【RIZIN51】コレスニックの挑戦を受ける、シェイドゥラエフ「テイクダウンは99%。勝利は100%だよ」
【写真】インタビューの途中で練習着を脱ぎ、途中からバスタオルを身にまとっていたシェイドゥラエフ。Tシャツを脱ぐ際は、ビデオの画面をオフに。繊細さが垣間見られた(C)MMAPLANET
28日(日)に名古屋市北区のIGアリーナで開催されるRIZIN51でビクター・コレスニックの挑戦を受けるRIZINフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ。
text by Manabu Takashima
5月にクレベル・コイケを62秒で下し、ベルトを巻いたシェイドゥラエフ。キルギス国内での知名度は爆上がり、日本でも強さを武器にファンの支持を集めるようになった。
初防衛戦の相手コレスニックは想定外の相手だったようだが、試合が決まれば問題ない。とはいえ、間合い取るストライカー相手には若干ナーバスを感じさせたインタビューとなったか、リモート取材の日程及び時間に数度の調整が必要となった。当日も2度に渡り変更の連絡が来たインタビュー、シェイドゥラエフは大汗をかいた状態にZOOMにログインしてきた。
時差があるのは、当然だし。長旅で疲れるのも当然。当たり前のことだから、受け入れている
「インタビューの時間に遅れて申し訳ない」
――とんでもないです。今、まさに練習を終えたばかりですね。シャワーをしなくて大丈夫ですか。
「大丈夫だよ。今日はインタビューがあるから、2時間ほど練習時間を早くしたんだ。そうでないと、日本では夜中になって皆に迷惑が掛かってしまうから」
――そのような心遣いまで、本当にありがとうございます。今回はインタビューの時間確定まで時間が掛かり、何度か変更も見られました。それだけタイトル戦前の取材が多いということでしょうか。
「逆だよ。トレーニングを優先して、取材よりも練習に時間を割いている」
――なるほどです。ところでチャンピオンになって、母国での生活に変化はありましたか。
「プライベートは劇的に変わったよ。知名度が上がり、色々なところでチャンピオンとして尊敬を集めている。街を歩いていても気づかれて、写真を頼まれることが増えたよ」
――プライベートの時間もそうなると、ストレスを感じることはないですか。
「いや、嬉しい限りだよ。皆が尊敬してくれているので、尊敬してくれる人達に対して、敬意を払い善意をもって対応しないと。そうやって皆が接してくれることは本当に嬉しいよ」
――押忍。来週の日曜日に名古屋で防衛戦ですが、まだビシュケクでそれだけ汗をかいているのですね(※取材は19日に行われた)。
「日本に着くのは25日、木曜日だよ。水曜日に出て、木曜日に着く」
――計量の前々日入り。なかなかハードですね。
「いつも通りだよ。本音を言えば、もう少し滞在日数を増やしてもらって日本の街を散策したりしたいんだけどね。観光もしたいけど、日本では試合の準備と試合を戦ったことしかない(笑)」
――そっちですか(笑)。早めに現地入りして、時差などの調整をしたいということではなくて。
「まぁ時差があるのは、当然だし。長旅で疲れるのも当然。当たり前のことだから、受け入れているよ。それより日本に何度も行っているのに日本を全然知らないから。もっと、日本のことを知りたいんだよ」
――それはまたの機会を伺って、延泊していただいてエンジョイしてください(笑)。対戦相手のコレスニックは最後のキャンプをタイで行って、時差と長旅対策をしていますね。
「RIZINでは4試合戦ったけど、4回ともビシュケクでキャンプをして日本では減量と疲労回復に努めてきた。そこを問題視したことはなかったよ」
――去年は6月、9月と12月で3試合。その12月から今年は5月と9月。試合のインターバルが少し長くなったことで体調面で好影響は出ているでしょうか。
「インターバルが長くなると休めるし、精神的にもくつろげる。体も回復して、試合のための練習もしっかりできる。だから、今回はとても調子が良いよ」
――RIZINのチャンピオンになって、初防衛戦の相手が日本人選手でなくロシアのコレスニックなると予想はできていましたか。
「相手の国籍を気にすることはないけど、RIZINでロシア人と戦うとは思っていなかった。もちろんビクターは僕より先にRIZINで戦い始めていたけど、彼が対戦相手になることは想定していなかったよ。でも組まれたら、ちゃんと研究して戦うだけ。何も問題ではないよ」
――ではコレスニックの印象を教えてください。
「ビクター・コレスニックは、本当に経験豊富なアスリートだ。僕と比較すると、試合数も倍以上だ。僕が本格的にMMAを始める前から、ビクターはプロの大会で戦っていた。それだけ経験のあるファイターだから、しっかりと準備をしてきたよ」
――技術的に彼の強みはどこだと考えていますか。
「基本的にキックボクサーだよね。典型的なストライカーで、スピードがある。そこが強みだね」
――身長で7センチ、リーチで6センチの差があります。コレスニックはレンジを取るファイターで、ラジャブアリは詰めて戦う選手です。この距離が今回の防衛戦の鍵を握っているのではないかと。
「そこに関しては、ノーコメントで。今、口にすると色々なところに広まってしまうから話したくない。試合を見て欲しい。そうすると答えが分かるから」
――承知しました。これもノーコメントであれば、ノーコメントで。もう一つの鍵はコレスニックのテイクダウン防御能力だと思います。その辺りは?
