアを考えれば、イ・イェジ選手の成長を証明した試合内容でもあったかと思っています。
「今までの試合を振り返ると、私は49キロで戦う時に負けることが多かったんです。48キロの試合は全部勝っていて。浜崎戦は49キロ契約で、組んでみると『さすがに力の差があるな』と感じたし、自分はまだまだ足りないところばかりだなと思わされました」
――48キロ契約と49キロ契約、この1キロの差でどういった違いを感じますか。
「相手によって違うかもしれませんが、48キロ契約の試合では力負けするとは感じていませんでした。でも49キロ契約では浜崎戦も竹林エル戦も、自分自身が小さく見えましたね。やはり力が足りないと思います。ただ、竹林戦はスプリットでしたけど、勝つことができました。私にとっては『49キロ契約では勝てない』というジンクスを破ることができて、ホッした試合でした」
以前よりもっとMMAとしてのバランスが良くなった私をお見せします
――次の試合はスーパーアトム級、つまり49キロ契約です。ベルトを巡る戦いは全てスーパーアトム級で行われると思いますが、不安はないですか。
「竹林戦でジンクスを破ることができましたし、これからもっと頑張るしかないですね(笑)。今後は減量方法を変えていこうと考えています」
――減量方法を変える、とは?
「今までは水抜き無しで契約体重に合わせることができました。韓国を経つ前に残り1キロまで落として、日本に着いてからランニングをする程度でリミットまで落とせていたんです。でもそのぶんリカバリーが少なかった気がしますね。これからは通常体重を増やして、水抜きをしてリカバリーを大きくしたいです」
――なるほど。2024年9月の須田萌里戦で敗れたあと、黒星を喫した浜崎戦も含めてイ・イェジ選手の動きが大きく変わったように感じます。とにかくアタックし続け、アタックの精度も高まってきている。
「よく見てくださっていますね(笑)。須田選手との試合では、相手のグラップリングを警戒しすぎて、良くない動きになってしまったんです。あの試合をキッカケに、グラップリングで押されることがあっても攻め続けようというポリシーを決めました。どんな状況になっても自分は避けることなく、アグレッシブな試合をする。私も年齢が年齢なので、消極的な試合をすることもありましたが、それは良くないと感じています。これからは、もっともっとアグレッシブな試合をお見せします」
――年齢が年齢……ですか。イ・イェジ選手は現在27歳、しかしROAD FC日本大会のデビュー戦が2015年7月で、当時16歳でした。もう11年も経っていることに驚きます(笑)。
「アハハハ!あの時はアマチュアで1試合しか経験がないのにプロデビューして、恐れ知らずでした(笑)。あれから経験を積み、MMAでは何をすれば良いのか、何をしたら危険なのかも分かってきています。当時と比べて、今の私は段違いで強くなっています」
――まさに新しいイ・イェジ選手を見せたのが、大島選手との初戦でした。1年振りの再戦となりますが、大島選手に対する印象は変化してきていますか。
「私と戦った以降の試合も、ずっと視てきました。よりアグレッシブになって、技術的なレベルも上がってきていると思います。スタミナも上がっているように感じますし、初戦の時よりももっと強くなっていますよね」
――対してイ・イェジ選手自身が初戦の時と比べて向上している点は?
「私もフィジカルが上がったし、グラップリングの技術面も向上しています。打撃も手ごたえを感じていて、今は不足しているものはないと思っています」
――大島戦ではどのような試合を見せたいですか。
「相手の良いところを出させず、自分が上回っている面を出すこと。以前よりもっとMMAとしてのバランスが良くなった私をお見せしますので、応援してください!」
■視聴方法(予定)
7月18日(土)
午後12時~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN LANDMARK15 対戦カード
<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] ダニー・サバテロ(米国)
[挑戦者] 鹿志村仁之介(日本)
<フェザー級/5分3R>
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)
萩原京平(日本)
<バンタム級/5分3R>
太田忍(日本)
イリスベク・ティレノフ(キルギス)
<フライ級/5分3R>
ヒロヤ(日本)
山本アーセン(日本)
<ライト級/5分3R>
ジョニー・ケース(米国)
天弥(日本)
<女子スーパーアトム級/5分3R>
大島沙緒里(日本)
イ・イェジ(韓国)
<女子スーパーアトム級/5分3R>
パク・シウ(日本)
須田萌里(韓国)
<64キロ契約/5分3R>
昇侍(日本)
梅野源治(日本)
<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
宮川日向(日本)
<ウェルター級/5分3R>
佐々木信治(日本)
林RICE陽太(日本)
<フライ級/5分3R>
火の鳥(日本)
イ・ジェフン(韓国)
<キック 54.5キロ契約/3分3R>
芝宏二郎(日本)
遥心(日本)
<女子スーパーアトム級/5分2R>
HIME(日本)
平田彩音(日本)
<バンタム級/5分2R>
神田T800周一(日本)
長野将大(日本)
<ライト級/5分2R>
シヴァエフ(日本)
ベンジャミン(日本)
<アマチュア フライ級/3分2R>
田中仁(日本)
健太朗(日本)



















