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【DEEP129】水野のラストファイトは稲田にキムラで逆転勝ち「一つの心残りもなく最高の格闘技人生でした」

【写真】水野選手、お疲れさまでした!!(C)MMAPLANET

<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
2R0分43秒 by キムラ
稲田将(日本)

この試合がラストファイトになることを発表している水野。サウスポーに構えて左に回り、右ストレートを突き刺す。下がる稲田を左ストレートで追い、ボディにヒザを突き刺した。組むと稲田がケージに押し込み、左腕を差し上げる。

ウィザーの水野に対し、稲田が右ヒザを突き上げた。このヒザが水野の下腹部をとらえてしまい、直後、水野は苦悶の表情を浮かべてその場にうずくまった。水野に休憩が与えられたあと、稲田にイエローカードが提示され、試合再開に。

稲田が距離を詰めると、水野は左に回って左ストレートを突き刺す。ケージ中央で水野が右スピニングバックエルボーを見せた瞬間、稲田がバックに回る。そのままグラウンドでバックマウントまで整え、フェイスロックへ。これは極まらず、たすきでポジションをキープする。

水野が反転して起き上がろうと試みるが、稲田はシングルバックに。水野は前転し、稲田の左足に対しトーホールドを狙う。右足狙いをフェイントに、左足を狙い続ける水野。しかし稲田が起き上がり、トップからパウンドを連打して初回を終えた。

2R、ガードを下げた水野がジリジリと距離を詰め、左ストレートを当てる。しかしケージ際で稲田がバックに回る。稲田の右腕をキムラで抱えた水野はそのまま引き込む。稲田もマウントを奪って凌いだかに見えたが、ブリッジで跳ね返してトップに回り、キムラで捻り上げてタップを奪った。

ラストファイトを勝利で飾った水野は「自分は今日をもちまして、19年間やらせてもらった格闘技を引退しようと思います。格闘技を始めてから紆余曲折、順風満帆な人生じゃなかったけど、自分が格闘技の道に進んだことは正解だったなってことは、今ここに来ている皆の顔を見てそう思います。最初は何もなかった自分ですけど一生懸命やって――格闘技だけは真摯に向き合っていたら少しずつ自分を応援してくれる人たちが集まり、大きな波になって、僕を後押ししてくれました。格闘技を愛して、応援してくれている皆のおかげです。本当にありがとうございます。一つの心残りもなく、最高の格闘技人生でした。ありがとうございました!」と挨拶。続いて家族をケージの中に呼び入れ、感謝を伝えたあと、グローブをマットに置いて家族とともにケージを下りた。


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