【GLORY×RISE】65キロTにGLORYシード選手が登場、優勝争いを占う?トリンダーデ×サッコに注目
【写真】当初10月大会でボボ・サッコと対戦予定だったGLORY推薦選手のトリンダーデ。この時は計量オーバーとなり、カードそのものが12月大会にスライドする形で行われる(C)RISE
14日(日・現地時間)、オランダ・ヘルダーラント州アーネムのヘルレドームにてGLORY COLLISION8が開催される。今大会ではGLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65キロ以下)STANDING TOURNAMENTの2回戦・3試合が実施される。
Text by Takumi Nakamura
RISEとGLORYが協力して開催している「GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT」。このトーナメントは全24選手がGLORYブロックとRISEブロックに12名ずつ分かれ、各ブロックでワンマッチによる1回戦4試合からスタート。2回戦からはシード選手4名が参加し、3回戦まで試合を行い、各ブロックで代表選手2名を選出。GLORYブロック2名+RISEブロック2名=4名によるワンデートーナメントで優勝者を決めるという過去最大規模のトーナメントだ。
GLORYブロックでは昨年の「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX」王者ペットパノムルン・キアットモー9、ミゲール・トリンダーデ、エイブラハム・ヴィダレス、ベルジャン・ぺポシ。RISEブロックではRISE世界スーパーライト級(65キロ)王者チャド・コリンズ、原口健飛、イ・ソンヒョン、白鳥大珠がシード選手となり、6月のRISE横浜大会&8月のRISE大田区大会を皮切りにトーナメントがスタートした。
<RISEブロック・1回戦>
○YURA(KO)コン・デシャン×
○麻火佑太郎(KO)エドゥアルド・カタリン×
○ペトル・モラリ(判定)伊藤澄哉×
○笠原弘希(判定)ロンペット×
<GLORYブロック・1回戦>
○ボボ・サッコ(判定)ヤン・カッファ×
○アイトール・クリート(判定)アユーブ・ブーラス×
○デニス・ウォシック(判定)スアレック・TEPPEN GYM×
○アシュラフ・アーシラ(判定)ルーニス・セイング×
GLORYブロックではデニス・ウォシク、アシュラフ・アーシラ、アイトール・クリート、ボボ・サッコ、RISEブロックではYURA、麻火佑太郎、ペトル・モラリ、笠原弘希の4選手が1回戦を突破してシード選手が待つ2回戦に駒を進める。
<RISEブロック・2回戦>
○原口健飛(KO)ペトル・モラリ×
○イ・ソンヒョン(判定)麻火佑太郎×
○笠原弘希(判定)白鳥大珠×
○YURA(不戦勝)チャド・コリンズ×
※コリンズが肩の負傷により欠場
RISEブロックの2回戦は11.2RISE両国大会で行われ、原口、笠原、ソンヒョン、YURAが勝ち上がり、原口×笠原・ソンヒョン×YURAの3回戦が決定している。
GLORYブロックの2回戦は10.12GLORY104にて、トリンダーデ×サッコとぺポシ×クリートの2試合が組まれ、ペポシがクリートに判定勝ちする一方、トリンダーデがまさかの計量失敗でサッコ戦は実施せず。協議の結果、今大会=GLORY COLLISION8にスライドとなり、2回戦・3試合(ペットパノムルン×ウォシック、ヴィダレス×アーシラ、トリンダーデ×サッコ)が行われる。ここではトリンダーデ×サッコの一戦をクローズアップしたい。
トリンダーデは2023年12月からGLORYに参戦し、2024年3月のRISE東京体育館大会で初来日。チャド・コリンズをKOするアップセットを起こすと、12月のGLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIXでは一回戦で原口健飛を右フック一発で沈め、準決勝ではコリンズとのリマッチにもKO勝利。決勝ではペットパノムルンに敗れたものの、その実力を満天下に知らしめた。今年の初陣=3月RISE両国大会でのYA-MANとのMMAグローブマッチでTKO勝利を飾り、6月のGLORY100ではペットパノムルンの持つGLORYフェザー級王座に挑戦。ペットパノムルンへのリベンジをかけた一戦だったが、2度のダウンを奪われて大差の判定負けを喫している。
対するサッコはムエタイで数々のタイトルを獲得して、昨年2月からGLORYに参戦。K-1時代に野杁正明と接戦を演じたダビド・メヒアをKOすると、10月のデニス・ウォシック戦ではクリンチワークを交えた戦い方でウォシックを完封。トーナメント1回戦ではカッファから左ストレートでダウンを奪い、カッファの反撃をシャットアウトする判定勝利で2回戦進出を決めた。
ペットパノムルンには2連敗しているものの、トリンダーデの攻撃力と爆発力はトーナメント出場選手のなかでもトップレベルを誇る。一方のサッコは正確なパンチとムエタイ的な試合運びでポイントアウトできる戦い方をどちらも併せ持ち、相手の持ち味を消して戦うことで強さを発揮する。
今回の対戦でもサッコがトリンダーデと打ち合わず、左ミドル&クリンチワークを駆使して戦うことが予想されるが、トリンダーデ級の攻撃力を捌ききれるかは未知数。ここでトリンダーデをポイントアウトすれば一気にトーナメントのダークホースになってくる。トリンダーデとしてもムエタイスタイルのサッコをどう攻略するかは打倒ペットパノムルンにつながってくるはずだ。トリンダーデ×サッコの勝ち上がりはもちろん、どんな試合内容で勝利するかがトーナメントの優勝争いの行方を占うことになるだろう。
















