【GLORY×RISE】65キロT開幕戦・第2幕。デニス・ウォシックが師匠譲りの回転技でインパクトを残すか
【写真】日本では活躍する機会のなかったカマル・エル・アムラーニの教え子=ウォシックが日本でGLORY×RISEトーナメントの1回戦を戦う(C)RISE
明日2日(土)、東京都大田区の大田区体育館で開催されるABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYOに。6月大会に続いて、GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65キロ以下)STANDING TOURNAMENTの1回戦=4試合が組まれている。
text by Takumi Nakamura
総勢24選手が参加する「GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65キロ)STANDING TOURNAMENT」はGLORYブロックとRISEブロックに12名ずつ分かれ、各ブロックでワンマッチによる1回戦4試合からスタート。2回戦からはシード選手4名も参加し、3回戦まで試合を行い、各ブロックで代表選手2名を選出。GLORYブロック2名+RISEブロック2名=4名によるワンデートーナメントで優勝者を決める。
6月のRISE横浜BUNTAI大会からトーナメントはスタートし、RISEブロックではペトル・モラリと笠原弘希、GLORYブロック=ボボ・サッコとアイトール・クリートが2回戦を駒を進めている。今大会ではRISEブロックで麻火佑太郎×エドゥアルド・カタリンとYURA×コン・デシャン、GLORYブロックでデニス・ウォシク×スアレック・TEPPEN GYMとアシュラフ・アーシラ×ルーニス・セイングが組まれているが、ここではデニス・ウォシックに注目したい。
ウォシックはGLORYフェザー級4位、2回戦から登場するシード枠からは漏れたものの、実力的にはシード選手と比べても遜色はない。実際にランキング3位のベルジャン・ペポシには真向勝負の削り合いの末にスプリット判定で勝利し、5位のヤン・カッファからはスピニングバックフィストでダウンを奪って勝利している。6位のボボ・サッコには敗れているが、この試合はサッコが右フック・左のヒザ蹴りのヒット数でポイントを取り、中盤以降はクリンチを多用してウォシックの反撃を凌ぐという展開でのスプリット判定だった。
ウォシックの特徴はガードを上げてプレッシャーをかけるスタイルでありながら、蹴り技を軸にボディと足を削っていくところ。パンチ&ローのダッチスタイル・キックボクシングと比べてパンチの割合は少ないが、三日月蹴り気味の前蹴りやミドル、ヒザ蹴り、ロー、カーフを近い距離から放つことが出来る。
またウォシックはスピニングバックフィストやスピニングバックキックを得意としているが、それはウォシックのトレーナーに由来する。ウォシックを指導するのは2000年代初頭に欧州70キロのトップ戦線で活躍したカマル・エル・アムラーニ。日本での試合には恵まれなかったが、2006年のK-1 WORLD MAX決勝トーナメントにワンマッチで参戦。ブアカーオと並ぶ強豪タイ人だったヨードセングライとなぜか本戦前のオープニングファイトで対戦し、1Rにダウンを奪われて判定負けしたものの、期待にたがわぬハイレベルな攻防を展開し、当時関係者の間でも「トーナメント本戦よりレベルが高いのでは?」と話題になっていた。そのアムラーニが得意にしていた技が回転系の蹴り技で、ウォシックもアムラーニのスタイルを踏襲していると言えるだろう。
対戦相手は当初予定していたデニス・デミルカプからタイのスアレック・TEPPEN GYMに変更されたが、ウォシックとしては前に出る圧力+ムエタイにはない回転系の蹴り技を活かす、つまり自分のスタイルを貫くことが勝利への近道になるはずだ。
■RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO視聴方法
8月2日(土)
正午12時00分~ABEMA
■RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO対戦カード
<RISE世界バンタム級(55キロ)選手権試合/3分5R+無制限ExR>
[王者]志朗(日本)
[挑戦者]玖村将史(日本)
<RISE世界スーパーライト級(65キロ)選手権試合/3分5R+無制限ExR>
[王者]チャド・コリンズ(豪州)
[挑戦者]原口健飛(日本)
<スーパーフライ級(53キロ)/3分3R+Ex1R>
政所仁(日本)
那須川龍心(日本)
<スーパーライト級(65キロ)/3分3R+Ex1R>
白鳥大珠(日本)
アンディ・ターランド(英国)
<GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65キロ)STANDING TOURNAMENT/3分3R+Ex1R>
デニス・ウォシク(ドイツ)
スアレック・TEPPEN GYM(タイ)
<GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65キロ)STANDING TOURNAMENT/3分3R+Ex1R>
麻火佑太郎(日本)
エドゥアルド・カタリン(スペイン)
<GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65キロ)STANDING TOURNAMENT/3分3R+Ex1R>
アシュラフ・アーシラ(イタリア)
ルーニス・セイング(アルジェリア)
<GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65キロ)STANDING TOURNAMENT/3分3R+Ex1R>
YURA(日本)
コン・デシャン(中国)
<バンタム級(55キロ)/3分3R+Ex1R>
良星(日本)
オートー・ONE LINK(タイ)
<スーパーフェザー級(60キロ)/3分3R+Ex1R>
SEIDO(日本)
乱太郎(日本)
<MMAグローブ・54キロ契約/3分3R+Ex1R>
花岡竜(日本)
塚本望夢(日本)
<MMAグローブ・53.5キロ契約/3分3R+Ex1R>
大﨑一貴(日本)
ラニャゲーオ・トー・シラポン(タイ)