「99パーセント、テイクダウンできる。そこには絶対の自信があるよ」
――では、そこからコントロールに関してはいかがでしょうか。コレスニックはすぐにスクランブルに入るかと。
「テイクダウンの先にあるのは、コントロールだよ。コントロールするためにテイクダウンをするのだから。スクランブルを狙われようが、そこも含めてコントロールするよ」
――ということは、99パーセント勝つ自信があると。
「そこは99パーセントじゃない。テイクダウンが99パーセント、勝利は100パーセントだよ」
――これまで初回か2Rでフィニッシュをし続けてきた結果、3Rに試合がもつれ込んだ時はラジャブアリのスタミナはもつのか。そんな懸念が生まれてきました。
「フィニッシュが早いのは結果論だよ。基本的に、どの試合も5分5R戦えるだけのスタミナを創ってファイトに臨んでいる。今回の防衛戦も3Rまで試合が長引いても、余裕を持って戦うことができる。ただ、少しでも早くフィニッシュするように戦うけどね」
これからどう戦っていきたいのか。詳しい話は試合後にさせてほしい。ただ大晦日に関しては、日本のスターのミクル・アサクラと戦いたい
――では名古屋では、どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。
「今回の試合に向けて、日本のファンに誓えることは『徹底的に準備をしてきた』ということ。試合当日は、最高の試合を皆に見てもらうことができると思うので、できれば会場に足を運んで欲しい。また日本のファンの皆に会えることを楽しみにしているよ」
――RIZINは大晦日にビッグショーがあるかと思います。この後、どのようなファイトをRIZINで望んでいますか。
「これからどう戦っていきたいのか。詳しい話は試合後にさせてほしい。ただ大晦日に関しては、日本のスターのミクル・アサクラと戦いたい。改めて日本のファンに『皆のことを尊敬している。大好きだ』と伝えてもらえるかな。日々、皆に感謝しているから次の試合も楽しみにしてほしい」
■視聴方法(予定)
9月28日(日)
午前11時30分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN51対戦カード
<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者]ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者]堀江圭功(日本)
<フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)
[挑戦者]ビクター・コレスニック(ロシア)
<RIZIN WORLD GP2025ヘビー級T決勝/5分3R>
マレク・サモチュク(ポーランド)
アレクサンダー・ソルダトキン(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
佐藤将光(日本)
ダニー・サバテロ(米国)
<RIZIN WORLD GP2025フライ級T準決勝/5分3R>
扇久保博正(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)
<RIZIN WORLD GP2025フライ級T準決勝/5分3R>
元谷友貴(日本)
神龍誠(日本)
<RIZIN WORLD GP2025フライ級Tリザーブマッチ/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
山本アーセン(日本)
<バンタム級/5分3R>
梅野源治(日本)
芦澤竜誠(日本)
<フェザー級/5分3R>
高木凌(日本)
三宅輝砂(日本)
<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
ファン・イェーロウ(中国)
<フェザー級/5分3R>
大和哲也(日本)
奥山貴大(日本)
<フライ級/5分3R>
冨澤大智(日本)
平本丈(日本)
<100キロ契約/5分3R>
金田一孝介(日本)
チャートゥ・バンビロール(セネガル)
<ライト級/5分3R>
矢地祐介(日本)
芳賀ビラル海(日本)
<フェザー級/5分2R>
YUHEI(日本)
脇田仁(日本)
<ライト級/5分2R>
太田将吾(日本)
Street♡★Bob洸助(日本)
<バンタム級/5分2R>
山木麻弥(日本)
石坂空志(日本)
<フライ級/5分2R>
佐藤執斗(日本)
小林大介(日本)